久留米工業大学
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2025.09.09【特集】久留米工業大学交通機械工学科の学生3名、学生フォーミュラプロジェクトと日本大会出場への意気込みを語る!|自動車好きなら初心者も歓迎
久留米工業大学はその前身に自動車科を有していたことから、クルマとの関りが深く、地元でも「久留米工業大学といえば自動車!」というイメージが広く浸透しています。
そんな久工大の車好きが集まる「学生フォーミュラプロジェクト」チームが、このたび『学生フォーミュラ日本大会2025』に出場するということで、学年の異なる3名の学生に活動内容や大会への意気込みを聞いてみました。
⇒ 久留米工大の学生フォーミュラについてはこちらの記事でご紹介しています
⇒ 9月8日(月)から始まる日本大会への出場を学長に報告しました
交通機械工学科3年生 永本凌 (えいほん りょう)さん
■出身校
徳島県立小松島高等学校(普通科)
■プロジェクトでの担当
カウル班
↓ カウルとは車体を覆うカバーパーツのことで、走行風を整えたり、ドライバーの保護、空気抵抗のコントロールなどの目的で取り付けられます。主な目的は空気力学的な性能向上と、レーシングカーの形状を整えることにあります。
Q. 徳島からはるばる久留米工業大学に?
昔から車が大好きで、自動車が学べる4年制大学を調べていて見つけました。
Q. メンバーの皆さんはそれぞれ担当があるんですか?
はい。担当パーツは3つに分かれています。①足回りなどのフレームを担当する「シャシ班」、②コンピューターなど電気系統を担当する「パワートレイン班」、③「外装班」があります。
Q. このプロジェクトでの目標は?
今年は軽量化をテーマに活動してきたので、部門で上位に入ることが目標です。それから、空力の授業で習ったことをまだ活かせていないので、来年はそれに取り組んでみたいです。
Q. 在籍中の15名は全員交通機械工学科所属だそうですが、他学科の人でも入れますか?
はい!学科・性別関係なく、大歓迎です。車の製作・設計だけでなく広報や会計の仕事もあるので、そういったところを担当していただける方がいるととても助かります!上下関係もあまり厳しくありません。今いるメンバーはモチベーションが高くて長く続けている人が多いですが、もちろん2年生や3年生でも途中から加入できます。どのタイミングでもOKなので、車に興味がわいたらぜひ!
とてもフレンドリーに色々と話してくださった永本(えいほん)さん。他の学生さんにも取材したい旨を伝えると、すぐに後輩の方たちに声をかけてくださいました。
交通機械工学科2年生 待鳥光輝(まちどり ひかる)さん
■出身校
福岡県立福岡工業高等学校
■プロジェクトでの担当
ドライバー(4人のうちの1人)
Q. ドライバー役はどうやって決まるのですか?
普通自動車のマニュアル免許を持っていることが大前提です。その次に、試走会をして、有志の中からドライビングスキルや適性などをもとに決めます。
Q. ドライバーは大変ですか?
音が大きいですし、地面に近い。スーツやヘルメットを身につけて走ることも含めて、非日常的で不思議な体験だなと思います。人と違う経験をしてみたい人にはすごくおすすめですね。ちなみに、他大学では女性ドライバーもいます。
↓ シートは動かせないので、ドライバーはある程度車体に合う体格の人になります。
Q. 今年は車体を軽量化したと聞きましたが、どういうメリットがあるのですか?
うちのは小さくて軽い(エンジンパワーや空力パーツは小さめ)ので、その分加速が遅く直線の伸びは劣りますが、軽やかに曲がることができます。逆に、車体が重いと曲がる時に負荷がかかります。
Q. 大会出場への意気込みをお願いします。
まずは、車を丁寧に扱いながら壊さずに最後まで走り切ること。初めてのドライバー担当ですが、先輩たちに恥ずかしい思いをさせない走りをしたいです。
まるでプレゼンを聞いているかのように、質問に対して丁寧かつ適格に説明してくださった待鳥さん。2年生とは思えない頼もしさを感じました。
交通機械工学科1年生 川崎竜誠(かわさき りゅうせい)さん
■出身校
八女学院高等学校(普通科)
■プロジェクトでの担当
今は先輩たちの手伝いをしながら、パーツのボルト止めなどをしています。(1年生は6人)
Q. なぜ久留米工業大学に?
元々ものづくりに興味があって、車関係に進みたいと思って他大学も見に行きました。久留米工大は家から近くて、フォーミュラカーの活動に参加できるうえ整備士の資格も取得できるので、とても良い環境だと思っています。今は、サークル活動や勉強、アルバイトと、やりたいことに取り組めて、仲間もできました。
Q. 今後の抱負を聞かせてください。
普通科出身で車関係の基礎知識がゼロなので、これからしっかり学んで技術を身につけたいです。また、来年以降の大会では、他大学や先輩より良いモノを作れるようになりたいです。
終始笑顔で学生生活の充実感を語ってくださった川崎さん。普通科出身の学生も多いという学生フォーミュラプロジェクトでは、初心者でも、知識豊富な先生方や先輩のサポートを受けて学んでいけるという安心感を感じました。
― 取材を受けてくださった皆さん、ありがとうございました!!
▼久留米工業大学の学生フォーミュラが出場する大会の詳細
名だたる大手企業がスポンサーに名を連ねる公益社団法人自動車技術会主催の「学生フォーミュラ日本大会2025」
この「学生フォーミュラ日本大会」は一般の方がイメージしがちな学生たちの「ただのカーレース」ではなく、多くの大手企業がスポンサーに入っており、将来の人材育成の観点から、車の設計・開発、コスト管理、プレゼンテーションなども含めて審査が行われます。
開催日:2025年9月8日(月)~13日(土)
場 所:Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場・愛知県)
詳細はこちらから ⇒学生フォーミュラ公式サイト
主な流れ ↓↓
◆ 9/8(月)
EV(電気自動車)のみ先行して車検
◆ 9/9(火)~9/10(水)
ICV(ガソリンエンジン自動車)の車検と静的(書類)審査
車検に2日間も!?と驚きますが、色々な動作がきちんと動くか、緊急時にドライバーが制限時間内に脱出できるか、といった非常に細かいチェックをクリアして初めて、3日目以降に参加することが許されます。
※「審査」には、コストやデザイン、プレゼン力などを見られる「静的審査」と、走行性能や耐久性などを見られる「動的審査」があります。⇒詳細はこちらから
◆ 9/11(木)~9/13(土)の3日間は動的審査「種目別競技」
車検に合格できた車両が出走します。
2つの部門があり、合計90台が出場します。
①エンジン部門(50台)←久留米工業大学はこちら
②電気自動車部門(40台)
大会をご覧になりたい方は、9/11以降に現地で観戦されるか、YouTubeのLIVE配信でお楽しみください。⇒StudentFormulaJapan YouTubeチャンネル
↓2024年出場時の写真
▼久留米工業大学学生フォーミュラプロジェクト
公式ウェブサイト
公式Xアカウント\愛知に向けて出発!/
大会出場前の学長報告の様子はこちらから⇒★
(参考)【支援報告】パーソルクロステクノロジー株式会社、久留米工業大学のフォーミュラを支援 - 学生フォーミュラ日本大会 2025へ
(発信元:事業戦略課)