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学生フォーミュラに学生時代を捧げ、マツダ技術系採用枠に内定!木原章博さん

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2021.11.19

学生フォーミュラに学生時代を捧げ、マツダ技術系採用枠に内定!木原章博さん

フォーミュラ 久留米工業大学

(写真中央 木原章博さん)

高校生のみなさんは「学生フォーミュラ」をご存知でしょうか。

学生フォーミュラとは、トヨタや日産、ホンダ、マツダ、スズキなどの名だたる企業が主体となり「次代の技術者を育成する」をテーマに開催している大会です。

今回は、学生時代を学生フォーミュラに捧げ、マツダの技術系採用枠に内定した大学院2年生の木原章博さんに、学生フォーミュラの魅力や研究内容などについて聞いてみました。



木原章博さんのプロフィール

経歴:

2022年4月 - マツダ株式会社(入社予定)

2020年4月 - 2022年3月 久留米工業大学 大学院 工学研究科 自動車システム工学専攻(修了予定)

2016年4月 - 2020年3月 久留米工業大学 交通機械工学科 自動車コース



よろしくお願いします。まずは学生フォーミュラについて教えてください。

よろしくお願いします。学生フォーミュラとは、学生が自ら構想・設計・製作した車両により、ものづくりの総合力を競い、産学官民で支援してもらい、自動車技術ならびに産業の発展・振興に資する人材を育成する目的で開催されている熱い大会です。

日本全国から約100大学が参加します。通常3〜5年かけて開発する自動車ですが、学生フォーミュラでは 1年間 という短い期間で、学生が構想・設計・製作します。



どのように審査されるのでしょうか。

持ち込まれたフォーミュラスタイルの小型レーシングカーは、 大きく3つの方法で審査されます。

1. 車検

2. 静的審査(コスト・プレゼンテーション・デザイン)

3. 動的審査(アクセラレーション・スキッドパッド・オートクロス・エンデュランス・効率)

計1000点満点で順位を決定。安全性、デザイン性、そしてレースに欠かせないスピードをトータル評価され、優勝チームが決まります。ちなみにレースのドライバーも学生です。



どのようにフォーミュラと出会い、なぜ参加することにしたのでしょうか。

フォーミュラ 久留米工業大学

もともと小さな頃から自動車に興味はありましたが、親の勧めもあり高校は普通科に通いました。しかし、自動車への熱は冷めず、大学は自動車系の大学に通おうと心に決めていました。

そんな中、高校生のある日、ある大学にインターンシップに参加した際に、フォーミュラという存在を知りました。その時はまだ「へー」という感想しかありませんでした。

その後、久留米工業大学の説明会に参加し、フォーミュラに参加している先輩と話す機会があり、ターボエンジンの面白い話を聞かせてくれ、久留米工業大学に進みフォーミュラに参加しようと決めました。

ちなみにターボエンジンに取り組んでいる大学は、私が知る限り日本国内では東京大学と久留米工業大学だけです。



フォーミュラの魅力は何ですか?

フォーミュラの魅力は、1年間という短い時間で自動車づくりの全体像を学ぶことができる点です。

久留米工大のフォーミュラチームは、自動車が好きな人だけが集まっている場所ではありません。とにかく機械いじりが好きな人、プログラミングに興味がある人、さまざまな思いを持った人がチームになり、力を合わせて苦しみも楽しみながらフォーミュラに熱中しています。

また、地域の企業スポンサーさまにご支援いただき、企業さまと一緒にチームで戦うことができる点も魅力です。



最近のフォーミュラの戦績を教えてください。

フォーミュラ 久留米工業大学

7年ぶりに日本自動車工業会 会長賞 を受賞することができました。これは、すべての審査を受けてペナルティがないチームに送られる賞です。

例年の総合順位は、約100校中の真ん中あたりです。まだまだこれからですね。

久留米工大のフォーミュラチームは15年の歴史がありますが、車検につまづくチームが多い中、15年間車検に落ちたことはありません。15年間車検に落ちたことがないチームはかなり珍しいそうです。



木原さんは今どのような研究をされていますか?

私が行っている研究は、「単気筒ガソリンエンジンのモデルベース開発」です。

通常車のエンジンは、車に積んで、いろいろ繋いだ結果、動かせて性能を見られるようになっていますが、こちらの装置は車に積まない状態でエンジンを動かし性能テストできるようにします。そんな装置の設計・製作をしています。

私が卒業したあとは、後輩たちがこの研究を継続してくれる予定で、私はサポーターとして後輩と研究を陰ながらサポートしていこうと考えています。

フォーミュラ 久留米工業大学

この装置で事前にエンジンの性能を試行錯誤し、その後フォーミュラにエンジンを積み、実際の性能を走行させて計測。これを毎年繰り返すことでより良い開発環境を後輩に提供しようと考えています。

どの車メーカーも持っている装置だと思いますが、外部に公表されない種類の情報なので、色々な方のお力もお借りしながら、何もない平地の状態から3年かけて手作りで何とかここまできました(学部生時代から着手)。途中から研究に合流してくれる仲間も増えて、スピードを加速させながら進めています。



今後の目標はありますか?

来春からマツダに就職します。マツダでは、車に乗って性能を評価するパワートレインの部署への配属の希望を出しています。フォーミュラのドライバー経験を活かしながら、より良い車づくりに貢献したいと考えています。ただ、どの部署に配属されても、まずは全力で取り組んでいきます。



高校生にメッセージをお願いします。

フォーミュラ 久留米工業大学

久留米工業大学は人数の多い大学ではありません。そのため、先生との距離感が近く、個人の学習スピードに合わせてサポートしてもらえます。

また、先生とツーリングや食事会などで一緒に遊ぶこともあります。そのようなアットホームな環境で、自分のペースで学ぶことができます。

車はこの世の中から無くなることはない欠かせない存在だと思います。少しでも車に興味があれば、ぜひ久留米工大に来て伸び伸びと学んでもらえたら嬉しいです。

できれば学生フォーミュラにも興味を持ってもらえたらさらに嬉しいです。皆さんが自分らしい人生を歩めるよう応援しています。

フォーミュラ 久留米工業大学

(久留米工業大学 学生フォーミュラ 有志で集合し撮影)

取材者:高田樹彦

久留米工業大学 広報コーディネーター

株式会社サンカクキカク 企画営業部 / 新規事業開発部 / 広報PR部 マネージャー

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