久留米工業大学

久留米工業大学

地域創生教育の最先端へ。『メタバース・ラボ』にワクワクが止まらない。

ホーム 新着情報 地域連携 地域創生教育の最先端へ。『メタバース・ラボ』にワクワクが止まらない。

久留米工業大学

新着情報

2022.04.01

地域創生教育の最先端へ。『メタバース・ラボ』にワクワクが止まらない。

DSC04443.jpg

2021年8月、本学は国内において先導的 AI 教育をしている大学であると評価され、文部科学省によりMDASH Literacy+に認定されました。

そして2022年3月には、文部科学省のデジタル活用高度専門人材育成事業にも採択され、地域課題解決型ものづくり DX / AI 人材の育成に「先駆的な形」で取り組むことになりました。

福岡一小さな工業大学ならではのスピードと小回りの良さで、最先端の技術と教育を開拓する久留米工業大学。今回のインタビューでは、その先駆的な教育の取り組みについて深掘りしていこうと思います。



小田まり子 教授プロフィール
所属 : 久留米工業大学 AI応用研究所 教授 (AI応用研究所副所長)
学位 : 工学博士
経歴 :
2020年4月   現在久留米工業大学 AI応用研究所 教授
2015年4月 -2019年9月 羽衣国際大学 現代社会学部 教授

<研究分野>教育工学 / 工学
<研究キーワード >AI・データサイエンス教育 / 人工知能/ 特別支援教育 / 地域連携教育



小田先生本日はよろしくお願いします。そして、文部科学省のデジタル活用高度専門人材育事業の採択おめでとうございます。

ありがとうございます。よろしくお願いします。



早速ですが、これから久留米工業大学は何に挑戦するのでしょうか。

本学は、これまでも地域に開かれた大学として、地域のさまざまな方々と連携して、工学技術を用いた地域の課題解決に取り組んできました。

2020年度から全学的なAI教育を開始し、2021年度には、社会人の方々との連携による「地域課題解決型」手法を取り入れたAI教育を実践しています。文部科学省の数理・データサイエンスAI教育プログラム認定制度 MDASH Literacy+にも選定されました。

文部科学省のデジタル活用高度専門人材育成事業の採択を受け、2022年度からは、数理・データサイエンス・AIと地域産業との組み合わせによる教育をさらに発展させ、"3次元仮想空間"(メタバース・ラボ)と"現実空間"を組み合わせた先駆的な教育手法で、新たな「地域課題解決型教育」を創っていきます。

メタバースとリアルの融合。今まさに世界はこの方向に進んでいます。商業利用だけでなく、教育分野にも可能性は大きく広がっていると思います。



画期的なポイント、ワクワクするポイントを教えてください。

『メタバース・ラボ』により、学生・社会人・教員が、遠隔地にいても、より自由に交流・協働し、課題解決に取り組める環境を構築します。

これまでのオンライン会議システムを用いた遠隔教育では実現が難しかった「自由な時間、空間での人と出会う喜び」をメタバース・ラボで実現し、大学教育に求められる「人間性の涵養」に取り組んでいければと考えています。



具体的に、学生にはどのようなメリットがありますか?

先にも申したように、メタバース・ラボでは時間、空間を超えて新しい出会いの機会が得られます。

今後、メタバース・ラボに久留米工業大学の疑似空間を作ることを検討していますが、例えば、現実空間では、消極的で自己表現が難しかった人も、メタバース・ラボでならアバターを通して本来の自分をうまく表現し、積極的に行動できる可能性もありますね。

現実世界にある「時間」「空間」の制限の枠を超え、「人の目」に縛られず、より多くの人と自由に関わり、活発な連携が促進されていくと想像するとワクワクします。

2021年から始まった本学連携校である セントラルワシントン大学のバーチャル留学(AIエンジニアコース)も、メタバース・ラボを用いることにより、日本にいながら、現地に赴く従来の海外留学に近い臨場感ある留学体験ができるはずです。

距離を超えて学生同士や先生同士が交流できる場づくりをできるといいですよね。

また、メタバース・ラボには、現実世界では試すことのできない実験・シミュレーション・可視化ができるというメリットもあります。本学の得意とするモノづくり教育やAI教育、地域連携教育にメタバースを組み合わせる「先駆的な教育手法」で、より専門性の高い工学教育に挑戦していきたいと思います。

メタバースラボ AI教育 地域連携.png




地域にはどのようなメリットがありますか?

メタバース・ラボでの課題解決型PBLは、本学学生に向けた高度専門人材育成のための教育ですが、同時に、産業界などと連携した地域社会人のためのリカレント教育と位置づけています。

現代社会では、技術革新の急速な進展に伴い、専門的知識やスキルの更新のための「社会人の学び直し」が必要になっています。従って、DX時代の新しい学習環境「メタバース・ラボ」での地域社会人との連携による学習を、地域のニーズに応える高度で実践的な新しい職業教育とすることにより、地域社会のDX化にもつなげていきたいと考えています。

個人的には、メタバース構築支援に関する新たなサービス分野で、女性の社会進出を支援できないだろうかと考えています。工業大学として、地域社会に対してできることは、まだまだ沢山あるように思います。



面白いですね。小田先生のこれからの意気込みを聞いてもよろしいですか?

全国で10大学(私立大学は3大学)のみ採択されたMDASH Literacy+。また、全国39校(私立大学は11大学)が採択された今回のデジタル活用高度専門人材育成事業。幸いなことに、本学はその両方に名前を連ねることができました。

今回の「デジタル活用高度専門人材育成事業」の採択により、メタバース・ラボの構築だけでなく、新たに「AIセンシング計測・制御システム」、「3次元複雑形状設計解析システム」「3次元複雑形状モデリングシステム」「3次元複雑形状計測・評価システム」、「ひび割れ予測用データ記録システム」「xRメタバーステクノロジーシステム」「3Dスキャナシステム」など、専門教育のための充実したシステムが導入されます。

これらの新規システムを活用した専門教育により、AI・データサイエンスの実践力に加え、IoT、CG、VR、メタバース、ロボット技術など、これからの社会で特にニーズが高い関連分野を横断的に学んだデジタルと専門分野(ものづくり)の掛け合わせによる高度専門人材の育成を目指していきます。

今後も、小さな工業大学だからこそできる新たな挑戦、特色ある教育を実践し、実績を積み重ねてまいります。そして、評価が得られている「地域課題解決型」の教育プログラムを専門教育にも発展させ、より地域に貢献していきたいと考えています。




最後に未来の久留米工業大学生にメッセージをお願いします。

本学のAI教育プログラムは 先導的で独自の工夫・特色を有する教育プログラムとして学外でも認知されています。今も、学生により良い教育を与えられるように教育内容を見直し、改善しながら進化しています。

「AIプログラミング」を学ぶには、基礎となる数学力とICTスキルも必要です。そのため、本学では1年次に「数学・統計学基礎」や「コンピュータリテラシー」を習熟度に合わせた少人数クラス編成で開講します。このような手をかけた教育が学生の真剣な学びをサポートし、AIの学びに必要なICTスキルや数学の基礎力の修得につながっています。

「小さな大学」であることを強みとする久留米工業大学では、一人ひとりの学生に寄り添う丁寧な教育を行っています。みなさんも久留米工業大学で、工学の専門技術に加え、これからの社会に求められるDX・AIの知識・技術を身につけ、地域社会に貢献しませんか?



取材ライター:高田 樹彦

久留米工業大学 広報コーディネーター

株式会社サンカクキカク 企画部 マネージャー

新着情報

資料請求
工学を学ぶことは「ものづくり」の楽しさを学ぶこと。
先人たちの「ものづくり」の魂を受け継ぎながら、明るい未来へとつないでいく、
久留米工業大学についての詳しい資料をお送り致します。
資料請求する