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2016.03.24

平成27年度学位記授与式が挙行されました

 3月18日(金)、本学体育館にて、平成27年度の学位記授与式が挙行されました。

 式典では、卒業生・修了生総勢204名が今泉学長の告辞を受けて、卒業生・修了生を代表し、建築・設備工学科の藤田咲月さんが代表答辞を述べられました。その後、同窓会の柳瀬会長から、卒業生・修了生にお祝いのご挨拶をいただきました。また、学業優秀賞のほか、課外活動や社会的に顕著な成績を収めた特別賞として、理事長賞・学長賞が授与されました。さらに、卒業生からの記念品の贈呈があり、久留米工業大学の学園歌を出席者一同で斉唱し、久留米工業大学との絆をさらに深めて、本式典は終了しました。

 最後になりましたが、このたび卒業生並びに修了されました皆様に対してお祝いを申し上げるとともに、今後の更なる活躍を祈念します。

【学長告辞】

 本日ここに、ご来賓各位並びにご家族の皆様のご臨席のもと、久留米工業大学平成27年度学位記授与式を執り行い、学部卒業生、大学院修士課程修了者204名をそれぞれの道に送り出すことが出来ますことは、本学教職員一同、心からの喜びとするところであります。

 ご多忙の中をご臨席いただき、卒業生、修了生の門出を祝福、激励賜りましたご来賓の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、ご家族の皆様には心からお慶びを申し上げます。

 さて、本学にとって、昨年は実り多く節目となる年でした。2015年4月、「学生一人一人の夢を実現する舞台」と位置付けた待望の100号館、「テクノみらい館」が開館しました。皆さんには1年間の利用となりましたが、100号館は最新の実験実習設備、講義室、ラーニングコモンズ、レストランなどの交流を深める施設を備え、学習環境や生活環境の改善に大いに役立ってくれたものと思います。また、11月には、ものづくりの中心となる研究所、「インテリジェント・モビリティ研究所」を開所しました。また同月、本学50周年記念式典を開催できました。皆さんの中からも式典とそれに引き続く講演会に参加いただきました。

 本学はこれまで、短期大学時代を含めて約17,000人の卒業生を社会に送り出しています。これから皆さんも卒業生の一員に加わることとなります。本学の卒業生であることに誇りと自信を持ち、同窓の皆さんとも交流を深め、なお、いろいろな場面で本学を活用されることを推奨します。

 最近、英文での卒業証明書の依頼が増加しています。今年は、30数件でした。皆さんの先輩が海外に出る機会を捉え、グローバルな活躍をしていることが窺えます。後に続く皆さんも、機会あるごと地道に語学の勉強を続けてください。言うまでもなく「継続は力」です。

 本学は建学の精神「人間味豊かな産業人の育成」の方針のもと、この50年間産業界に多くの人材を排出してきました。建学の精神を実現するために、「知・情・意」、すなわち、「知を磨き、情を育み、意を鍛えること」を教育の基本理念としています。この人間教育とともに、本学の「産業人育成」の姿勢を明確にするため、平成24年度、皆さんの入学に合わせて、「実践的なものづくり能力を育む大学」、「ものづくりの楽しさを発信する大学」、「就職に強い大学」を三つのビジョンとして、ものづくり教育を推進しています。皆さんは、この基礎的ならびに応用的カリキュラムに基づく本学の教育・実習に見事合格した証として、本日めでたく卒業式を迎えたのであります。胸を張って社会に羽ばたいて欲しいと願っています。

 ところで、内閣府や国内の様々な機関はこれからの働き方について、厳しい見解を示しています。すなわち、米国のこれからの仕事動向の予想では、現在の米国の小学生が就職可能年齢に達した時、現在の仕事の70%はなくなり、今はまだ存在していない仕事にとって変わられているというものです。第四次産業革命を前面に打ち出しているEUの大国もあります。産業技術の進歩は著しく早くなることは間違いないでしょう。従って、絶えず、学びが必要です。本学は、このような状況下、ものづくりの現場に従事する社会人の要望に応えることができるように対策を取り始めました。まだ限られた科目だけですが、五学科全てが、社会人の新しい技術の再学びに役だつカリキュラム、「履修証明プログラム」という名称のプログラムを用意しています。大学は切れ目なく皆さんのアフターケアを行います。卒業後も大学との糸をつないでおいてください。

 一方、ヒトは、技術の進歩を大きなストレスと感じることがあるそうです。また、職場環境や日常生活において、自身の存在に対して無力感に苛まれることもあるでしょう。技術は生活の糧を生み出すものではありますが、それだけでは長い一生を乗り切ることはできません。先程申しましたとおり本学は、教育の基本理念として、「知を磨く」こと、「情を大切にする」こと、そして、「強い心を持つ」ことを育んできました。皆さんが入学時に修得した本学の共通教育や様々なサークル活動で培った経験は、まさに建学の精神を支える大切な柱です。将来仕事や生活の場にあって迷った時、本学の教育の基本理念に含まれている考え方や経験を思い起こせば、迷いを克服し困難を乗り切ることも容易なはずです。

 皆さんが入学した一年前2011年3月、東日本大震災が発生しました。また、2012年7月には、九州北部地方で記録的な大雨に見舞われ、豪雨被害が相次ぎました。いずれも想定外の災害であると言われました。我が国の宿命として、自然災害からは逃れられませんから、自然に向き合わざるを得えないと言えます。まだ、科学は、大自然の不思議さをごく一部しか明らかにできていないのです。想定外の出来事は自然災害だけではありません。仕事の上で、また、日常生活の上で想定外の出来事は起こります。従って、想定外さえも想定する思考や態度を養うことが必要になります。そのためには、これからの社会では、答えの無い課題への挑戦と、生涯学び続けどんな環境でも果敢に立ち向かうだけの能力を身につけること、そして、内向き志向を打破しようとする心構えが必要です。皆さんの強靭な力を信じています。 

 最後に、皆さんが、本日めでたく卒業の日を迎えられたのは、皆さん自身の努力の賜物でありますが、これまで皆さんを見守り支えてこられた周りの多くの方々のお力によるものであることを思い、感謝の気持ちを忘れずに、それぞれの分野で元気に活躍されることを祈って告辞とします。

平成28年3月18日

                 今泉学長                            吉武理事長

      

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