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オランダの言語学専門出版社の書籍に論文が掲載されました

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2024.11.25

オランダの言語学専門出版社の書籍に論文が掲載されました

本学の高橋雅仁名誉教授が参画するコンピュータの自然言語処理に関する研究グループ(リーダー:首藤公昭福岡大学名誉教授)の研究成果を記した論文が、言語学および言語科学の専門出版社であるJohn Benjamins 社(本社:オランダ)より、202411月に出版された書籍

"Recent Advances in Multiword Units in Machine Translation and Translation Technology(邦訳:機械翻訳と翻訳技術におけるマルチワード単位の最近の進歩)"

https://benjamins.com/catalog/cilt.366

の全13章中の1章として採録されました。

<掲載論文>

"A comprehensive Japanese MWE lexicon:JMWEL"

https://benjamins.com/catalog/cilt.366.12tak

本論文では、コンピュータで日本語を処理する際にネックとなるMWE(MultiWord Expression、複単語表現)、すなわち慣用句として使われる「赤の他人」、「顔を売る」などの構成要素である単語の意味の組み合わせから表現全体の意味が得られない表現や 、 「手を拱(こまね)く」、「ぐっすり眠る」などの単語間の結びつきが強い表現を約16万件採取し、構文構造等の言語処理に必要な情報を付与して収録した辞書 "JMWEL (Japanese MWE Lexicon"について詳細な説明を行っています。この辞書機能は、近年脚光を浴びている生成AIの性能向上、および自動翻訳やロボットの対話機能等の性能向上に役立つものと期待されます。

なお、JMWELは、人手で構築された高品質かつ網羅性が高い日本語複単語表現レキシコンとして、2018年度の言語資源賞(言語処理学会と言語資源協会の共同事業)を受賞しています。(https://www.gsk.or.jp/event/nlp2018-lra/

参考URL: https://benjamins.com/catalog/cilt.366.12tak

https://www.anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2018/pdf_dir/C3-3.pdf

発信:小田まり子AI応用研究所長(学長補佐・教授)

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