久留米工業大学工学部 情報ネットワーク工学科

久留米工業大学 工学部

情報ネットワーク工学科

情報工学におけるウェルビーイングについて

情報工学は私たちの生活のあらゆる面に深く組み込まれています。

スマートフォン、インターネット、ソーシャルメディアなどがその例です。

情報工学が提供するツールやサービスによって、私たちはより効率的で快適な生活を送ることができます。

今後、ウェルビーイングの考え方は、様々な技術開発の方向性を決定する上で重要な役割を果たします。

例えば、アプリ開発やウェアラブルデバイスの開発において、ユーザーの在り方を考慮しデザインすることは、より人間中心の技術を生み出すために不可欠です。

技術の進歩とともに、情報工学分野ではこれらのウェルビーイングに関する要素を統合し、より良い社会を形成することが求められています。

情報ネットワーク工学科の学びの内容、特色

  • 情報分野の3領域にまたがる技術を修得

  • プログラミングの基礎を着実に身につける

  • PBL*講義による実践的な地域課題解決型教育

  • グラフィックに強いCG-ARTS認定校

  • 様々な資格試験に挑戦

  • 充実した豊富な学生活動

*PBLとは、「Project-Based Learning」の略です。学生が実際のプロジェクトを通じて深い探究を行う教育手法のことで、知識の定着と応用能力を高めることが可能です。

先輩の声

  • 山﨑 大輝 さん

    出身
    天草高等学校
    卒業
    2024年

    小さい頃からラジコンなどハードウェアが好きでしたが、自作PCを組んだ際に「ソフトウェアがないと動かない」ことに気づき、ハードウェアとソフトウェアの両方が学べる情報ネットワーク工学科に入学しました。
    卒業研究では、ロボットの自動運転制御に取り組みました。具体的にはロボットにカメラを搭載し、ロボットの動きとカメラ画像を学習用の画像データとして収集し、機械学習されたモデル(どの画像の時、どういった動きをすべきかを示す)の構築を行いました。
    就職先は、ローム・アポロ株式会社に採用が決まり、そこで半導体関連の業務に就く予定です。希望としては、半導体基板製造機器の制御に関わりたいと思っています。様々な経験を積んだのちは、リーダーとしてものづくりの現場をひっぱっていきたいと考えています。

  • 松尾 玲奈 さん

    出身
    松山北高等学校
    入学
    2021年

    最初は漠然とIT系のことを学びたいと考えていました。しかし、わたしが住んでいる愛媛ではハードウェアだけとか、ソフトウェアに限定された進路しかみつかりませんでした。久留米工業大学は、コースが3つに分かれていてハードウェア、ソフトウェア、ビジュアルコンテンツを幅広く学べることからこの大学・学科を選びました。
    現在は、WEBデザインの講義を受けてWEBクリエーターの仕事の内容に興味を持っています。3年生になってネットワーク演習Ⅰを受講して、コンテンツだけでなくサーバの仕組みやそのプログラミングについても学ぶ機会を得て、より知識や興味を深めることができました。他には、情報セキュリティなどソフトウェア技術だけではない運用に関する講義もおもしろいと感じています。
    将来は、福岡市か北九州市を中心にWEBエンジニアリング系の会社で仕事をすることをめざしています。将来はAIの技術がどのように産業界で成熟するかといったことに期待もしています。

新たな学びを身につける3つのコース

情報ネットワーク工学科では、AI・数理データサイエンス技術を活用し、地域課題解決に取り組む「AI・ウェルビーイングコース」、ソフトウェアとハードウェアの知識・技術を学び、社会の情報システム構築の貢献を目指す「ITエンジニアリングコース」、優れたデジタルコンテンツの制作技術を学ぶ「ビジュアルコンテンツコース」の3つのコースを開設しています。

さらに3つのコースのうち、一つを自身の主となる専門としつつ、他の2コースの講義も受講することが可能です。融合的な知識・技術を身につけることで、高度化された情報社会で活躍できる技術者として、自身をデザインすることができます。

特に「AI・ウェルビーイングコース」に組み込まれたカリキュラムには、情報工学に加えAIも活用し実践する課題解決型学習(PBL)を取り入れています。これらのカリキュラムを通じて身近な社会課題に対して実践的な解決方法を考え、試行錯誤をおこなうことで、課題解決による達成感・満足感を得るとともに、自分自身と他者(課題の関係者)のウェルビーイングに貢献できます。

情報ネットワーク工学科の3つのコース、融合的なカリキュラムによって、自身のオリジナルな専門をデザインしつつ、自分自身・他者・社会のウェルビーイングに貢献できる情報技術人材を育成します。

学生納付金(授業料等)

納期:1年次
入学手続き時 後期(10月)
費用 学生納入金 入学金 220,000円 -
授業料 390,000円 390,000円
教育充実費 200,000円 200,000円
小計 810,000円 590,000円
委託徴収金 後援会費 10,000円 15,000円
学生教育研究災害傷害保険料 3,300円 -
小計 13,300円 15,000円
合計 823,300円 605,000円

資格取得

資格内容

公益財団法人画像情報教育振興協会主催のCGクリエイターのための基礎知識を図る検定試験。デザインや2次元CGの基礎から、構図やカメラワークなどの映像制作の基本、3次元CG制作の手法やワークフローまで、表現に必要な多様な知識を測る。

支援のやり方

「2次元コンピュータグラフィックス(2年前期)」、「3次元コンピュータグラフィックスⅠ(2年後期)」、「3次元コンピュータグラフィックスⅡ(3年前期)」などの授業科目で資格取得に必要な専門知識を学ぶことができる。授業の学修により得た知識の範囲で、合格することができる。大学を準試験会場として、集団受験できる。

資格内容

画像を中心とした情報分野のスキルアップを目的とした「マルチメディア検定」「CG クリエイター検定」「CG エンジニア検定」「Web デザイナー検定」「画像処理エンジニア検定」からなる5種類の検定試験からなる資格。エキスパートはベーシックの上位試験に位置付けられている。

支援のやり方

「2次元コンピュータグラフィックス(2年前期)」、「3次元コンピュータグラフィックスⅠ(2年後期)」、「3次元コンピュータグラフィックスⅡ(3年前期)」、「Webデザイン演習(3年後期)」などの授業科目で資格取得に必要な専門知識を学ぶことができる。さらに、「ビジュアルコンテンツ特別講義Ⅰ」を開講し、15回程度の過去問対策を行う。また、大学を準試験会場として使用し、集団受験できる。

資格内容

経済産業省が認定する、一般的な情報技術に関する基礎的な知識を持つ者に与えられる国家資格。

支援のやり方

「コンピュータシステム概論(1年前期)」、「情報活用基礎(1年前期)」、「システムソフトウェア(2年前期)」などの授業科目で、資格取得に必要な専門知識を広く学ぶことができる。

資格内容

経済産業省が認定する、専門的で高度な情報技術に関する基本的な知識を持つ者に与えられる国家資格。

支援のやり方

1年次、2年次の「プログラミング基礎」科目のほか、「ネットワーク技術(2年前期)」、「データベース(2年後期)」などの授業科目で、資格取得に必要な専門知識を広く学ぶことができる。さらに、通常の授業科目以外に、対策講座として、集中講義「特別ゼミⅡ(3年前期)」を設けている。本集中講義では、特に、午後の試験(ソフトウェア開発)に関連する演習を行う。

資格内容

PCやスマートフォン、タブレットなどのハードウェアコンポーネントと機能、互換性やネットワーク、セキュリティ、基本的なITリテラシーに関するスキルを評価することを目的とした資格。

支援のやり方

「情報機器(1年後期)」、「ネットワーク技術(2年前期)」、「コンピュータアーキテクチャ(2年後期)」などの授業科目で、資格取得に必要な専門知識を広く学ぶことができる。さらに、通常の授業科目以外に、対策講座として、集中講義「特別ゼミI(2年後期)」を設けている。

資格内容

経済産業省が実施する、情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する国家試験。

支援のやり方

「ネットワーク技術(2年前期)」、「ネットワーク構築演習(2年後期)」で基礎となる情報ネットワークと情報セキュリティの基本について学び、「情報セキュリティ(3年前期)」で午前の問題の出題範囲について体系的に学べるようにしている。

資格内容

一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事可能。

支援のやり方

受験希望者には実技試験の個別指導をしている。(授業時間外)また実技試験で必要な工具一式(ワイヤーストリッパ、圧着ペンチ等)の貸出しを行なっている。

学科で取得できる教員免許状

資格内容

工業高校の教員免許を取得するための資格である。

支援のやり方

本学科で開設している教職課程において、必要な単位を取得できるよう指導している。

資格内容

高校の教員免許を取得するための資格である。

支援のやり方

本学科で開設している教職課程において、必要な単位を取得できるよう指導している。

進路

企業名

  • ALSOK佐賀(株)
  • 久留米情報システム(株)
  • Modis(株)
  • 九電ビジネスソリューションズ(株)
  • ナサ工業(株)
  • 大栄電通(株)
  • (株)アルプス技研
  • 大川信用金庫
  • (株)キューオキ
  • 日本システムウエア(株)
  • (株)テクノ・カルチャー・システム
  • JFEテクノス(株)
  • (株)デルタ
  • (株)筑邦銀行
  • (株)メイテックフィルダーズ
  • (株)サンテック九州
  • (株)ユー・エス・イー
  • (株)三技協イオス
  • 協立電子(株)
  • 京セラコミュニケーションシステム(株)
  • システムラボラトリー(株)
  • 協立電子(株)
  • (株)イーテック
  • 熊本計算センター(株)
  • (株)インフォグラム
  • 三菱電機システムサービス(株)
  • ローム・アポロ(株)
  • 日新電子工業(株)

団体紹介

学生団体

情報ネットワーク工学科にて活躍している団体を紹介します。

  • PICTURE

    PictureはCGやプログラムによるゲームやCG作品などの開発を行っている学生団体です。2013年に創立されて以来、10年近くの間、学生から学生に時代の最先端の技術を組み込みながら学生たちによる技術の継承と制作・開発活動を行っております。近年はCG(コンピュータグラフィックス)やゲームなどのコンテンツ開発を通して地域の課題などにも取り組んでおります。

  • データサイエンス部

    PictureはCGやプログラムによるゲームやCG作品などの開発を行っている学生団体です。2013年に創立されて以来、10年近くの間、学生から学生に時代の最先端の技術を組み込みながら学生たちによる技術の継承と制作・開発活動を行っております。近年はCG(コンピュータグラフィックス)やゲームなどのコンテンツ開発を通して地域の課題などにも取り組んでおります。

9年一貫教育

情報ネットワーク工学科を中心とした9年一貫教育に関連する組織等(大学院・高校生向け教育プログラム)のご紹介です。

  • 異年齢・異分野で取り組む地域課題解決型のプロジェクト学修を核とした、高校から大学院までの「9年一貫高度情報専門人材育成プログラム」を開設します。高校生向けには課題発見・解決型高大接続教育プログラムを、大学院では副専攻プログラム「地域課題解決型高度AI教育プログラム」を提供しています。

本学は、昭和41(1966)年の建学以来、「人間味豊かな産業人の育成」を建学の精神として掲げています。

建学の精神を実現するために「知・情・意」、すなわち「知を磨き、情を育み、意を鍛える」ことを教育の基本理念としています。

本学は、高等学校教育の基礎のうえに学術の中心として広く知識を授けるとともに、深く工業に関する専門の学術を教授、研究し、教養ある社会人を育成することを教育の目的としています。

この「知・情・意」をバランスよく教育し、習得させることによって「人間味豊かな産業人の育成」を行います。

アクセス

本学は、九州自動車道(久留米IC~広川IC間)・国道3号線沿いに立地しています。

  • 九州新幹線 博多駅より約15分/熊本駅より約30分
  • JR久留米駅より/西鉄バス「八女行き(31・32番系統)」および「のぞえの丘病院行き(35番系統)」乗車(30分)工業大学前下車
  • 西鉄天神大牟田線久留米駅より/西鉄バス「八女行き(31・32番系統)」および「のぞえの丘病院行き(35番系統)」乗車(20分)工業大学前下車
  • 九州自動車道広川インターより/車で5分
  • JR博多よりJR久留米まで40分
  • 西鉄天神駅より西鉄久留米まで30分

〒830-0052 福岡県久留米市上津町2228-66