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久留米工業大学のロボコンチーム「KROP」が九州夏ロボコンに出場。チーム史上初の好成績を残す

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2025.09.17

久留米工業大学のロボコンチーム「KROP」が九州夏ロボコンに出場。チーム史上初の好成績を残す

ものづくりが好きな久留米工業大学の学生たちが活動する『3大ものづくりプロジェクト』。

その一つである『ロボコン(ロボットコンテスト)』チームが、8月30日(土)に九州大学伊都キャンパスで開かれた「九州夏ロボコン」に出場し、チーム史上初となる決勝トーナメント出場を果たしました!


・ロボコン(ロボットコンテスト)プロジェクト
・マイコンカーラリープロジェクト
・コマ大戦プロジェクト

▷詳細はこちら

ロボコンチームは年に2回、大会にチャレンジしています

ロボコンに取り組む学生たちにとっての甲子園と言えるのが、例年6月に開催される「NHK学生ロボコン(以下、学ロボ)」です。

一方、今回出場した「
九州夏ロボコン(以下、夏ロボ)」は、学ロボの地区大会のようなものです。
夏ロボの主催は NHKではなく九州大学で、夏ロボで優勝しても学ロボの出場権が得られる訳ではありません。
そういった意味では、夏ロボは
学ロボの登竜門のような位置づけになります。
関東や関西でも、各地の主要大学が主催する大会が開催されています。(例:関東春ロボコン)

ロボコンチーム名「KROP(クロップ)」 は先輩が命名

このたび夏ロボに出場したのは、チーム「KROP(クロップ)」
Kurume Institute of Technology ROBOCON Project の略と CROP(作物、収穫の意味を持つ言葉)に掛けてできた名前です。
「物を作ることで、自分たちが実る」との想いを込め、2024年3月の卒業メンバーが命名しました。

↓ 大学院2年生の小川友莉亜さんが学部時代に作られたという公式ロゴとキャラクター。小川さんは野球部等のキャラクターもデザインされたそうです。

名称未設定のデザイン (32).png

大会に向けてみんなで一生懸命準備しました


大会に出場する代表メンバーは機械システム工学科1~2年生の3名ですが、ロボットの製作や当日のサポート(試合の応援含む)には計7~8名が参加。


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いよいよ大会本番


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久留米工業大学のKROPチームが参加者から大きな注目を集める

試合中には久留米工業大学チームのロボットの動き(アイディア)に歓声が上がったそうです。


Q. どんなアイディアや動きだったのでしょうか?今年取り組んだポイントやこだわりは?


<塚本さん>
強度を保ちながら軽量化するのに苦労しました。(
ロボットが軽いと素早く動けたり、バッテリーが長持ちしたりします。大会によって重量制限もあります。軽量化し過ぎると強度が足りず動くときに本体が揺れて正確に動かすことができません。)

<岡さん>
ディスプレイを搭載しパソコンのように操作できるようにすること
で、プログラミングの経験が浅いメンバーでも簡単にロボットの調整ができるようにしました。

<高木さん>
ボールを拾って目的地点まで運ぶ課題の時に、
ロボットの向きを一切変えずに一連の動作ができるように工夫しました。(目標に対してまっすぐ向けるには調整が大変でタイムロスになりやすいため、向きを変えないで済むとタイム短縮につながります。)ボールを掴む動作を自動化することで、ミスを減らしました。ボールを置きに行くときに伸縮する部分に市販の釣り竿を用いたことで、ブレが少なくまっすぐに伸びる腕を作ることができました。


創意工夫が評価された大会の結果は、予選1勝1敗、決勝トーナメント1回戦敗退となりましたが、2016年のチーム創設以来初めてとなる決勝トーナメント進出を達成しました!

KROPメンバーが語る、チーム史上初の結果を残せた理由とは?

これまでにない好成績を出せた要因は何だったのでしょうか?出場した3名に理由を尋ねてみました。

↓ 写真左から、塚本 いづみさん(機械システム工学科2年)、岡 俊介さん(機械システム工学科2年)、高木 真吾朗さん(機械システム工学科1年)

スクリーンショット 2025-09-16 172624.png


<塚本さん>
今大会では2台のロボットを製作する予定でしたが、1台が間に合わ
ず未完成となってしまいました。それでも気持ちを切り替えて、自分達の最大限の力を出せるよう冷静に行動できたことが勝因だと思います。

<岡さん>
今回は学ロボを見据えて高度な技術にチャレンジしました。
しかしながら、自分達が「作れるロボット」ではなく「作りたいロボット」を目指すこととなり、それが結果として1台のロボットが未完成となってしまいました。チャレンジをした上での結果だったので、素直に受け止めることができ、完成している部分に関しては自身を持って大会に臨むことができました。

<高木さん>
今回製作したロボットのコンセプトが「安全に・確実に」
だったので、失敗しにくい構造となっていたこと。また、電子制御にも新しい技術を取り入れて速く正確な動きを目指したこと。これらが自分達が出せる最高得点を得ることに繋がったと思います



⇒(参考)ロボコンプロジェクトの数少ない女子メンバーの一人、塚本さん(機械システム工学科2年生)のインタビュー記事はこちら⇒

大会後も熱は冷めず、、、

投票によるデザイン賞やアイデア賞の入賞は逃したものの、大会後に他チームと交流した際には、本チームの技術に質問が殺到したそう。

Q. 交流会ではどんな質問がありましたか?

<塚本さん>
モータードライバー(
モーターの回転をコントロールする電子回路)の製作期間や釣り竿を使った伸縮機構、使用しているプログラム言語等について質問されました。

<岡さん>
未完成だったロボットに関して、
ボールを自動で認識する画像認識の仕組みやプログラムについて聞かれました。

<高木さん>
ディスプレイを搭載したロボットが珍しかったようで、
どんな情報を表示しているのか聞かれました。他に、どんなコンピューターを使っている?やコンピューター同士の通信方法、その安定性等を聞かれました。釣り竿を使った機構は反響があり、その仕組みや強度について聞かれました。



Q. 高木さんが九大のメンバーを質問攻めにしていたと聞きましたが、その内容は?

<高木さん>
九大は今回の参加チームの中で唯一直近の学ロボに出場したチーム
だったので、その高度な技術を少しでも教えてもらいたいと思いました。今回上手くいかなかった部分があったので、その解決策を聞いたりしました。学ロボに向けて、ロボットの性能はどれくらい必要なのか、使っているコンピューターやモーターの選定方法等など、たくさん質問しました。


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KROPチームも、九州大学をはじめ他チームの学生と意見交換をし、さらなる技術向上のヒントをつかもうとしている様子が見られました。
今回の貴重な経験を得て学生達は手応えを感じられたようで、次の目標である『NHK学生ロボコン』に向けて早速ロボットの設計に取り掛かっているそうです。


Q. 大会の感想、今後の意気込みをお願いします!

<塚本さん>
昨年度に比べて今年度は自分やチームメンバーの技術も上がり、またチーム内の絆も深まった大会になったと思います。技術を欲張りすぎて時間が足りなくなってしまったことは反省点ですが、さらに経験と技術を積み上げて優勝を目指していきたいと思います

<岡さん>
今回の夏ロボで、かなり技術力が向上したと実感しています。しかし、期日までにロボットを完成できず人手不足を感じたので、今後に向けて部員を増やしていきたいです。

<高木さん>
今大会が大学に入学して初めてのロボコンでした。高校では自分の専門分野である電子制御だけを担当することが多かったですが、このチームでは電子制御だけでなくロボットの構造を考えたり部品を作って組み立てたりすることにも取り組むことになり、まさに「ものづくり」を体験できました。今回は学ロボを見据えて様々な技術を投入し、良い経験を積むことができたと思います。しかし難しい技術に挑戦した分、スケジュール管理が上手くいかず1台未完成となってしまったことは反省点です。次のロボコンではこの反省を活かし予定通り完成できるよう努力します。

次の大会に向けて始動したKROPチーム

今年から加入した1年生エース高木さんは熊本のロボコン強豪校の出身。先日、KROPチームがその熊本県立鹿本商工高等学校に視察に訪れました。 

詳しくはこちらの記事をご覧ください


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▼参考

久留米工業大学の『3大ものづくりプロジェクト』のご紹介

ものづくりプロジェクトには3種類あり、掛け持ちで参加することもできます。大小さまざまな工作機械や工具が揃う「ものづくりセンター」を拠点とし、学年・学科を超えた学生たちが、教え合ったり一緒に作業をしながら活動しています。工業高校出身者もいますが、普通科出身でも安心して始められます。自分の所属している学科での学びに捉われず、工学という大きな括りで学びやスキルの幅を広げたい人にオススメのサークルです。



・ロボコンプロジェクト
【特集】ロボコンに挑む理系女子1人と理系男子2人に理由を聞きました|久留米工大ものづくりセンターで活動する学生たち
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・マイコンカーラリープロジェクト
【特集】自動運転ロボットがタイムを競う「マイコンカーラリー」|久留米工大ものづくりセンター 学科・学年を超えた学生の挑戦と体験談
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・コマ大戦プロジェクト
【特集】コマ大戦って何?|久留米工業大学『ものづくりセンター』で活動するたくさんの学生たちの姿
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(発信元:事業戦略課)

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