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蔚山大学における「韓国における物理学初年次教育」の調査報告

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2016.04.13

蔚山大学における「韓国における物理学初年次教育」の調査報告

 韓国は18歳人口の70%が大学に進学する。この値は我が国の50%より高くアジアでも際立っている。当大学の物理学科Prof. Sunglae Cho氏(ナノスケール磁性体がご専門)は本学特任教授の巨海と交流があり、その縁で巨海教授が3月24日に蔚山大学を訪問しました。現在、科学研究費基盤(C)で「大学全入時代の物理学基礎教育の新展開」(平成25~27年度)の研究・調査にかかわっており、蔚山大学(UOU)の物理基礎教育の体制(使用教科書、講義形態や物理学実験のシステム等)及び韓国の高い進学率の原因について調査を行いました。結果としてUOUの物理の講義のレベルは非常に高く、テキストも内容、分量とも我が国の平均的な大学のレベルよりはるかに高いことがわかりました。さらに物理学実験においては実験室の規模ばかりでなく一テーマにTAが一人つくと言う大変恵まれた環境にあることがわかりました。講義にも参加させてもらったが学生たちは皆熱心で私語、居眠り、スマホ等をやる人は皆無でした。学生たちが国の繁栄に寄与したいと言うことの証拠ではないかと思いました。

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