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ロボコンに挑む理系女子1人と理系男子2人に理由を聞きました|久留米工大ものづくりセンターで活動する学生たち

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2025.07.04

ロボコンに挑む理系女子1人と理系男子2人に理由を聞きました|久留米工大ものづくりセンターで活動する学生たち

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-ロボコン編-


●活動人数:10~15人(女子は3人)
●主な所属学科:機械システム工学科、情報ネットワーク工学科
●主な目標:年2回(夏と冬)の大会


今回は、学生の課外活動『ロボコン(ロボットコンテスト)プロジェクト』で活動している3人の学生と、それをサポートしている技術職員の青木さんにお話を伺いました。

▶機械システム工学科2年生・塚本 いづみさん
▶情報ネットワーク工学科3年生・松尾 知武くん
▶機械システム工学科3年生・信國 亘くん
▶技術職員 青木さん
▶ものづくりセンターとは

メンバー紹介① 機械システム工学科2年生・塚本 いづみさん


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Q. ロボコンに入った理由は?

(塚本さん)
「ものづくりが好きだったことと、機械科なら情報技術も学べると聞いて、久工大に進学しました。オープンキャンパスで『ものづくりプロジェクト』のことを知って、工業大学に行くならロボコンをやってみたい!と思っていました。

久工大の機械科のカリキュラムは幅広い工学分野をカバーしていて、学ぶ内容が本当に多いです。その分、実習の時間が限られてしまうのですが、ものづくりプロジェクトに参加することで実践的なスキルを身につけられています。」

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Q. 普段はどのように活動していますか?

(塚本さん)
「機構班と制御班に分かれていて、基本的には自分の好きな方を担当しますが、メンバーの都合がつかない時は臨機応変にカバーし合っています。私は、組み立てのような、グループワークの授業が好きなんですが、力が必要な作業は男子にお願いすれば快くやってくれますし、その代わりに私は計算系を担当したりして協力しています。


1年生で設計練習の課題が与えられて、4か月くらいかけてチームで1台のロボットを作りました。課題では"タイヤは3~4個、ボールを拾う→転がす→箱に入れるという動作をさせる"といった条件があるので、することを書き出して、デザインして、組み立てていきました。先輩や先生に聞いても大丈夫ですが、基本的には自分達で全部やります。3Dモデルを見て、重い部品は下に配置するとか、色々なコツが段々わかってきます。


私は普通科出身で、知識はゼロからのスタートでしたが、半年ほど経った頃から少しずつ形になってきました。1年2ヶ月が経った今は、失敗することもありますが、寸法を測ったり、溝を作ったり、穴をあけたりといった作業を、機械の操作も含めて一人でこなせるようになりました。」

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「設計図は理想の塊ですが、実際作ってみると、何個も問題が出てくるんです。1年生の時に作ったロボットもまだ納得がいっていないので、2年生でもう一度ちゃんとしたものを作りたいなと思っています。

今年は、工業高校出身でロボコン経験がある1年生の高木くんが入ってくれたので、とても心強いです!私たちよりも知識があるので、色々教えてもらっています。」

bc168211-25fe-471d-894d-fcd68f98bafb.jpg↑ 手つきが違う高木センパイオープンキャンパスでいくつかの大学を見て回った結果、学生たちが設計から全て自分達で行っている久工大に進学したそう。


ac6fae2e-64a0-4bc6-896f-152d22242534.jpg↑ 3Dプリンターで部品を作ることも。


Q. 大学の勉強は難しいですか?

(塚本さん)
「微分積分あたりは難しいかなと思います(私は微分の授業をとっています)が、復習をしっかりすれば大丈夫です。勉強を頑張って、今年は奨学金をもらうことができました。PBL(AIと工学の技術を活用して地域課題を解決する教育プログラム)にも参加して、九州大学病院と一緒に患者さんのためのアプリ開発を行っています。医療は幅広いですし、実用を学べるのでとてもいい経験になっています。」



Q. 将来やってみたいことはありますか?

(塚本さん)
アレルギーでペットを飼えない人のために、いつか、AIを使った人と共存できる家庭用ロボットを作れたらいいなと思っています。


<他のメンバー紹介>
▶情報ネットワーク工学科3年生・松尾 知武くん
▶機械システム工学科3年生・信國 亘くん

メンバー紹介② 副リーダー 情報ネットワーク工学科3年生・松尾 知武くん


9d59d5ef-fa72-4beb-b22d-229c98ff928e.jpgQ. なぜ久工大に?

(松尾くん)
「附属の祐誠高校(情報科)に通っていましたが、ロボコンみたいなのを経験する機会が無かったので、大学で"青春"したいなと思って。それと、オープンキャンパスの時、久工大ではAIを活用した地域貢献(地域課題解決型AI教育)をしていると聞いて、興味をもちました。就職するにもまだ早い気がしたので、大学でAIを学んでみたいと両親に頼んで進学させてもらいました。僕の実家はいちご農家なのですが、2年生の授業(PBL)で、新技術を使った農業機械の自動化に関する研究に携わることができて、いい経験になりました。」


Q. 大学ではどんな勉強をしていますか?

(松尾くん)
「情報ネットワーク工学科のハードウェアコースに所属していて、モーターやロボットを動かすための勉強をしています。(機械科でもAIやロボットのことは学べるみたいです)久工大に入って感じるのは、学科の分け隔てが全くないこと。僕の周りには機械科の人が多いんですが、学科も上下関係もなく接してくれます。」


Q. ロボコンではどんな活動を?

(松尾くん)
「ロボコン経験者の先生がいらっしゃるので、ロボコンを通じて基本的なこと(動く仕組み)を学んでいます。ちなみに、情報ネットワーク工学科は、どちらかというとプログラミングなどを学びたい人向けで、機械システム工学科はロボットの仕組みや構造を学びたい人におすすめです。」

371a7065-6a6c-42bc-8803-3649438bf6ea.jpg「モーターを動かす回路など、こういう一つ一つの電子部品は既製品ですが、配線のつなぎ方やどんなサイズに収めるかは自分達でイチから設計して、業者に発注しています。そうすることで、サイズ感だったり、どんな信号を送るとどう動くかを理解できますし、何より安い費用で済みます。」


Q. 今後の目標は?

(松尾くん)
ロボコンは2つの大会(8月の九州夏ロボコン/2月のNHK学生ロボコン)を目指して活動していますが、まだ予選止まりなので、大会に出場できるように頑張りたいです。個人としては、実家で使っている農業機械のメーカーに就職できたらいいなと思っています。」


<他のメンバー紹介>
▶機械システム工学科2年生・塚本 いづみさん
▶機械システム工学科3年生・信國 亘くん

メンバー紹介③ リーダー 機械システム工学科3年生・信國 亘くん

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Q. 普通科出身だそうですが、なぜ工業大学、そしてロボコンに?

(信國くん)
実家が農家で、機械を触ったりものづくりをするのが好きだったので久工大を選びました。ロボコンのいいところは、自分が好きなものを作れたり、自分の考えつかない機構を先輩に教えてもらって勉強できるところです。それから、工具類の使い方も学べます。ロボコンチームは後輩でも積極的に意見を言える雰囲気があって、楽しい場所です!」

82d9a381-4754-49e5-ab0d-decd9f1e8003.jpg↑ メンバーみんなで力を合わせて作りました!今は、8月の大会に向けて準備しています。

<他のメンバー紹介>
▶機械システム工学科2年生・塚本 いづみさん
▶情報ネットワーク工学科3年生・松尾 知武くん

ものセンでガクチカをつくろう!

普段ものづくりセンターで勤務し、ロボコンチームの総監督もされている技術職員の青木さん(久留米工業大学の大学院卒)にお話を伺いました。


(青木さん)
「学生たちには常々、ものづくりセンターは、4年後の自分に強みをもたせる、『ガクチカ(学生時代に力をいれたこと)』を作る施設だと言っています。

今や、ガクチカは就職面接の際に聞かれる質問の一つとなりました。知識と技術の習得には時間がかかるので、早いうちから取り組むことをお勧めします。

これは他の大きな大学との違いかもしれませんが、本学ではどの学科の学生でも自由に機械を使わせてもらえる環境なので(工場に入って旋盤などを使うにいは必ず安全講習を受けなければなりませんが)、ものづくりに興味がある人は、ぜひ一度足を運んでみてください。」

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ものづくりセンターとは?

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『ものづくりを実践する』をモットーとする久留米工業大学にとってなくてはならない存在が、ものづくりセンター(略してものセン)です。

ものセンには様々な機材が揃っていて、卒論研究の補助、サークル・団体のものづくりの相談、課外活動(各種工学系大会を目指す学生の活動や、自主的なものづくり・研究)などに幅広く対応しています。


▼デジタル機材がある本館
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▼3Dプリンターで作った親指サイズのマグカップ
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▼青木さんは学生時代に医療工学を学び、卒業後はAEDメーカーやバッテリー開発のベンチャー企業に勤めていたそう。
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(青木さん)
「ものセンは、学生・教職員問わず色々な人が利用していますが、特にたくさんの人が関わっているのが、学生の課外活動『ものづくりプロジェクト』のメンバーです。

本学の学生は、オタク気質というか、自分の好きなことを夢中になってやる、こだわりをもった人が多いなという印象です。特にものセンに出入りする学生は、特に遊び心があって、一つ覚えると、あれもやってみよう、これもやってみようとする興味の塊ですね。

始めるきっかけは、Youtubeの作業動画を見て興味をもったとか、最近ではオープンキャンパスでコマ大戦を見て始めるケースも増えています。あとは、ものセンに通っている友達に触発されて一緒に、というのもあります。」

ものセンを拠点に活動する3大ものづくりプロジェクト

ものづくりプロジェクトは3種類あり、学科・経験値は不問、かけもちもOKです!
学生たちは、授業が終わるとものセンに集まり、先生から与えられた課題に取り組んだり、大会出場に向けて準備を進めてたりしています。

≪ものづくりプロジェクト≫
■ロボットコンテスト
■マイコンカーラリー(マイコン=マイクロコンピューター)
■コマ大戦


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今回は、この中からロボコンを特集しました。
次回以降はマイコンカーラリーとコマ大戦を特集しますので、お楽しみに。




▼参考サイト

久留米工業大学 ものづくりセンター
機械システム工学科 紹介ページ
情報ネットワーク工学科 紹介ページ
久留米工業大学オープンキャンパス2025

(発信元:事業戦略課)

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