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久留米工大の学生フォーミュラチーム、日本大会の出場結果を報告|トラブルを乗り越え成長を実感

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2025.09.24

久留米工大の学生フォーミュラチーム、日本大会の出場結果を報告|トラブルを乗り越え成長を実感

学生フォーミュラプロジェクトチームが、このたび出場した「学生フォーミュラ日本大会2025」(開催期間:9月8日~13日/会場:Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場))の結果を日野学長に報告しました。


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結果はICV(ガソリンエンジン車)クラス 全 58 チーム中 46 位だったがチームは団結

馬原チームリーダー(交通機械工学科4年生)からは、「あまり振るわず目標には届きませんでしたが、大会期間中にチームで団結して活動し、無事に車両を走行させることができたという点で、チームとしてすごく成長しつつあることを実感できたいい大会でした。今回の大会出場に向け、大学から多大なるご支援をいただいたことに感謝申し上げます」との挨拶がありました。


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「動的走行」競技が始まってからトラブルがあり、なかなか思うように走ることができなかったそうで、結果は46位となりました。


日野学長からは、「トラブルがなければ、かなりよい結果がでていたのではないかと思います。時間や経費などいろいろな制約がある中で、やはり皆さんが一生懸命団結してやったというところが大事ではないでしょうか。この結果をまた次に生かしてもらえたらと思います」と励ましの言葉を贈られました。



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写真左から:パワートレイン班の千北琉太郎(ちぎたりゅうたろう)さん(交通機械工学科3年生)と河野光(こうのひかる)さん(交通機械工学科2年生)、チームリーダーの馬原晨成(まはらときなり)さん(交通機械工学科4年生)、日野伸一学長

大会会場の様子

▼トヨタ自動車様から車両の搬送をご支援いただきました
トヨタ自動車様から車両の搬送をご支援していただきました1.jpegトヨタ自動車様から車両の搬送をご支援していただきました2.jpeg



▼ピット作業
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今年の学生フォーミュラ日本大会は、海外の学校も含めて90校が出場しました。
ガソリン車(久留米工大はこちらにエントリー)とEV車の2部門に分かれ、日程前半は車検や静的審査(書類審査)が行われ、それをクリアすると日程後半の動的審査(走行)に進むことができます。

この大会での車検は一般の車検とは全く異なり、非常に細かい項目で厳しいチェックが入ります。
引っかかると調整をし直し、再度チャレンジすることになります。



▼いよいよ車検に向かいます。

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▼機械車検
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▼緊急時のため ドライバーが5秒以内に脱出できるかの試験

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5秒脱出試験.mp4



▼車両を60度傾け、ガソリン漏れなどが無いかをチェックする「チルト試験」。上側のタイヤが浮くと失格となります。

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チルト試験動画 (1).mp4




各項目をクリアするとステッカーをもらえます。
無事にコンプリートできました!(車両の前方に貼っています)

近くに住むOBに急遽部品を依頼!?

(メンバー談)
騒音試験がとても難しかったです。
途中で基準に引っかかった際には、近くに住むOB(スポンサー企業である自動車メーカーにお勤めの方)に騒音を下げるものを何かもってきてほしいと頼んで、何とかクリアできました。



本学の卒業生には自動車関係の大手企業に就職された方も多く、この大会では運営側やスポンサー企業ブースなどでその姿が見られたそうです。そんな諸先輩方に見守られながら、頑張りました。


▼企業ブース訪問(説明しているのはOB)
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後半3日間はYouTubeでLIVE配信 職員もネット上で観戦しました

▼大会後半戦「動的審査」前の待機中

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▼コース1周のタイムアタックをする「オートクロス」という種目では、燃料がうまく供給できず途中で止まってしまいました。



マシンのコーナリング性能を評価する動的審査の一種で、円形のコースを旋回し、そのタイムを競う「スキッドパッド走行」

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スキッドパッド走行動画 (1).mp4




▼翌日の耐久走行(ドライバーあたり10周×2人)は朝から出走直前までトラブル対処をしていたそう。17周目で止まってしまい、職員からも思わず悔しさがにじむ声が漏れました。

エンデュランス走行中の車両 (1).jpg

学生フォーミュラ日本大会の舞台裏で起きていたこと

(メンバー談)
前日からのトラブルを直したら逆に調子が出すぎて、勢い余ってコース上のコーンを車両に巻き込んだまましばらく走っていました。(コーンを飛ばすと減点)高校野球で甲子園の土を持って帰るように、僕たちは思い出のコーンを持って帰ってきました。大会前はチーム内で若干楽観的な雰囲気がありましたが、会場では一人ひとりの役割を認識して動けていて、変化を感じました。これが続いたらいいなと思います。

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色々なトラブルがありつつも、LIVE配信の解説者からは「久留米工業大学はチャレンジしていますね!」との発言があり、今年注力した「軽量化」にも評価をいただきました。

「学生フォーミュラの認知度をもっと上げたい」

会場となった愛知国際展示場はセントレア空港の隣にあるのですが、大会期間中は、たくさんある周辺のホテルが満室状態だったそうです。

自動車業界ではかなり大規模なイベントですが、まだ一般的な認知度が低いため、もっと知ってもらいたいと話していました。



また、活動するうえでの課題として、九州では走行練習ができる場所がなかなかなく、一番近くても山鹿の山の中のコースで、それなりの費用がかかるとのこと。

大会の遠征費用のためにアルバイトとの両立が大変だとも聞きました。



▼九州支部チーム
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100号館で実機を展示します!

100号館1階(AI応用研究所前)に車両を展示します。
展示期間:9月24日(水)~29日(月)
ぜひ、学生たちが1年間かけて作った車両をご覧ください。

※同時に、先日大会に出場したロボコンチームのロボットも展示しています!⇒ロボコンチームの詳細についてはこちらから


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▼参考

久留米工業大学学生フォーミュラプロジェクト
公式ウェブサイト
公式Xアカウント(大会中の写真はこちらで)



大会前の記事
学生フォーミュラチーム、日本大会出場を報告|9/8~愛知県|今年は車両軽量化に注力

【特集】久留米工業大学交通機械工学科の学生3名、学生フォーミュラプロジェクトと日本大会出場への意気込みを語る!|自動車好きなら初心者も歓迎




(発信元:事業戦略課)

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