久留米工業大学
新着情報
2026.06.01久留米工業大学、台湾・龍華科技大学と協定― 半導体・AI― 学生の挑戦を支援
久留米工業大学は2026年5月12日、台湾の龍華科技大学と学術交流協定を締結しました。
この連携により、本学学生は、台湾の最高レベルの教育施設で最先端の半導体製造を学ぶなど、世界を舞台に成長の機会が期待されることになります。
「AI教育に強みをもつ久留米工業大学」として、次世代産業をリードする技術者の育成をさらに加速させていきます。

当日は、龍華科技大学より葛自祥(Tzu-Hsiang Ke)学長をはじめとする4名の代表団を迎え、協定の調印、ならびに今後の具体的な連携に向けた活発な意見交換が行われました。
出席者一覧
◇龍華科技大学
Tzu-Hsiang Ko 学長
Yung-Yu Chen 研究開発室長(学部長)
Chung-Lin Huang 国際・両岸交流室長(学部長)
Po-Hsueh Chang LHU半導体連携 最高責任者(CEO)
◇久留米工業大学
日野 伸一 学長
麻生 茂 副学長
鳥居修一 学長補佐・工学部機械システム工学科特別教授
リー・リチャード 国際交流委員長
尾地博 工学部情報ネットワーク学科特別教授
吉田清明 工学部情報ネットワーク学科教授
澁谷秀雄 工学部機械システム工学科教授

◆ 実学を重んじる両大学のパートナーシップ
式典において、久留米工業大学の日野伸一学長は、1966年の創立以来掲げてきた建学の精神「人間味豊かな産業人の育成」という理念を紹介しました。また、近年久留米工業大学が力を入れているAI教育に関連し、「AI応用研究所」の設立や、全学生を対象とした「AI・データサイエンス教育」の必修化といった取り組みに触れ、時代の変化に対応できる技術者育成への注力について説明しました。そして、実践的な工学教育や半導体分野の人材育成で卓越した実績を持つ龍華科技大学と、久留米工業大学の教育理念には多くの共通点があることを強調しました。
これに対し、龍華科技大学の葛学長からは、同大学が掲げる「2つのYes、2つのNo」というユニークかつ実践的な教育哲学が紹介されました。
- 2つのNo(行わないこと): 大学ランキングを盲目的に追いかけない。ノーベル賞受賞者の育成に固執しない。
- 2つのYes(行うこと): 産業界から真に求められる高年収の技術者を育成する。単に論文を発表するだけでなく、産業界の課題解決に直結する研究を行う。
この「産業界ファースト」のアプローチにより、同大学はTSMCをはじめとする世界的な巨大企業へ多くの優秀な人材を輩出しており、台湾でも「企業に最も好まれる大学」の一つとして極めて高く評価されています。
◆ 半導体教育・共同研究における具体的な展望
今回の協定により、両大学は特に「半導体」「AI」「次世代通信」の分野において、以下の2つの柱を中心に国際連携を強化していきます。
⒈ 教育施設を活用した学生交流
龍華科技大学は、学内に最高レベルの教育施設である「LSMC(龍華半導体製造センター)」を有しています。ここでは、ウェハープロセスからパッケージング、テスト、材料分析まで、実際の半導体製造ラインに極めて近い環境で学ぶことができます。久留米工業大学の学生を対象とした、以下のような具体的な受け入れプログラムが提案されました。
- 1セメスター交換留学プログラム
- プロジェクト型インターンシップ
⒉ 社会課題・産業課題の解決に向けた共同研究
龍華科技大学は、Wi-Fi 7のノイズ低減技術やApple製品の充電効率改善など、企業が抱える技術的課題を短期間で解決する高い研究力を誇ります。同大学の実践的な製造技術と、久留米工業大学の強みである「AI応用」や「ものづくり教育」、さらに久留米工業大学が推進する「九州における半導体人材育成」への関わりを融合させることで、次世代産業を支える強力な共同研究の推進が期待されます。
久留米工業大学『地域課題解決型AI教育プログラム』が日本工学教育協会賞の工学教育賞に輝く|九州工学教育協会賞とのダブル受賞
◆ キャンパス視察と今後の見通し
調印式および昼食を交えた懇談会の後、龍華科技大学代表団による久留米工業大学の施設視察が行われました。一行は以下の施設を訪問し、久留米工業大学の教育・研究環境への理解を深めました。
- ものづくりセンター
- 200号館(AI応用研究所、最先端のモーションキャプチャー設備)
- AEC(航空宇宙・最先端技術教育センター)
視察中も、両大学の教員間では、今後の研究交流や学生交換の具体的なスケジュールについて、終始活発な意見交換が行われていました。

今後、両大学は本協定に基づき、教育プログラム、共同研究、そして学生交流を力強く推進し、日台を結ぶ強固な国際技術回廊を構築してまいります。
発信:学生課


