久留米工業大学
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2026.01.08【受賞学生インタビュー】「夢アイデア」コンペ優秀賞作品|審査会場が驚いた!女子学生達による夢アイデアのプレゼン
建設コンサルタンツ協会主催「第23回 夢アイデア」コンペで受賞した建築・設備工学科の4名(2チーム)に、久留米工業大学での学びや作品の制作過程などについて話を伺いました!
この記事で紹介するのは...
▷優秀賞 『記憶を繋ぐ思い出の公園』(井下さん&木下さん)
もう1チームについては別の記事をご覧ください
▷優良賞 『波立つ風景の庭』(久芳さん&尾澤さん)
◆ 優秀賞 「記憶をつなぐ思い出の公園」
井下 佳那さん(建築・設備工学科 3年/ASURA所属)写真右
木下 聖奈さん(建築・設備工学科 1年/ASURA所属)写真左

共にASURA(アシュラ)という建築学生サークルに所属。共通の関心事項があり一緒にコンペに出ることに。
― お二人とも「福祉」に興味があるそうですが、医療系ではなく建築科に進学されたのはなぜですか?
(井下さん)私の地元・宮崎県延岡市では、小学校の授業で福祉施設に見学に行ったり、地域のおばあちゃんや発達支援学校と交流する機会が多かったんです。私自身、祖母と暮らしていたこともあり、バリアフリーや福祉住環境に関心があって大学に進学しました。今は、ASURAで福祉関係のプロジェクトリーダーをしています。
(木下さん)私は母が介護福祉士なので、その影響です。福祉以外にも、ガウディの建築がすごく好きで、内装やインテリアを学びたいと思っています。成田先生(ASURAの顧問/建築・設備工学科准教授)からこのコンペのことを聞いて、興味のある人同士でアイディア出しをしてみたら、ちょうど二人とも認知症や福祉系に着目していたので、共同で作品を作ることにしました。
― 作品のコンセプトを教えてください。
この公園は、認知症患者とその支援者を支えたいという思いから始まり、町中のすべての人々の居場所になれるようにというコンセプトで作り上げました。
忘れてしまうことがあっても、誰かの記憶がそっと残る場所。悩みを抱えていても、誰かの言葉がそっと寄り添う場所。そんな「記憶」と「つながり」を育む公園を、私たちは作りたいと思いました。
園内には、色々な仕掛けがあり楽しく運動できたり毎日通ってもらえるような仕組みがあったりします。
子どもも大人も心地よく過ごせる空間を作り世代を越えて町中の人が笑顔になってくれたらいいなと思います。
▽1次審査用資料オモテ面(実際の公園のパンフレットをイメージして、4つ折りのデザイン)
(抜粋)
【公園の役割】
・毎日公園に来たくなるような仕組み、思わず歩きたくなる道など、散歩や軽い運動が楽しめる環境
・子どもから高齢者までが自然と交流できることで孤立を防ぐ
・匿名で誰かに相談できるPOSTの設置
・地域に開かれた場を提供し、日常的な子育て支援
"誰かの居場所"
【公園を記憶の倉庫に】
今日あった楽しいこと 嬉しかったことを 町の人と共有
悲しいことがあった日も共有し 誰かに聞いてもらったり 水に流したり
"少しでも多くの人が幸せになれる未来"
▽2次審査用資料ウラ面
デジタルの壁に絵やメッセージを描(書)くと、絵が動いたり、データとして残るそう。
溜まった記録の検索や投影もできるので、みんなで幸せや悩みごと、思い出を分かち合える場所として機能します。
▽2次審査プレゼンテーションの様子
井下さんが「公園に来た女の子」役、木下さんが「公園の案内人」役となり、絵本のように掛合いをしながら発表を行いました。
▽2次審査のプレゼンテーション資料(PPT)
コンペパワーポイント.pdf
― すごく可愛らしい表現ですね!日頃からこういうアイディアが頭に浮かんでいるのですか?
(井下さん)このコンペには【ジュニアの部】と【一般の部】があって小学生も来場すると聞いたので、できるだけ子どもが楽しめるように工夫しました。
(木下さん)ASURAでイベントやプロジェクトをする時、成田先生がいつも「ターゲットを誰にするのか、広い層なのか絞るのか」ということを仰るので、意識しました。頭の中であれこれアイディアを考えるのが好きなのですが、いつも出す機会がなくモヤモヤしていて、ようやくここで出せました。
(井下さん)構想を練るところは二人で頑張って、流れや発表の仕方、資料の作り方などを成田先生に指導していただきました。
― 他の作品を見た感想は?
(井下さん)他の作品はもっと実現可能性を考慮していたようですが、私たちはテーマが「夢アイデア」だったので、正解はないと思って自由に考えました。1位の作品は根拠や仕組みまで考え込まれていたので、負けても仕方がないかなという気持ちです。
(木下さん)自分たちとしては「本当に夢があるものを考えよう」と優勝を狙って挑んだので、ちょっと悔しいです。来年時間があれば再チャレンジしたいです。
― 会場からの反応はいかがでしたか?
(木下さん)「イラストがとてもかわいくて絵本と掛合いの発表に度肝を抜かれました」といったコメントをいただきました。
(井下さん)私は絵を描くのが得意なので、色鉛筆で手描きしたり、イラレで作って、木下さんが文章を担当してくれました。コンペの時、コンサル会社の方に「絵本にしなよ」と絵を褒めていただけたことが嬉しかったです。
(木下さん)イラレは私にはすごく難しいのですが、ASURAに入っていると先輩から教えてもらえることが多くてありがたいです。
(井下さん)イラレを習うのは1年次の「建築情報処理」という授業だけですが、ASURAのメンバーは普段からパネルを制作したりするので使い慣れているんです。
※イラレとは:Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)の略称で、線や図形、文字を自由に組み合わせ、ロゴ、イラスト、チラシ、アイコンなどのグラフィックを作成できるベクター形式のプロ向けデザインソフトウェアのこと。
― 最後に、コンペを振り返って。
最初は「面白そうだな」という軽い気持ちと、少しの好奇心から始まりましたが、実際に取り組んでみると、自分たちの夢を形にしていく過程がとても楽しく、想像以上に充実した時間になりました。
普段スマホやゲームをしている時間をこんなにも有意義に使えるんだと思いました。
アイディアを考える段階では、「こんなものがあったらいいな」「これが実現したら、誰かの役に立つかもしれない」といった話をたくさんしました。
言葉だけでなく、イラストを使って表現することで、頭の中にあった漠然としたイメージが少しずつ具体的になっていくのを感じ、まるで夢が現実に近づいていくような感覚でした。
普段の授業ではなかなか味わえないような創造的な体験ができ、自分の中にある「伝えたい気持ち」や「こうだったらいいな、という思いを、自由に表現できる場があることのありがたさを実感しました。
完成したアイディアを見たときには、「本当にこんなものがあったらいいな」と心から思い、誰かがそれを見て共感してくれたり、笑顔になってくれたりしたら嬉しいなと思いました。
この経験を通して、これからも、こうした機会があれば積極的に挑戦していきたいと思います。
― 井下さん、木下さん、ありがとうございました!
お二人の想いが詰まった作品に触れることができ、とても温かい気持ちになりました。
来年のコンペにはどんな作品が集まるのか、楽しみです。
指導教員のコメント/補足
今回、
▽もう1チームのインタビュー記事
優良賞 『波立つ風景の庭』(久芳さん&尾澤さん)
▽コンペの概要についてはこちら
https://www.kurume-it.ac.jp/news/post_20200438.html
(参考)
"建築と設備の両方を学べる、他にあまりない学科"
建築・設備工学科 紹介ページ
地方創生賞を受賞した建築デザイン集団「ASURA(アシュラ)」
【学生インタビュー】地域に新たな風を呼び込む!ASURAの挑戦
(発信元:建築・設備工学科、事業戦略課)


