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2019.04.04

平成31年度 入学式を挙行しました

                        

 

 平成31年度久留米工業大学入学式を、4月4日(木)午前10時30分から挙行し、工学部390名、大学院15名、合計405名の新入生を迎えました。

 開会の辞、国歌斉唱に続き、学長式辞、理事長挨拶(常務理事代読)のあと、新入生総代の善聖裕(交通機械工学科)さんが新入生宣誓を行い、学生生活に向けての強い決意を述べました。

 また、電子情報工学科(現情報ネットワーク工学科)一期生で、先端技術研究所の川添恭平氏より新入生に向けた激励の言葉をいただき、大学生活のスタートを飾る素晴らしい日となったことと思います。

 教職員一同、新入生が目標をもって大学生活をいきいきと過ごされることを願っています。

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。


【入学式 学長式辞】

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。新しく久留米工業大学の一員となられた皆さんを私たちは心から歓迎いたします。これまで育み、支え、見守ってこられたご家族ならびに関係者の皆様にも、心からお祝い申し上げます。また、お忙しい中、本席にご臨席賜りましたご来賓の皆さまに、厚く御礼申し上げます。
 今年度の学部入学生381名、大学院修士課程入学生15名、3年次編入学生9名で、このうち外国人留学生は5名です。本日は平成2年に本学電子情報学科ご卒業、株式会社インテック先端技術研究所、川添恭平(カワゾエ キョウヘイ)様にご列席いただきました。川添様はインテック社入社後アメリカスタンフォード大学コンピュータサイエンス科客員研究員等を経て、現在、ソフトウエア工学や画像処理を専門に研究開発と研究成果のビジネス化に取り組んでおられます。本日は、新入生の皆さんにエールをお送りいただけることになっております。
 本学は、初代理事長 大山勘次先生の建学の精神、「人間味豊かな産業人の育成」を目指して昭和41年に創立、平成28年、創立50周年を迎え、今、次の100年に向けて歩を進めています。これまでに19,834人が本学を巣立ち、社会の様々な分野で活躍してこられました。間もなく新しい元号"令和"の時代が始まりますが、これから、皆さんも本学の根幹の構築に加わっていただくことになります。本学は、平成29年4月に「目指す大学像」を定めました。建学の精神と教育の基本理念に基づいて提案した大学像は、「一人ひとりの学生の才能を伸ばし、グローバルな視点を持つものづくり産業人を育成し、地域の産業人から頼りにされる大学になる」ことです。この姿勢は、平成30年度文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」の採択に結び付きました。研究ブランディング事業とは、国が地域の経済、社会、雇用、文化の発展や特定の分野の発展深化に寄与する取組を支援するもので、157の申請大学の内、理工・情報系ではわずか4件のみが選定されました。本学の事業名は、「先進モビリティ技術で多様な人々が能力を発揮できるSociety 5.0に基づくいきいき地域づくり」です。18歳人口の急激な減少と地域社会衰退の懸念が高まるこれから、一方でグローバルな社会において、我が国が持続的に発展していくためには、大学は地域で輝いていなければなりません。この採択は、本学の教育、研究が時代の要請に対応しており地域社会の発展に寄与できる輝く大学であると認められたものであります。
 さて、これからの大学生活について考えてみましょう。皆さん自身が意識する、しないに関わらず皆さんは、日々着実に成長を重ねています。これから更に大学という場でその成長は加速するはずです。なぜなら、自分とは異なる環境で生まれ育った人たち、自分とは違った能力や経験を持った人たちとの出会いの機会が高校時代に比して格段に増え、加えて豊富な専門的知識を有する教員との出会は、必ずや良い刺激になるからです。また、大学外での活動も多くなり、皆さんの回りは、一段と多様性を増した世界が広がります。どうか多くの友人を持ってください。こうした環境で日々を送ることは、間違いなく人間を成長させるからです。しかし、忘れてはなりません。皆さんがこの世界に関わる姿勢、心構えが必要です。自ら行動しなければ果実を手にすることはできません。あっという間に、そしてなんとなく4年間は過ぎてしまいます。大学での知的生活、社会的な生活を積極的、能動的に行ってください。
 大学の使命は、知識と技術の教授だけでなく、人格の陶冶(とうや)にもあります。皆さんは、本学で学ぶ中で人間力を培ってください。今や囲碁や将棋の世界においてAIが勝つ時代になりました。しかし、それは膨大な情報の収集力によるものにしかすぎません。人間の考える力は無限です。他の痛みを思いやる心、優しさ、礼節こそが人間の人間たるゆえんではないでしょうか。仲間と切磋琢磨する中で、想定外を克服する人間力も身に着けてください。世界に誇れる日本のものづくりの基本は高品質です。それを支えるのは人間力だと言えます。皆さんが将来人間味豊かな産業人に育成されんことを切望するものです。
 高校では、限られた範囲内の授業課目の学びでしたが、大学、特に本学の授業では、ものづくりに基づいた学問の世界が展開されます。入学初年次の授業から専門課程への授業へスムーズに乗り移れるように、基幹教育センターが皆さんを助けます。このセンターは、特に物理と数学の基礎学力の修得に工夫を凝らしていますので、利用者が増加しており、利用した学生の成績推移を分析した結果、着実に成績が向上していることが確認できました。色々な角度から皆さんの学修を支援する組織です。どうか、学修に悩みが生じた時は、臆することなくセンターを訪ねてください。本学には、学生表彰と言う制度があります。毎年「学業、課外活動、社会活動において特に顕著な業績を挙げ、他の学生の範となり、本学の名誉を高める学生」を表彰しています。さらに、学術研究発表を奨励するため、学生の学会発表の旅費や参加費を支援する制度も設けました。今ここにいる皆さんも学年が進行すれば、こうした成果を上げられるまでに成長するでしょう。そうした可能性を大いに楽しみにさせていただきます。
 これから、社会は急速な変革の時を迎えることになるでしょう。近年の情報通信技術ICTの発展は著しく、今後も様々な新しい技術・サービスが出現します。本学に入学した皆さんが社会に出る頃には、現在存在しない技術の利用や職種に携わることも予測され、大学教育においても未知の技術や課題に対応できるようなICTリテラシーやコンピテンシーを修得することが社会的に求められています。そのため、本学では、ICTを利活用したブレンディド学習などの先進的講義手法による予習復習の充実のため、新入生からパソコンの必携化を実施しています。十分なICT活用能力を有する人材の全学的な輩出を見据えてのことであります。
 最後に、皆さんに伝えたいこと、これまでの自分に囚われずに、自身の持っている能力を信じて、本学の教育が基本理念とする"知を磨き、情を育み、意を鍛え"存分に力を蓄えてください。そして、4年後、本日の入学の喜びにも勝る充実感と達成感を手にして、深い感動を味わっていただけることを心から願っています。
 これからの大学生活が実り多いものとなることを期待して式辞とします。

 

平成31年4月4日
久留米工業大学学長  今泉勝己

 

           

    

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