久留米工業大学
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2026.02.27子どもたちに寄り添うAIシステム『AIレジスター』特別支援学校で実証実験|久留米工大の課題解決型AI教育プログラム(PBL)を受講した学生たちが開発
2026年1月30日、フレスポ鳥栖にて開催された、佐賀県立中原特別支援学校の作業学習の一環である校外販売会において、久留米工業大学の地域課題解決型AI教育プログラム(PBL)を受講する学生(2年生4名、3年生1名、大学院生1名)が開発した「AIレジスター」の導入による教育支援を行いました。
▽学生の所属内訳
・工学部 情報ネットワーク工学科(2年2名、3年1名)
・工学部 教育創造工学科(2年2名)
・大学院 電子情報システム工学専攻(1年1名)
学年や専門分野が異なるチームで開発しました。
AIレジスター開発の経緯
作業学習の現場では、会計処理における商品登録や会計処理がハードルとなり、生徒が自信を持って接客に携わることが難しい場面がありました。
本学の学生は、その「負担」を「AIによるサポート」で解消。OCR(文字認識)技術を応用し、並べた商品タグをカメラで一括スキャンするだけで、商品名や金額を自動で判別。複雑なボタン操作を不要にすることで、会計処理のハードルを大幅に下げました。
▽学生たちと、この教育支援プロジェクトを担当する春田大河先生(写真中央/久留米工業大学大学院の修了生で、現在は本学大学院の特任助教)。
毎年少しずつ前進している
久留米工業大学と特別支援学校の共同プロジェクト
本プロジェクトは中原特別支援学校と2年にわたり継続して取り組んでいる共同プロジェクトであり、改善を重ねてまいりました。
▽学内でプロジェクトの成果発表(令和7年度PBL成果発表会)を行った際のポスター

▽発表後には、特別支援学校の教員の方からも温かいコメントをいただきました。
教育支援の結果を踏まえ、今後は通貨検出に関して、光の反射や影といった、周囲の環境変化に左右されない、AIモデルの開発・改良を進めます。
どんな場所でも、誰もが安心して使える『止まらない・間違えないレジスター』の実現に向けて開発を進めていきます。
(発信元:AI応用研究所、電子情報システム工学専攻)
▽参考
\久工大生がAIを活用して地域課題の解決に挑戦中/
久留米工業大学では、AIを活用して地域の課題を解決する教育プログラムに力を入れており、今回のAIレジスター導入の実証実験も、その教育成果の一つです。
1.AI-PBLの発展について
PBLとはProject Based Learning:実践型学習のこと。
久留米工業大学のPBL(選択科目)では、学生たちが工学とAIの専門性を活かし、企業や自治体などと共に地域課題の解決に挑戦しています。
▼これまでの発展
(初年度)令和2年度 6テーマ
(4年目)令和5年度 14テーマ
(6年目)令和7年度 16テーマ
このように、年々テーマ数が増えており、近年では実装化への動きや学生の受賞など、その成果も加速しています。
(例)アンケート形式で食事内容を聞き取り、糖尿病・がん・認知症などの慢性疾患と関係する「体内の炎症リスク」を算出するアプリの開発
▷12/13(土)久工大生が設計した健康管理アプリをフクオカワンビルで体験!AI応用研と久留米大が共同開発
教育関連のテーマに関しては、今回の記事で紹介した「特別支援学校生のためのAIレジスター開発」以外にも、「不登校生を24時間支援するAIアバターの開発」や「お悩み相談掲示板用カウンセリングボットの開発」といった課題に取り組んでいます。
▽AI-PBLの成果報告会の視聴者は年々増えており、オンラインでも大勢の方にご参加いただきました。

これらの報告会の様子は下記の記事にてご覧ください。
▷【概要レポート】久留米工業大学の令和7年度「地域課題解決型AI教育プログラム(PBL)」の成果発表会を開催しました
2.日本有数のAI教育プログラムとその牽引者・小田まり子教授について
AIを活用したPBLを核とする久留米工業大学のAI教育は文部科学省や日本工学教育協会などから高い評価を獲得しています。本学のAI応用研究所所長でもある小田まり子教授は、その発展に大きく貢献されました。
▷久留米工業大学『地域課題解決型AI教育プログラム』が日本工学教育協会賞の工学教育賞に輝く|九州工学教育協会賞とのダブル受賞
小田研究室に在籍中の大学院生は、学部時代にAI-PBLを通してアプリ開発などのスキルを習得し、現在は農業用AIシステムの開発に取り組んでいます。
▷【農業×AIで大学院生が受賞!】ブドウ収穫システムの開発に挑む堤勇大さんが電子情報通信学会九州支部の学生会議講演会で発表|農水省『アグリビジネス創出フェア』サポート経験談も


