機械システム工学科
学科紹介
夢がカタチになり、動き始める。その手応えは圧巻だ。
私たちの生活を支え、社会を支えている「もの」をつくるのが機械なら、その機械をつくるのも機械です。機械工学とは、必要な「もの」についてのアイデアから「もの」を設計し、創り出す学問といえます。
機械システム工学科は、機械工学の基礎を身につけると同時に、IT技術・環境技術を駆使したデザインやロボティクス、メカトロニクスなどの知識や技術を習得できる学科です。最新設備を使った実験・実習やCAD/CAMによる設計・製作など、実践の楽しさを重視した生きたカリキュラムで、社会のIT化に対応できる機械エンジニアを育成します。
また、機械設計技術者やCAD利用技術者などの資格取得を正規の科目として積極的に支援しています。ロボティクスコース、機械デザインコースの2コースで、一人ひとりの適性に合ったきめ細かな教育でスペシャリストを養成します。
コース紹介
研究ピックアップ
ロボメカデザインコンペ作品の実用化研究
教授 白石 元
研究室では、9年前から日本機械学会主催の「ロボメカデザインコンペ」に参加して います。このコンペは、社会のニーズを調査し、メカトロニクス技術を用いて、それを実現化するための設計コンテストです。本研究室では、参加当初よりさまざまな提案を行い、優勝3回、入賞6回を果たしています。さらに、その中でも社会ニーズが高そうなものを試作し、実用化の研究を行っています。これまでに竹を自動で伐採するロボットや農作業の収穫を助けるアシスト機器の開発を行い、その成果を産学官交流会でも展示してきました。「自分の技術を社会に役立てる」これは、技術者の喜びであり誇りです。皆さんも本学でこの喜びを体験してください。
半導体デバイス材料の超精密鏡面研削加工技術の開発
教授 澁谷 秀雄
パソコンやスマートフォンに使われるCPUやメモリといった半導体部品は、その製造工程において基板材料であるシリコンウエハの表面を加工変質層がなく、粗さがナノメートルオーダー以下の超平滑鏡面に仕上げる必要がある。現在、このような無擾乱鏡面は研磨加工によって創成されているが、加工時間・形状精度・作業環境の観点から代替技術が求められている。そこで、本研究では加工中に生じる熱と圧力によって化学反応を誘起するメカノケミカル反応砥石を開発し、無擾乱鏡面を創成する超精密鏡面研削技術の開発を行っている。図1に示すように、本研究室で開発した鏡面研削用砥石を横形研削装置の主軸に取付け、3インチシリコンウエハの鏡面研削加工を行った。その結果、図2に示すとおり、3インチシリコンウエハ全面で焼けやスクラッチのない表面粗さ約10nmRzの無擾乱鏡面を、加工液を用いない乾式雰囲気下で創成することが可能であった。この超精密研削加工技術はサファイアやSiCなど難加工材料の無擾乱鏡面創成にも有効であると考えられる。
メカトロニクスを応用した医療福祉機器開発
教授 松尾 重明
車いす利用者が積極的に社会参加を果たしていくためには、「ベッド--車いす」間の移乗動作を介助者なしで、利用者個人でできるようになることが必要です。本研究室では生体力学の知識とメカトロニクス技術を融合させ、移乗補助機を完成させました。
車いす利用者の移乗動作を3次元動作解析装置で計測・解析して、動作軌道を明らかにし、その動作を再現する機構を設計・製作しました。その後、Bluetoothによる無線操作や移乗動作機構を駆動させるための電子回路を組み上げるなど、すべてを研究室内で行っています。このような機器が普及することで、車いす利用者が積極的に社会参加を実現できるだけでなく、介助者は重作業や時間の拘束から解放されます。自由な時間を持つことが可能となり、お互いのADL(日常生活動作)を高め、充実した日々を送ることが可能となります。
本研究室では「人に役立つ機械を創る」を目標に医療に限らず、あらゆるアイデアを実現させており、これからもさらに進めていきます。
学科の特長
夢がカタチになり、動き始める。その手応えは圧巻だ。
私たちの生活を支え、社会を支えている「モノ」をつくるのが機械なら、その機械をつくるのも機械です。
機械工学とは、必要な「モノ」についてのアイデアから「モノ」を設計し、創り出す学問です。
学科の特長とキーワード
機械工学の基礎を身につけ、デザインやロボティクス、環境の各分野で活躍するための高度な知識と技術を学ぶことができます。最新設備を使った実験・実習やCAD/CAMによる設計・製作など、実践的なカリキュラムも魅力。次世代ものづくりに対応できる機械エンジニアを育成します。
学びのキーワード
- 機械のメカニズム
- AI(人工知能)制御技術
- 3DCADの操作
- 地球環境問題
- マイコン制御技術
- 資源のリサイクル
機械システム工学科の自慢
- 環境や自然にも配慮した「ものづくり」の視点
- 最新設備を使った豊富な実験や実習
- 実際の現場で利用されるCAD/CAMによる設計・製作
- 実験・実習を重視したカリキュラム
- 資格取得が正規の科目に
関連コンテンツ
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