久留米工業大学
新着情報
2025.06.03学生がカフェ運営でおもてなし|久留米工業大学が新棟のオープニングセレモニーを開催しました
個性的なサークルの学生たちが、カフェ運営やサポートスタッフとしておもてなし
5月17日(土)、久留米工業大学の新棟(200号館および交流棟)のグランドオープンを記念し、セレモニーが開催されました。
本学には工業の専門性を活かした個性的なサークルが様々あり、学内外で活動の幅を広げています。今回のセレモニーでは2つのサークルから合計数十名の学生が集まり、強力なバックアップ体制で来場者をお迎えしました。
◆カフェ運営や会場案内役は建築デザインサークル『ASURA(アシュラ)』が担当◆
▼「普段ASURAはオープンキャンパスなどで飲み物を出すことがありますが、10~15杯くらい。今回初めて60杯程の大人数に提供しました」と話してくれた矢野竜聖さん(大学院エネルギーシステム工学専攻・1年:写真右)
某チェーン店にも負けないくらいの美味しさ!
▼「濃いめのアイスコーヒーにするために粉を多くして淹れています」とコツを教えてくれた棚町心葉さん(建築・設備工学科3年生)
センスのいいシールもASURAでデザインしたものだそう。
▷【学生インタビュー】地域に新たな風を呼び込む!ASURAの挑戦
入学して間もない1年生を発見。
▼「喫茶が好きで、入学前からASURAの活動を知っていいなと思っていました。実際入ってみて楽しいです。今日のために定例会議で事前に試飲したりして準備をしました。」
チームワークもスムーズで、とても良い雰囲気でした!
▼左から田中颯将さん(3年生)、渋谷将志さん(3年生)、芳賀結斗さん(2年生)、齊藤優生さん(2年生)
▼司会の大役を務めたASURA副代表の 中渡瀬志穂さん(建築・設備工学科3年)

◆情報ネットワーク工学科の学生クリエイティブ集団『Picture』が映像撮影を担当◆
「2棟構成」が生み出す新たな建築と交流のかたち
事業者からの企画提案で選定された百枝優+NKS設計共同体の百枝優様より、新棟の設計コンセプトをご説明いただきました。
「2棟間を繋ぐ渡り廊下は、一人または少人数向けの道と、グループ向けの道という『2つの道』が合体して一つの建築となるコンセプトです。」
「交流棟の中庭は雨の日だけ水盤が現れる工夫があり、その周囲を建築が囲む構造となっています。また、学生の活動を促すため、手すり部分には家具を埋め込みました。」
「200号館は3階建てで、西日対策として壁を傾けることでブラインドなしでも間接光を取り入れやすくする工夫がされています。難易度の高い建設工事でしたが、関係者の協力により実現しました。」
猛暑も雪も乗り越えた施工現場
「新棟建設はちょうど一年の工期で行われ、螺旋状の構造など、新たな試みを含む難しい施工でしたが、設計事務所の指導のもと安全第一で取り組みました。」
来賓紹介・来賓ご挨拶
原口新五・久留米市長からは、
200号館(講義棟)に本学を牽引するAI応用研究所が移転、地域課題解決促進と高度情報専門人材輩出に期待
L-Base(エルベース)と名付けられた200号館について、江藤信一・情報ネットワーク工学科長(専門:電子デバイス・センサ工学)より説明がありました。
「本学は2種類の国の助成事業(*)に公募し、九州圏内の大学で唯一その両方に採択されています。この助成金を活用して、200号館の1階にはAI応用研究所(移転)、2階には情報ネットワーク工学関連の教室、3階には大学院電子情報システム工学専攻の拠点を設け、情報技術の理解と課題解決力を備えた人材の育成を目指します。」
(*)大学・高専機能強化支援事業「学部再編等による特定成長分野への転換等に係る支援(支援1)」、及び「高度情報専門人材の確保に向けた機能強化に係る支援(支援2)」
(江藤教授)「本学には全学科の学生が受講する地域課題解決型AI教育『PBL(Project Based Learning)』というプログラムがあり、地域企業から集まった課題の解決を目標に、学生・企業・教員全員で取り組んでいます。今年は16テーマで動いており、8月に発表会を予定しています。」
↓ PBLは年々参加学生、参加企業ともに増えています!
▷14チームが堂々発表。AI教育プログラム「地域課題解決型PBL」成果発表会を開催。(2023.9.11)
▼新しいAI応用研究所は、プロモーションミーティングルームで企業との打合せをしたり、その横で学生がプレゼンテーションやグループワークをすることができるように設計。この日は学生たちが教育・研究の事例を紹介。
情報ネットワーク工学科 「最新情報技術でウェルビーイング(人が心身ともに幸福である状態)の実現を目指す」
2階では、情報ネットワーク工学科・工藤達郎准教授(専門:CGやVR)が新しい講義室の活用方針について説明されました。
このほか、3階の大学院拠点には、大学院生同士が交流する場として、ディスカッションスペースやパーソナル空間が設けられ、研究に専念できる環境が整いました。本学大学院では「高度」AI教育プログラムを履修することができ、今後は社会人を含めて進学者を増やしていく方針です。
交流棟の目的は「学生同士の交流」と「地域との交流」
建築・設備工学科の成田聖准教授(専門:建築史、DXなど情報系の授業も担当)より、COM-RIDGE(コムリッジ)と名付けられた交流棟について説明がありました。(成田准教授)「交流棟は『学生同士の交流』と『地域との交流』の2つを目的に活用する予定で、特に学生デザインサークル『ASURA』の拠点となります。ASURAは2018年に発足し、現在は8つのプロジェクト(カフェ、福祉、日本酒関連など)を展開しており、地域からの要望に学生のセンスと力を掛け合わせて活動しています。」

▼セレモニー用の手提げ袋と手土産(お酒)のパッケージデザインも学生と成田准教授が共同で制作。
(成田准教授)「久留米工業大学では、地域課題の解決に向けて各分野の教員も連携して取り組んでおり、行政との持続的な関係構築も重視しています。ASURAには、AI応用研究所や久留米市との連携、水害対策などさまざまなテーマの依頼が寄せられていまして、本日その一部を展示しておりますので、是非ご覧ください。」
施設見学
各所に設置された展示物や発表ブースを見て回る参加者。

新棟の本格的な利用は後期授業から。
見学のご希望などは団体・個人問わず、お気軽にお問い合わせください。
一日大学生(体験授業)の申込みも随時受け付けています。(高校生向け、何名からでも申込可)
懇親会
最後は華やかにデコレーションされた200号館2階の製図室にて懇親会が開かれ、参加者が和やかな雰囲気の中で交流を深めました。
建築・設備工学科所属で地域連携センター長の大森洋子・学長補佐(一級建築士/専門:まちづくり、町並み保存/数多くの近隣自治体の審議委員会委員を歴任)より閉会のご挨拶。
「一年間見守り続けた新棟の建設が無事完了したことに、喜びと安堵の気持ちです。プロジェクトに関わってくださったすべての関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。」
新棟は、現代社会のニーズに応えるAI教育・研究の推進、そして学生の主体的な学びと地域の連携を深めるための重要な拠点となります。
本学は、この新棟を最大限に活用し、地域社会の発展に貢献できる人材育成を一層強化してまいります。
新棟に関するお問合せ先
〔担当者〕 久留米工業大学事業戦略課
〔TEL〕0942-22-2345(代表)
〔FAX〕0942-21-8770
〔E-mail〕senryaku[at]kurume-it.ac.jp
[at]を@マークに変更してください
▼参考
本学のAI教育について(地域課題解決型AI教育)
情報ネットワーク工学科について
学生クリエイティブ団体『Picture』
建築デザイン集団『ASURA』
(発信元)事業戦略課