久留米工業大学
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2016.07.18水路浚渫(しゅんせつ)機械の開発
国内の農業従事者の平均年齢は65.9歳まで上昇し高齢化の一途をたどっています。高度経済成長時から農業離れが目立つようになり、現在では農業従事者の後継者不足やそれにともなう耕作放棄地の増加が深刻な問題になっています。水田横の水路には水と同時に土砂が流れ込み、一年で水の流れを悪くしてしまいます。そのため毎年オフシーズンには土砂を掘り出す作業が必要ですが、その作業は高齢化した農業従事者がスコップなどを使い、手作業で行ってきました。
機械システム工学科の松尾研究室ではこの問題を少しでも緩和できないか?という自治体からの依頼を受け、水田用水路の浚渫(しゅんせつ)機械の設計および試作を行いました。
設計方針として、①既存の農作業機械を利用する。②小型軽量を図り、高齢者でも容易に操作可能であること。③構造的にも操作的にもシンプルであること。という目標を掲げ、卒業研究生と一緒に作り上げました。
これら目標を具現化するために、一般的な管理機の動力を利用し、アタッチメント方式で土砂を掘り出す機械を完成させました。
今後はさらに完成度を高めて、"真"の実用的な機械にしていく予定です。