久留米工業大学

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【農業×AIで大学院生が受賞!】ブドウ収穫システムの開発に挑む堤勇大さんが電子情報通信学会九州支部の学生会議講演会で発表|農水省『アグリビジネス創出フェア』サポート経験談も

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新着情報

2026.02.05

【農業×AIで大学院生が受賞!】ブドウ収穫システムの開発に挑む堤勇大さんが電子情報通信学会九州支部の学生会議講演会で発表|農水省『アグリビジネス創出フェア』サポート経験談も

この度、大学院電子情報システム工学専攻修士1年の堤 勇大(つつみ ゆうだい)さんが、第33回電子情報通信学会九州支部学生会講演会において「学生会講演奨励賞」を受賞されました!

堤さんは「AIを用いたぶどうの摘粒作業支援システム開発」という論文について講演発表し、研究内容、論文の書き方、講演の仕方などの点において優秀であると認められました。

このシステムには、スマートグラスも活用されています(詳細は後述)。


この記事では、以下についてご紹介します。

【目次】
▷本学の研究レベルの高さを証明した受賞
▷「農業×AI」を研究中の大学院生
▷アグリビジネス創出フェア サポート体験談
▷堤さんの研究内容


本学の研究レベルの高さを証明した受賞

本講演会では九州内の大学生、大学院生による発表が144件行われ、その中から14人が受賞しました。私立大学は、堤さんを含めて3名のみです。

指導教員の小田まり子教授からは、「本賞は、大変名誉あるものです。春田大河先生(元・久留米工業大学大学院生、現在は本学大学院の特任教授)が2年前に受賞され、今年は堤君が続き、電子情報システム工学専攻の学生たちの研究レベルが上がってきていることの証明ではないかと思っております。数年前までは久留米工大の学生がこういう場で名前が載ることはありませんでしたので、とても嬉しいです」とのコメントをいただきました。




▽堤さん「私が受賞するとは思ってもいませんでした。選ばれて光栄です。」
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▽受賞者リストはこちらからご覧ください。
https://www.ieice.org/kyushu/studentaward2025/

国立大学の学生が11名:
九州工大 4件
宮﨑大学 3件
長崎大学 2件
熊本大学 1件
九州大学 1件

私立大学は3名:
西日本工大 
近大(九州)
久留米工大


「農業×AI」を研究中の大学院生

2025年11月26日(水)~28日(金)、堤さんは、AI応用研究所の所長を務める小田教授に同行し、東京ビッグサイトにて開かれた農林水産省主催の『アグリビジネス創出フェア2025(https://agribiz.maff.go.jp/)』を訪れていました。

"スマート・スタートアップ 先端技術で未来を拓く農林水産イノベーション"と題されたこのイベントには、AI応用研究所が参画する「スマート農業技術の開発・供給」事業のチームがブースを出展し、研究成果を紹介しました。同事業では、AI技術を使って万願寺トウガラシを自動収穫するロボットを開発中です。

▷詳細はこちらの記事をご覧ください



堤さんにインタビュー

堤さんはこのイベントに参加し、いろいろな気づきがあったそうです。イベントのサポート経験を通して得られたことや、ご自身の研究が目指していることなど、話を聞きました。

アグリビジネス創出フェア サポート体験談

― イベントではどんなことをされたのですか?

今回は、お手伝いとして参加させていただいたので、主にはブースに来られた方への説明を、横で聞いていました。

そこで、実際に万願寺トウガラシの栽培を行われいる生産者の方からお話を伺うことができました。

生産者側が栽培において難しいと感じているところと、自分たちが研究の中で直面している課題が同じだというのが分かりました。

具体的には、生い茂っている箇所のトウガラシの収穫は、手作業でもロボットでも難しいということです。手を伸ばして引きちぎるような採り方になってしまうので、うまく収穫するのは難易度が高くなります。



― なるほど!折角作ったものはきれいな状態で出荷したいですよね。

はい。それから、生産者の方としては、ロボットが24時間稼働して収穫してくれるとありがたいとも仰っていました。



― 24時間?朝に収穫するのではダメなんでしょうか?

トウガラシは赤くなってしまうと甘さや味が変わったり、形が成長しすぎて品質の等級が落ちることもあるので、その前に収穫する必要があります。刻々と成長するトウガラシの収穫は時間との勝負です。



― 人間がずっと観察しておくのは大変ですものね。

私もこのフェアに参加するまで万願寺トウガラシの研究についてはあまり詳しくなかったので、色々と勉強になりました。

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堤さんの研究内容

― 堤さんはなぜ久留米工業大学に進学されたのですか?

私は三池工業高校情報科の出身で、元々プログラミングが好きだったので、幅広いプログラミング言語が学べるという点に惹かれました。1~2年の頃はまだAIに関心はなかったと思います。



― 現在は大学院電子情報システム専攻修士1年とのことですが、どのような研究をされているのですか?

ぶどうの収穫支援システムの開発に携わっています。



― アグリビジネス創出フェアに同行されたのも、農業分野での研究をされているからなのですね。

そうですね。

ブドウの収穫では、「摘粒(てきりゅう)」と言って粒が実る前段階(ブルーベリーくらいのサイズの時)で何度か粒の間引き作業をするのですが、私はどの粒を摘んだらよいかを提示するシステムを作っています。

隣接する粒同士が邪魔にならないように粒の数を減らすと、一粒一粒に栄養が行き渡るようになり、いい状態のぶどうとしてお店で売ることができます。




▽前述の学生講演会で使用した発表スライドより抜粋

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― 摘粒という言葉を初めて聞きました。いいものを作りたいという農家さんにとって大きなサポートになりそうですね。何かツールを使うのでしょうか?

現実の視界を拡張現実の世界に投影するための、眼鏡のような形をしたスマートグラスを活用しようと試みているところです。



― へ~!漫画の主人公のようですね。こうした開発の手順や手法はどうやって学んだのですか?

私は学部2年生の頃からずっとPBL(学生がAIを活用して地域課題の解決に取り組む副専攻科目)に参加していて、そこでアプリの開発を経験したことが一番活きていると思います。当時のテーマはぶどうの売り上げ予測でした。

今は、スマートフォンの画面をスマートグラスに映し出すためのアプリを開発中です。まだ試行錯誤していますが、アプリとして形はできています。



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▼研究内容や開発過程についての詳細は、こちらの発表資料をご覧ください
堤勇大さん学会用スライド.pdf




― 資料を見て、ブドウの粒の傾き加減を「角度」で表す手法が面白いと思ったのですが、数学の知識はどのくらい必要ですか?

私は数Ⅲ・数Cを習っていない状態で入学しました。基礎も大事ですが、実際にはPBLなどに参加していれば自然に学んでいく気がします。「これをやってみたい」というのがあれば、それに取り組んでいるうちに自ずと知識や応用力が身についていきます。



― 堤さん、ありがとうございました!今後の進展が楽しみですね。

初年度に6テーマから始まったPBLは、5年をかけてカリキュラムの改良や協力体制の整備を重ね、令和7年度は遂に16テーマまで増えました。
農業や医療分野においては社会実装への動きが加速し、農林水産省事業への採択や、医療現場でのアプリの試験的運用といった成果が出始めています。
AI-PBLを通じて学生が実社会で通用する力をつけ、成長しています。



堤さんは、他の学生と共に2月に開かれる久留米市のビジネスコンテストにもエントリーされ、先日一次審査を通過されました!
最終審査と表彰式は2月21日(土)です。今回の受賞に続き、朗報を期待しています!







(参考)

1.PBLについて

PBLとはProject Based Learning:実践型学習のこと。
久留米工業大学のPBL(選択科目)では、学生たちが工学とAIの専門性を活かし、企業や自治体などと共に地域課題の解決に挑戦しています。

久留米市は農業が盛んで「医療のまち」としても知られることから、本学では農業機器メーカーや医療施設・大学等と連携して様々な技術支援・開発に取り組んでおり、PBLでは学生達も参画して研究をしています。

【テーマの例】
・画像認識技術で品種改良を効率化
・地域の特産物である八女茶の味への影響の分析(気象と味の関係)
・医療・看護・福祉に役立つアプリの開発


ご興味のある方はぜひ下記の関連記事もご覧ください。

【概要レポート】久留米工業大学の令和7年度「地域課題解決型AI教育プログラム(PBL)」の成果発表会を開催しました

▷久工大生が設計した健康管理アプリをフクオカワンビルで体験!AI応用研と久留米大が共同開発

2.本学のAI教育プログラムと小田教授について

久留米工業大学のAI教育は文部科学省や日本工学教育協会などから高い評価を獲得しています。堤さんの指導教員であり、本学のAI応用研究所所長でもある小田まり子教授は、その発展に大きく貢献されました。

久留米工業大学『地域課題解決型AI教育プログラム』が日本工学教育協会賞の工学教育賞に輝く|九州工学教育協会賞とのダブル受賞



堤さん曰く、「生徒に一番寄り添ってくれる先生だと感じています。とても気さくで居心地がいいです」とのこと。確かに、AI研にはいつもたくさんの学生が集まっています。


3.本学の大学院生の活動・研究について

大学院生たちは、学内外の様々な場所で後輩学生のサポート役や教授のアシスタントとして活躍しています。例えば...

▽PBLの成果発表会では、オンライン配信や司会を担当
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▽授業および基幹教育センターで、学習フォローや様々な相談対応
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↓こちらの記事にて、小田研究室に所属する大学院生2名の研究内容をご紹介しています
▷【特集】学生の勉強をサポートするSA(スチューデントアシスタント)が活躍!|同年代・同学科だから質問しやすい環境です



このように、小規模の久留米工業大学では学部生と大学院生の隔たりが少なく、先輩たちの心強いバックアップが下級生たちの成長に繋がっています。

▷最近進学者が増えている「大学院」の紹介ページ



(発信元:AI応用研究所、大学院工学研究科電子情報システム工学専攻、事業戦略課)

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