久留米工業大学
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2022.07.12建設現場における「危険予知AI」の開発に向けて研究連携!
久留米工業大学(福岡県久留米市、学長:今泉 勝己)のAI応用研究所と松尾建設株式会社(佐賀県佐賀市、代表取締役社長:松尾哲吾)は、建設現場における「危険予知AI」の開発に向けて研究連携を開始しました。
令和4年6月21日(火):共同研究 調印式
(左:西元伸也専務取締役(松尾建設株式会社)、右:今泉勝己 学長(久留米工業大学))
■研究概要:
建設現場における安全対策に、AI(深層学習)の画像認識を用い、建設作業員の動きを撮影した動画像から、どのような動作をしているかを推定し、作業員の行動の危険度を数値化。危険予知AIが、危険行動と判断した作業員には警告(アラーム)を出し、作業員本人と安全管理責任者に知らせることで、事故を未然に防ぐことを目的とします。最初の取組として、死亡事故の原因の多くを占める、梯子や脚立における危険動作を対象に研究を進めてまいります。
■背景:
現在、建設現場のスマート化、DX、AIの導入による安全性や生産性の向上など、国の施策として、建設分野でのAI活用(ICT土木)が進んできています。この背景には、建設ラッシュによる建設業界の深刻な人手不足の問題があります。ベテラン作業員の不足により、安全意識が低下してしまうことが事故につながっているとの見方もあり、実際、死亡事故原因1位の墜落・転落は、建設現場での、ほんの小さな油断や気のゆるみが原因で起こっています。そこで、ヒューマンエラーによる事故対策としてのAI利用に着目しました。
調印式において(向かって左側:松尾建設 右側:久留米工業大学)
■久留米工業大学AI応用研究所<https://aail.kurume-it.ac.jp/)>
久留米工業大学は、令和2年4月にAI技術による地域課題の解決とAI人材の育成を目的とし、AI応用研究所を設立しました。現在、AI応用研究所は、様々な分野の地域企業や自治体と連携し、"AI技術を応用した地域の活性化や、地域に根差した研究・開発"を推進しています。
また、本学では、令和2年度より、全学の学生を対象にした「地域課題解決型AI教育プログラム」の教育を実践しています。本学のAI教育は、先導的な教育プログラムとして高い評価を得て、令和3年度の文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)プラス」に選定されています。(有効期限:令和8年3月31日)