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【インタビュー】機械システム工学科4年生・野嵜海斗さんが「工業」の教員採用試験に現役合格

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2025.10.21

【インタビュー】機械システム工学科4年生・野嵜海斗さんが「工業」の教員採用試験に現役合格

「生徒の小さな達成感を積み重ねたい」
-入学時からの目標を達成-


この度、久留米工業大学機械システム工学科4年の野嵜海斗(のざき かいと)さんが、福岡県公立学校教員候補者選考試験(教科は「工業」)に現役合格されました。

大学在学中に工業の教員免許を取得し、現役で教員採用試験に合格するのは非常に難しいとされる中、地道に積み重ねてきた努力が実を結び、合格に至りました。


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Q. 教員を志すきっかけは?

A. もともと図工や技術の授業が好きだったことから、福岡市立博多工業高校(機械科)に入り、「ものづくり専門部」に所属。そこで "工業の先生" という職業を知って、ものを作ることも、人に教えるのも好きだったので、教員の道を目指すようになりました。

教員免許を取得するために大学進学を決めました。大学選びでは、「コマ大戦」というものづくりプロジェクトに力を入れている久留米工業大学を選びました。



▷(参考) 野嵜さんがハマった「コマ大戦」とは? 特集記事はこちらから

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Q. どんな大学生活を送ってきましたか?

A. 日頃から、自分ならどう授業をするか、難しい内容を生徒にどのように教えたらよいか、といった点を意識しながら大学生活を送っていました。

テスト前には、所属するサークル活動「ものづくりプロジェクト」のメンバーと一緒に勉強したり(教えたり)、教員採用試験で課される模擬授業や面接の資料を作って先生に見てもらったりしていました。


★野嵜さんは高校2年生の時に、学生で取れる最高レベルとされる「二級機械加工技能士」の資格を取得しています。(一級は実務経験が必要なため学生は取得できません)3年生の時から学部生初のSA(スチューデントアシスタント)として1年生の機械実習(旋盤)などのサポートに入っています。




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~ものづくりプロジェクトで一緒に活動する後輩メンバーのコメント~

「自分は工業高校出身なので高校の授業で旋盤の授業はありましたが、複雑な工程はやったことがなかったので、野嵜先輩に、材料ごとの機械の扱い方や、効率よく安全に作業する方法などを教わりました。困っている時には声をかけてくれて、作るものに合わせて、言葉だけでなく図解も交えながら、加工者の目線に立った指導をいただきました。1年生の最初の試験の時、野嵜先輩が物理のプリントを作って解説してくださって、その結果、『優』の評価を貰えてうれしかったです。」


「丁寧に教えてくれる優しい先輩です。みんなに平等に接してくれて、人気な先生になると思います。」


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~後輩が語る「野嵜先輩のすごいところ」~
①普通の形じゃないコマを作る
②鏡餅型(カーブ)は、通常、コンピューター制御の機械でないと作れないと思うが、自分で工具を作って手動で加工を入れている


▶新作の鏡餅型コマで挑んだ今年のコマ大戦久留米工業大学場所(10月11日開催)の様子についてはこちら

Q. 教員採用試験までに取り組まれたことを教えてください。

A. 5限目にある教職課程を受け、空いている時間にはものづくりセンターでコマの製作などを行っていました。

3年生から1次試験(筆記)の勉強に取り掛かり、教職課程を担当している先生からサポートを受けながら2次試験(模擬授業や面接)の練習も重ねました。

Q. 教員の道は大変だと思いませんでしたか?

A. 工業科は教員も講師も不足していて大変な仕事だというのは承知のうえで、それでも、教育実習がすごく楽しくて、授業準備は全く苦になりませんでした。

生徒が自分の授業を受けて『そうなんだ!』と驚いた顔をしてくれるのを見て、すごくやりがいを感じました。

Q. どんな先生になりたいですか?

A. "生徒が小さな達成感を感じられるよう補助ができる先生" になりたいと思っています。

福岡県では「生徒の自己肯定感」や「学ぶ意欲の低下」が課題となっているそうで、こうした課題を解決するためには、小さな達成感を積み重ねることが大切だと思うので、分かりやすい授業をして、実習も楽しめるような工夫を心がけたいです。



教員になって一番やりたいことは、実習や課題研究です。

福岡や九州ではまだコマ大戦の認知度が低いので、課題研究などで体験してもらって、いつか久留米工大のコマ大戦特別場所に自分の生徒を連れて来たいです。でもその時は、自分も出場して勝つつもりです(笑)




― 野嵜さん、ありがとうございました!
素晴らしい機械加工のスキルをもち、大学在学中には教える経験も着々と積んでこられた野嵜さんは、オープンキャンパスなどで、高校生に向けてご自身の体験談やものづくりの面白さを語ってくださっています。


工業の教員を目指している方、ものづくりをやってみたい方は、ぜひ久留米工業大学へ!
▷ミニオープンキャンパスの詳細はこちらから





(参考)

▼久留米工業大で取得できる教員免許

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教職課程についての詳細はこちら⇒https://www.kurume-it.ac.jp/gakubu/kyoshoku.html

▼機械システム工学科について

・「ものづくり演習」という授業では、力学や素材、加工技術などを学んだ学生たちが、様々なものづくりにチャレンジでき、自ら製作したコマを戦わせる「コマ大戦」も行っています。


・卒業生は主に「設計と管理」の仕事に就いています。原子力発電所や野球ドームのような大きな施設から、小さな部品や半導体まで、様々な分野の業界大手で活躍しています。


・本学ではAI教育を全学科で必修化しています。2年生以上は、副専攻科目「PBL(Project Based Learning)」を通してAIを活用した地域課題解決に挑戦。機械システム工学科の学生たちは、システムやアプリの開発を行うプロジェクトに参加して実践的なスキルを身につけています。

▷(参考)【概要レポート】久留米工業大学の令和7年度「地域課題解決型AI教育プログラム(PBL)」の成果発表会を開催しました



・国家資格:機械加工技能士について
本学には同資格の一級を保有する技術職員がおり、ものづくりプロジェクトのほか、学内の授業や実験のサポートに入っています。野嵜さん曰く、「このレベルの先生はなかなかいらっしゃらない」とのこと。高度な専門資格を持つ職員から技術を学べることも、本学の魅力の一つです。

▷(参考)コマ大戦および機械加工技能士資格についての詳細はこちらから

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(発信元:事業戦略課)

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