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2011.08.17

教育創造工学科 井出准教授の論文がイギリスBBCのサイトで報道されました。

Avoiding male harassment: wing-closing reactions to flying individualsby female small copper butterflies.
Ide, J.-Y. Ethology 117: 630-637.(2011年7月発行)

上の論文(教育創造工学科 井出準教授 著)がイギリスのBBCのサイト(http://www.bbc.co.uk/nature/13573037)
とロイター通信(http://www.reuters.com/article/2011/06/01/us-japan-butterfly-idUSTRE75012V20110601)で報道されました。また、フランスの科学雑誌Sciences et Avenirからも問い合わせがあり、七月号に記事が掲載されました。

井出准教授は、この研究について以下のように語られています。
「この論文は、蝶のメスがオスによるセクシャルハラスメントをいかにして回避しているかを調べたものです。
多くの動物では、オスはたとえメスが拒否してもメスにしつこくつきまとって交尾しようとします。このようなオスのハラスメントがあると、メスの採餌時間や産卵時間が減ったり天敵に襲われる危険が増したりします。そのため、オスのハラスメントを避けるためのメスの行動が進化していることが予想されます。
蝶のベニシジミのメスを観察したところ、オスが近くを通りかかると翅を閉じました。また、メスが翅を閉じると、翅を開きっぱなしの場合よりもオスから求愛されることが減りました。以上の結果は、ベニシジミのメスの翅を閉じる行動にはオスの求愛を回避する機能があることを示しています。
この翅を閉じる行動は、主に既に一度交尾したメスで観察され、一度も交尾したことのないメスでは見られませんでした。ベニシジミのメスは、通常は生涯に一度しか交尾をしません。今後交尾をしないメスが行なうことから、この行動は間接的な配偶者選択(求愛行動の能力が高い雄を選ぶ)ではなくオスのしつこい求愛(ハラスメント)を回避するための行動と考えられます。
今後は、メスが回避行動をすることでオスによるハラスメントの被害をどの程度まで回避することができているのか、定量的な調査をして行く予定です。」

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