久留米工業大学
新着情報
2022.10.25新型モビリティ「PARTNER MOBILITY ONE」完成セレモニーが行われました。
2022年10月24日(月) 、久留米工業大学 航空宇宙実習棟(AEC:Aerospace Education Center)にて、久留米工業大学とパーソルR&D株式会社とLe DESIGN株式会社が共同開発する新型モビリティ「PARTNER MOBILITY ONE」完成セレモニーが行われました。
当日は各テレビ・新聞などのメディアが取材に訪れ、報道関係者向けの体験試乗も行われました。
▲(左から)パーソルR&D 関東開発本部 マネージャー:澤田 浩二・ 執行役員:新井 康之、Le DESIGN 代表取締役社長:東 大輔、久留米工業大学 学長:今泉 勝己 ・ 理事長:島原 修一
PARTNER MOBILITY ONEは、2015年から久留米工業大学のインテリジェントモビリティ研究所(所長:東 大輔)が研究開発と実証試験を進めてきた対話型AI自動運転システム「Intelligent Mobility System(以下、「IMS」)を搭載した複数人乗りの小型自動運転モビリティ。
車両開発の企画と統括は久留米工業大学、設計開発はパーソルグループ、車体のデザインはLe DESIGN株式会社が担当しています。
■PARTNER MOBILITY ONEの活用想定シーン
本モビリティは、大型のテーマパークや公園、ショッピングモール、空港、駅、介護施設、医療機関などでの利用を想定しています。
利用者が専用のアプリでPARTNER MOBILITY ONEを呼び出すと、最寄りの車両が迎えにきます。乗車時に行き先を伝えると、自動運転で安全に目的地まで案内してくれるシステムです。2〜3人で同時に乗車でき、小さなお子様からご高齢の方まで、大切な人と肩を並べて会話を楽しみながら移動ができます。
モビリティに搭載した「IMS」は走行中に音声もしくはXR(クロスリアリティ)、プロジェクションマッピングなどと連動した観光ガイドも行うことができ、「移動×エンタメ」という新たな観光体験を楽しむことができます。
また、久留米工業大学が株式会社NTTドコモと共同開発した「リモート手助け」システムも搭載しており、万一の際には5G通信を活用した遠隔操作やTV通話で、利用者に安心のモビリティサービスを提供します。さらに、直線を基調としたシンプルなデザインのため、天板部に収納ボックスや各種センサー、ロボットを容易に搭載でき、施設内の配送業務や安全監視業務など、様々なシーンでの活用が期待できます。
すでに全国の自治体や施設から高い関心が寄せられており、現在、佐賀県の吉野ヶ里歴史公園内にて、2023年1月のサービス開始に向けて導入準備が進んでいます。
製造・販売はLe DESIGN株式会社が行うため、「Made in 久留米」のモビリティです。
モビリティを強みとする久留米工業大学の研究開発成果を社会実装し、より豊かな社会の実現に貢献する目的で、2022年3月に設立した久留米工業大学発ベンチャー企業です。
先進モビリティを用い、「すべての人が笑顔で暮らし、活躍できる、豊かな社会の実現」を理念としています。
代表取締役社長は、インテリジェント・モビリティ研究所所長の東大輔教授。
国家プロジェクトや自治体プロジェクトの経験を活かし、観光向け新型自動運転モビリティ「PARTNER MOBILITY ONE」を用いた新たな観光サービスの提案や移動支援サービス、物流サービスなどの提案と、車両のリース販売を行っています。
次回、「PARTNER MOBILITY ONE」開発の経緯と、東教授へのインタビューを掲載予定です。
取材ライター:小林 祐子
株式会社サンカクキカク デザイナー / ライター