久留米工業大学

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2027年ビジョン

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1. 久留米工業大学の目指すべき姿(2027年ビジョン)

 学校法人久留米工業大学は令和2年4月の私立学校法の改正を受けて、新たに第3次中期計画(2022~2027年)を策定し、2027年度を目途として、建学の精神「人間味豊かな産業人の育成」を具現化した大学像である「3つのビジョン」及び「本学のあるべき姿」を以下のとおり策定した。

〈3つのビジョン〉

  • 学生一人ひとりが成長を実感できる大学
  • 工学技術で地域に貢献する大学
  • 新しい知と技術に向き合う大学

〈本学のあるべき姿〉

 学生一人ひとりが成長を実感できる教育を展開し、工学技術で持続可能な未来社会を描いて地域に貢献し、グローバルな視点を持って新しい知と技術に向き合う大学となる。

 

 本法人では、これまでに計画的かつ安定的な運営を行うため、平成24年度に第1次実施計画、令和元年度に第2次実施計画を策定・推進してきた。このたび、新たに第3次中期計画(2022年~2027年)を策定し、運営基盤の強化、教育の質の向上、運営の透明性の確保に努める。

 

(久留米工業大学中期計画体系)

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2.5つの分野におけるビジョンとアクションプラン

 上記の「3つのビジョン」や「本学のあるべき姿」を踏まえ、「教育」、「研究」、「社会貢献」、「国際化」、「経営」の5つの分野におけるビジョンとアクションプランを以下のとおり策定した。今後の各種施策は、当該ビジョンの実現に資するものとして企画・実施・評価される。

1.「教育」ビジョン

 本学は「福岡一小さな工業大学」であることを強みとして、多様な学生一人ひとりに寄り添い、それぞれの学びたいという意欲を尊重し、工学技術による地域課題解決を通して自らの成長を実感することができる教育プログラムを提供していく。そこでは、工学の専門的知識や技能を学修するだけでなく、学んだ工学技術を活用して人々の暮らしや社会の諸課題をどう解決し、より良いものへとしていくことができるかを他者との協働を通して考えることで、卒業後の社会生活においても必要な主体性や論理的思考力、コミュニケーション力に加え、技術者としての倫理観を身につけることのできる教育の実現を目指す。

 また、本学教職員は、教育活動だけでなく大学生活の諸活動や就職といった様々な側面で、入学から卒業までの一貫した支援を行う。さらに、一人ひとりの学生が、本学にどのような期待を持って入学し、その在学中に何を学び、卒業後の社会生活を過ごした後に在学中の学びをどのように振り返り評価しているのか、といった学修者本位の観点から「教育の質」を点検・評価し、その改善に取り組む。

2.「研究」ビジョン

 グローバルな視点を持って新しい知と技術に向き合うためのハード、ソフト両面の環境を整備して、大学全体の研究力を高め、本学の強みを活かしたオンリーワンの技術の確立を目指す。また、研究活動を教育活動、社会貢献活動と一体的に実施することにより、大学院教育においては、研究能力や高度の専門性を備えた実践的な産業人の育成を図るとともに、社会貢献においては、「地域の技術基盤」としての本学のプレゼンスを確立する。この目的のため、以下の施策を実施する。

 大学院における教育と研究を一体不可分とした実践的産業人育成の仕組みを構築する。また、新しい知と技術に向き合うための研究環境を整備し、大学院の魅力を高め、優秀な大学院生の獲得を図る。

SDGsも見据えたオンリーワン技術創出のための研究支援、モビリティ関連、AI関連等の重点支援領域の研究支援、国際会議での研究成果発表支援等により研究力の向上を図る。また、IRにより本学の研究力を把握し、本学の強みを活かした研究分野の開拓を支援する。

 戦略的に外部資金を獲得するために、各学科、各専攻、各研究所による研究マネジメントの仕組みを導入する。また、外部資金申請のための支援を強化する。

 これらの施策により、研究水準の向上、地域におけるプレゼンスの向上、産学連携の活性化による外部資金の獲得の好循環を確立する。

3.「社会貢献」ビジョン

 本学が立地する久留米市は、ものづくりの伝統があり、現在も県南部の有数の工業地域である。そこに立地する工業系単科大学として、企業と連携し、社会に貢献することは本学の重要なミッションである。

 本学の社会貢献のミッションは大きく二つある。産学官連携による「社会課題解決」と、地域の技術基盤として地域社会の活性化に貢献する「地域貢献」である。

 「社会課題解決」においては、高い技術力や知見を有する企業・団体とともに大学を中心とした「知の拠点」を構築し、少子高齢化や環境問題といった社会課題の解決とSDGs実現に寄与する先行的な研究開発を推進する。

 先行研究開発の成果は、産学連携による社会実装だけでなく、本学が主体となる社会実装も目指すため、大学発スタートアップの起業支援体制も整える。

 「地域貢献」においては、AIやIoTなどの先進技術の活用を目指す地域企業への技術導入支援を強化し、地域の技術基盤として地域産業の活性化に貢献する。

 また、地域の社会人を対象としたリカレント教育や、BP事業、高齢者の社会参画を促す生涯教育、長期的視野での地域活性化を見据えた地域の小・中・高校への技術講座などにも注力する。

 さらに、学生の参画を促す仕組みを整え、社会貢献を通じて工学の意義を現場で感じる機会を増やす。

 上記の取組みを通じ、「地域の技術基盤」として地域から頼りにされる大学を確立し、さらに「知の拠点」構築による社会課題解決で地域から誇りに思われる大学を目指し、本学のブランド力を高める。

4.「国際化」ビジョン

 本学では国際交流活動を円滑に行うことを目的に平成30年4月から「久留米工業大学グローバル化ポリシー」を定め、その内容に沿った海外の大学との交流や、留学生の受け入れ、学生の海外派遣などに取り組んできた。

 しかしながら、グローバル化した現代社会において、国際社会との関わりがより身近なものとなり価値観や資質・能力の異なる人々と協働して課題解決に取り組むことができる人材の育成が高等教育に求められている。また、海外の大学や研究機関との交流も活発化しており、海外での研究発表、共同研究等を促進し、研究の質向上を推進しなければならない。

 そこで、本学の国際化について、従来の取組を活かしつつより効果的・戦略的に本学独自の取り組みを促進するために必要な3つの国際化アクションプランを提案する。

5.「経営」ビジョン

 これからの大学経営においては、限りある経営資源を最大限に活用する必要があり、まず、特色ある教育・研究活動を支える組織を機能的に整備し、効率的な運用を図る必要がある。

 また、組織を支える優秀な人材を確保、育成し、その能力を最大限発揮させることが極めて重要であり、採用や配置の適正化とともに、教職員の意欲向上、能力開発とその発揮に資する処遇も十分検討する必要がある。

 また、DXなどの時代環境やデータ駆動型の社会状況に対応した教育学修環境を支えるシステムの導入、資金確保を含めた安定的な財務運営の確立、施設設備の計画的改善等にも継続的に取り組んでいく。

 さらに、本学の教育研究活動における魅力と特色を、受験生、地域社会や産業界等の各関係者にしっかり周知することが必要不可欠であり、従来の手法に様々な工夫を加え、多様な対象者に対し、的確かつ有効な情報発信を実践する。

(令和3年10月1日 策定)

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