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2018.03.22

平成29年度学位記授与式を挙行しました!

 3月20日(火)に本学体育館において、平成29年度学位記授与式を挙行しました。

 式典では、卒業生・修了生総勢242名が今泉学長の告辞を受けて、卒業生・修了生を代表し、教育創造工学科の松本万里子さんが代表答辞を述べました。また、学業優秀賞のほかに、課外活動や社会的に顕著な成績を修めた特別賞として、理事長賞・学長賞が授与されました。さらに、卒業生から記念品の贈呈があり、久留米工業大学の学園歌を出席者一同で斉唱し、本式典は終了しました。

 

「学長告辞」

 

 本日ここに、ご来賓各位並びにご家族の皆様のご臨席のもと、久留米工業大学平成29年度学位記授与式を執り行い、学部卒業生235名、大学院修士課程修了者7名をそれぞれの道に送り出すことが出来ますことは、本学教職員一同、心からの喜びとするところであります。

 ご多忙の中をご臨席いただき、卒業生、修了生の門出を祝福、激励賜りましたご来賓の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、ご家族の皆様には心からお慶びを申し上げます。

 

 さて、本日の卒業式典演奏は、創部3年目の吹奏楽同好会によるJ-POP(ジェイポップ)を主体とした「祝賀演奏」です。吹奏楽同好会は、2015年6月、竣工した100号館の3階屋外会場で夕方から開催した「たそがれコンサート」が立ち上げ演奏会でした。その時は、初心者の集りで続くだろうかという印象を持ちましたが、私の印象を覆し、現在創部3年目、40名ほどの大所帯となりました。久留米工業大学吹奏楽団として熊本地震被災地での激励演奏会、近隣地域の数々の依頼演奏会、定期演奏会をこなし、昨年12月の第2回定期演奏会は、久留米シティプラザで400名ほどの聴衆を集める盛大な演奏会ができるクラブに成長してくれました。吹奏楽同好会の皆さんの努力と熱意の素晴らしさを讃えることはもちろんですが、特に私が申し上げたいのは、若いみなさんは、大きく成長できる無限の可能性を持っていると言うことです。本学ホームページの新着情報欄には、今年度卒業する皆さんの運動や文化系のクラブ活動に加えて、資格取得や各種コンペの成績記録で素晴らし成績を残していることが報じられています。ぜひ、皆さんは、いつの時も自分の可能性を信じて社会の荒波に立ち向かって頂きたいと思います。

 

 本学は、本日の卒業生を含めますと、これまでに約19,000人の卒業生を社会に送り出してきました。これから、皆さんも卒業生の一員に加わることになります。どうか、皆さんは、本学の卒業生であることに誇りと自信を持ち、同窓の皆さんとも交流を深め、なお、今後も様様な場面で本学を活用されることを推奨いたします。本学は、皆さんの母校として、いつも変わらず皆さんを温かくお迎えできるはずです。

昨年の産業界では製造現場の不正が相次ぎ発覚、日本の強みである高品質、その信頼が揺らいでいます。私達が世界に誇れる日本のものづくり、失うことがあってはならない大切な財産です。さらには、開業以来無事故を誇る新幹線において、あわやという事態がありました。本学は建学の精神「人間味豊かな産業人の育成」の方針の基に産業界の負託に応えるべく、教育の質を高め、大学と社会が育成すべき人材像を共有することにより、相互に連携して、人材育成の実質化につなげてきました。平成24年度から、「実践的なものづくり能力を育む大学」、「ものづくりの楽しさを発信する大学」、「就職に強い大学」を三つのビジョンとして、ものづくり教育を推進しています。この教育方針のもとで励んでこられ卒業を迎える皆さんは、これからの社会が工学の分野に求める知識と技術だけでなく、人間味豊かな産業人として「自ら考え、判断し、工夫する力」の必要性は十分認識していることでしょう。これからも、常に心に留めておいてください。

 

 ところで、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。政府は、昨年「人生100年時代構想会議」を開き、人生100年時代を見据えた経済、社会システムを実現するための政策グランドデザインに関する検討を行うことになりました。同時に、社会は、人工知能、ロボット、IoTなど生産性を劇的に押し上げるイノベーションの実現が求められています。このような状況下では、大学で学んだ内容が社会人になって一貫して役立つということも難しい状況になってくるでしょう。従って、卒業後も絶えず、学びが必要です。大学は切れ目なく皆さんのアフターケアを行います。卒業後も大学との糸を繋いでおいてください。先ほども申しましたが、大学はいつも変わらず皆さんを温かくお迎えします。

 一昨年の熊本地震に続いて、昨年は、九州北部豪雨に見舞われました。いずれも想定外の災害で復旧・復興はいまだ道半ばです。日本は、世界でも有数の自然災害国です。国全体で自然災害に対峙せざるを得ない宿命にありますが、自然の完全制覇は不可能と言えます。そこで、私たちは、想定外にも備えて、いっそうの防災・減災を推し進めなければなりません。想定外の出来事は、仕事の上で、また、日常生活のなかでも起こり得ます。想定外のことに対峙した時にこそ人間の真価は問われます。従って、想定外さえも想定する思考力や能力を培うことが

必要です。そのためには、これからの社会で、答えの無い課題への挑戦と生涯学び続けどんな環境にも果敢に立ち向かうだけの気力を身につけること、そして内向き志向を打破しようとする心構えは欠かせません。皆さんは、4年間の大学生活で、意識する、しないに関わらずその手法を身に着けてきました。臆することなく、行動してください。

 

まだ記憶に新しい平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック、パラリンピック、若いアスリートに私たちは、勇気と希望をもらいました。彼らの成功は、たゆまぬ努力とあきらめない精神力がもたらしたものだと言えます。これから社会に出る皆さん、一歩一歩着実に進み目指すものへ向かう地道な努力を惜しまないでください。皆さんのしなやかな、そして、強靭な力を信じています。

 

 最後に、皆さんが、本日めでたく卒業の日を迎えられたのは、皆さん自身の努力の賜物でありますが、これまで皆さんを見守り支えてこられた周りの多くの方々のお力によるものであることを思い、感謝の気持ちを忘れずに、それぞれの分野で元気に活躍されることを祈って告辞とします。

 

平成30年3月20日

久留米工業大学学長 

今泉 勝己

 

    

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