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2011.03.18

平成22年度学位記授与式が挙行されました

 3月17日(木)、本学体育館において、平成22年度の学位記授与式が挙行されました。
 開式に先立ち、東北地方太平洋沖地震において、犠牲となった方々へ黙とうを捧げるとともに、被災地の今後の復興を出席者一同で願いました。
 式典では、卒業生総勢236名が尾崎学長の告辞を受けて、卒業生・修了生を代表し、情報ネットワーク工学科の平井勇気さんが代表答辞を述べました。また、学業優秀賞のほか、課外活動や社会的に顕著な成績を収めた特別賞として、理事長賞・学長賞が授与されました。さらに、卒業生からの記念品の贈呈があり、久留米工業大学の学園歌を出席者一同で斉唱し、久留米工業大学との絆をさらに深めて、本式典は終了しました。
 最後になりましたが、このたび卒業されました本学学生に対してお祝いを申し上げるとともに、今後のさらなる活躍を祈念します。

【学長告辞】
 本日ここに、ご来賓各位並びに保護者の皆様のご臨席のもと、久留米工業大学平成22年度学位記授与式を執り行い、学部卒業生、大学院修士課程修了者をそれぞれの道に送りだすことが出来ますことは、本学教職員一同の心から喜びとするところであります。
 ご多忙の中をご出席下さり、卒業生、修了生達の門出を祝福、激励賜りましたご来賓の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、保護者の皆様に心からお慶びを申し上げます。
 卒業生、修了生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さん方の多くは、明日から、これまで、それぞれが社会生活の中で育んで来られた人間力と、学校教育で身に付けて来られた専門的知識を生かして、実社会において一人一人の人生を歩んで行くことになります。皆さんにとって、卒業と言うことは小学校以来幾度も経験した事柄ではあっても、今日のこの式は、学生と言う身分に別れを告げ、実社会に出て行くと言う意味において、特別な思いを抱かれて、それぞれ決意を新たにされていることと思います。
 さて、昨年は、鈴木章、根岸英一両先生のノーベル化学賞受賞、宇宙航空研究開発機構が2003年5月に打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」が、7年間いろいろなトラブルに見舞われながら、60億kmもの距離を飛んで、小惑星「イトカワ」から試料を持ち帰ることができたと言う嬉しいニュースがありました。これらは、いずれも、日本の科学技術の成果が、国民、とりわけ科学技術に関心を持つ若者に夢と希望を与えたものと思います。また、九州の自動車生産台数が、昨年過去最高を更新したと言う明るい話題もありました。しかし、我が国では、少子高齢化が急速に進行するとともに、国際競争がますます激しくなり、欧米との競争だけでなく、アジアにあっても近隣諸国に追い越されようとしています。一昨年来続いている経済不況は回復の兆しを見せず、現在は深刻な雇用問題に直面しています。さらには、今回の巨大地震は、日本経済に深刻な打撃を与えることになるでしょう。しかし、被災者の方々が、言いようもない悲しみとつらさに耐え、互いに助け合いながら、冷静に毅然とした対応をされているお姿は、皆さんのこれからの人生に貴重な指針を与えているのではないでしょうか。
 ところで、皆さんが、これから進む道は、自ら望んだ道であることもあれば、必ずしも自ら望んだ道ではないこともあるでしょうし、門出に当っての思いはそれぞれ様々であろうと思います。しかし、ここで、世の中は常に変化して行くものだと言うことを思い起こして下さい。そして、世の中の変化に対応する努力を怠ると、個人でも、企業でも衰退、没落の道に足を踏み入れることになるのです。その意味では、今苦しいと言う状況は、大きなチャンスと言えるかも知れません。今がどん底で、やがて上り坂にさしかかるだろうと信じ、苦しさに粘り強く耐え、あきらめず、失敗を恐れず、挑戦する強い気持ちを持ち続けて下さい。失敗が許されるのは、若者だけに許される特権です。失敗からは多くの事を学ぶことができます。
 世の中が変わるように、人もまた変わるものなのです。これからの一日一日をどう過すかの積み重ねが皆さんの将来を決めるのです。実社会では、これまでとは全く違った事態に出会うことを覚悟しなければなりません。先輩や周りの人々の指導に謙虚に耳を傾けることはもちろん大切ですが、それに加え、何事も自分の目で見て、考え、判断し、自ら行動することを心掛けなければなりません。
社会の変化、技術の進歩に対応するためには、新しい知識を吸収し、学び取ること、周りの人々と良い人間関係を築き上げることが必要です。専門以外の幅広い分野にも興味を持ち、人々との出会いを大切にし、自らの体験を糧としながら、人間力を磨き、本学の建学理念である 知・情・意を備えた「人間味豊かな産業人」を目指し、これからの人生を一歩一歩着実に歩いて行かれることを願ってやみません。
 どうか、ご卒業後も折に触れ母校を訪ねて頂き、教職員や後輩達にご自身のご活躍ぶりなどをご披露下さい。また、困った時にはご相談下さい。教職員一同、卒業生の皆さんをいつでも喜んでお迎え致します。
 最後に、皆さんが、これまで皆さんを見守り支えてこられた周りの多くの方々への感謝の気持ちを忘れずに、それぞれの分野で元気に活躍されるよう祈って告辞とします。

 平成23年3月17日

 久留米工業大学長
 尾崎 龍夫



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