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拡張現実 AR を使った筑後川の魚収集アプリを開発!久留米工大 Picture の楽しい開発環境

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2021.11.29

拡張現実 AR を使った筑後川の魚収集アプリを開発!久留米工大 Picture の楽しい開発環境

AR 久留米工業大学 Picture



まずは池田助教からお話をお伺いできればと思います。 AR アプリ「くるめウス散策アプリ」について教えてください。

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(久留米工業大学 工学部 情報ネットワーク工学科 池田 雄一郎 特任助教)

「くるめウス散策アプリ」は、くるめウスや筑後川各所にあるARマーカーを読み取ることで魚をゲットし、筑後川にいる魚を観察したり、ゲットした魚で自分ならではの水槽を作り楽しむことが出来ます。



なぜこれを開発しようと考えたのですか?

コロナ禍により家にいる時間が増え、運動不足になりがちという問題が起こっています。

そこで私たちは、家族や友達と筑後川やくるめウス周辺を散歩することで運動不足を解消しつつ、筑後川や筑後川に住む魚の魅力について知ることのできるアプリがあれば、楽しいのではないかと考え開発しました。



おもしろい企画ですね。どのような体制で開発されてますか?

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(部屋にあったホワイトボードの写真)

学生プロジェクト団体『Picture』では、何らかの企画が立ち上がりますと、学生自身がチームを結成し、活動を開始します。

現在は、筑後川防災施設『くるめウス』様との共同企画として4つのプロジェクトを同時進行しています。

 

Pictureがお手伝いできそうな課題がございましたら、お気軽にご連絡いただきたいです。地域の方や地域企業からテーマが集まってくると嬉しいです。   



学生プロジェクト団体『Picture』について教えてください。

Pictureは2013年の冬に結成された団体です。

本学は、コンピュータグラフィックスに関する科目が2年生になってからはじまります。モチベーションが高い1年生の時に何も制作できないことに不満を感じた学生によって結成されました。

Pictureでは、CG(コンピュータグラフィックス)をはじめとし、プログラムや電子回路のようなハードウェア、時には情報ネットワーク工学科とは全く関係のない木材を彫ったりして加工したりするなど、固定観念にとらわれず、様々な技術を取り込んで制作を行っています。

学生ならではの自由な発想を大事にし、ひとりひとりがいろいろなスキルを伸ばすことで、多種多様な作品を制作し続けています。



池田助教はなぜ『Picture』をサポートされているのですか? 

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(ハードウェアも自分たちで製作)

Pictureは私が学生時代に所属していた団体で、作品制作の技術や考え方、その意義やクリエイターとしてのあり方に関して多くを学びました。

そういった経験からPictureはクリエイティブな学生を救い上げる「助け舟」のような存在だと認識しています。

学生に制作活動の機会を与え、教員や先輩たちから指導を受け、伸び伸びとクリエイティブな考え方を理解しながら技術を身につけていく、そんな土壌を守り育てたいと考えたからです。



池田助教は現在、九州大学 芸術工学大学院で博士号取得に向けて研究中かと思いますが、これまでどのような研究をされてきましたか?また、Pictureと研究の両刀活動において相乗効果はありますか?

修士号は、久留米工業大学 大学院 電子システム工学専攻で取得しました。インターフェースに関する研究で、CG映像と連動する時計型のデバイス・コンテンツを制作しました。

例えば、時の針を回した回数だけ花が枯れたり、枯れた状態からキレイな花に戻ったり。というようなコンテンツです。

現在は、九州大学病院の先生とトレーニング用のデバイスを研究開発中です。

また、相乗効果はあると思います。工業大学は技術を主軸に考えることが多いです。現在研究している芸術工学の視点を加えることで、より良いコンテンツを生み出すことができると考えています。両方の視点を持てる環境に身を置けている点は、とても良いことだと思います。何より後輩により広い視点を渡してあげることができます。



ここからは学部生に焦点を当てていこうと思います。森さんは大学で普段何を学ばれていますか?

久留米工業大学 情報ネットワーク工学科 2年 森 瑛洲 さん

(久留米工業大学 情報ネットワーク工学科 2年 森 瑛洲 さん)

普段はプログラミングやデザイン、3D CGなどの勉強をしています。特に3Dによるキャラクターモデリングを勉強しています。



『Picture』に参加したきっかけは何ですか?

ゲームやアプリなどを作る仲間を探すために入りました。一緒に切磋琢磨しながら最高のものを作るのがとても好きです。

今は「くるめウス散策アプリ」開発チームのリーダーとして、チームメンバーをまとめながら、プログラミングでも貢献しています。開発だけでなく、チーム構成(デザインチーム、プログラミングチーム、ライターチーム)を試行錯誤することも楽しいです。



将来の夢はありますか?

将来は仮想空間内で楽しむVRゲームクリエイターになりたいと思っています。その中でも特に、キャラクターモデリングを専門にしたいです。

個人的にはFPSが好きですが、仕事として携わりたいのは、可愛いイラストのキャラクターが出てくるようなゲーム開発です。人間の視覚を利用し表現をするイラストの世界が好きです。

VRをもっと身近に存在にしていきたいと考えていますが、そう思わせてくれるVRの魅力は、さまざまなコンプレックスやハンディーギャップの壁を壊し、自由に自己表現しながら周りを気にせず楽しめる点です。

将来的には、VRをスマートフォンのように誰もが使うような世界にしていきたいです。



ゲームクリエイターになりたいと思ったきっかけは何でしょうか。

ゲームが好きだったからです。



シンプルでいいですね。佐々木さんは大学で普段何を学ばれていますか?

久留米工業大学 情報ネットワーク工学科 1年 佐々木 健斗 さん

(久留米工業大学 情報ネットワーク工学科 1年 佐々木 健斗 さん)

ハードウェア、ソフトウェア、ビジュアルコンテンツの3つを中心に幅広く学んでおり、主に回路作成とプログラムに力を入れて学習してます。



『Picture』に参加したきっかけは何ですか?

説明会で興味を持ち参加しました。ハードを自分で作ろうとすると、多額のお金が必要です。挑戦したいと思ってもなかなか難しい現実があります。しかし、Pictureに参加すると、面白い企画や機材資材の支援などさまざまなメリットがあります。恵まれた環境で色々な作品作りができることに惹かれました。

また、他の人より学びたい分野に詳しくなりたいという思いもあります。

現状、機械的構造物は作ることができますが、モーターを制御などするハードウェア・ソフトウェア技術が欠けています。今後はここに注力して学んでいこうと考えています。



将来の夢はありますか?

大学では、ハードウェアをメインに学んでいこうと考えています。身に付けたハードウェア技術を活かし人々の役に立つ物を生み出したいです。

最近ではサーバー関連の技術や知識にも興味を持っているので、頑張って資格なども取得しつつ、サーバーやデータセンターメンテナンス系の仕事に就きたいです。



サーバーやデータセンターメンテナンス系の仕事に就きたいと思ったきっかけは何でしょうか。

サーバーなどに興味を持ったきっかけは、中学生の時に、パソコンやデータセンターなどがピカピカ光っているのを見てカッコいいなと思ったことです。

その頃から、機械の解体や自作でパソコンを作ったりと、機械いじりにのめり込んでいきました。

大学でより専門的に学び、Pictureで実際にさまざま試行錯誤しながら作る中で、「やっぱりこの世界で生きていきたい」と思うようになりました。

まだ1年生なので、ハッキリと将来を決められているわけではありませんが、引き続き楽しみながら学んでいこうと考えています。



鶴さんは大学で普段何を学ばれていますか?

久留米工業大学 情報ネットワーク工学科 1年 鶴 仁志 さん

(久留米工業大学 情報ネットワーク工学科 1年 鶴 仁志 さん)

文章表現や英語、数学などのこれからの就職で必要な基礎能力とクリエイターになるための想像力や企画力、そしてプログラミングやCGのような実際にアイデアを形にする技術を学んでいます。



『Picture』に参加したきっかけは何ですか?

Pictureは、自分が大学に対して抱いていた「自由に学んだり設備を使って活動できる」というイメージにマッチしていました。学内紹介でPictureの過去の実績や活動内容を知り興味を持ちました。

今は「くるめウス散策アプリ」の魚のCGを作ったり、アプリのボタンや全体背景のデザインなどをしています。



将来の夢はありますか?

CGデザイナーです。自分がこれから人生を過ごす中で「こんなものを作りたい!」と妄想したものを形にできるようになれればいいなと思っています。



CGデザイナーになりたいと思ったきっかけは何でしょうか。

昔からゲームが好きで、よくゲームをしていました。高校生ぐらい時にふと「CGすげえな」と思ったことがきっかけで、CGについて考えるようになりました。

それからYouTubeでCG制作途中の動画などを見るようになり、心からすごい技術だと感動し、自分もCGデザイナーになりたいと強く思うようになりました。

今は、大学で専門を学びながら、Pictureで日々実践できる環境に身をおけています。本当に毎日が楽しく、この分野と久留米工大に進んでよかったと思っています。




おわりに

キラキラした目で、笑顔で楽しそうに、興奮しながら話す様子が印象的でした。

今回取材した1年生の佐々木さんは、久留米工大を選んだ理由に「少人数で先生との距離感が近いから」と言っていました。

開発は大変なことですが、大変なことを楽しみながら伸び伸びと学べる環境が久留米工大にはあるのだと感じました。素敵な学習環境です。



取材者:高田樹彦

久留米工業大学 広報コーディネーター

株式会社サンカクキカク 企画営業部 / 新規事業開発部 / 広報PR部 マネージャー

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