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令和2年度久留米工業大学入学生の皆さんへ(学長メッセージ)

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2020.04.05

令和2年度久留米工業大学入学生の皆さんへ(学長メッセージ)

 令和最初の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。新しく久留米工業大学の一員となられた皆さんを、私たちは心から歓迎いたします。

 久留米工業大学は、このたびの新型コロナウイルスに関する政府の要請及び昨今の感染者発生状況等に鑑み、感染拡大を防ぎ、可能な限り万全な態勢で皆さんを受け入れる環境を整えることを第一として、4月5日に予定していました令和2年度の入学式を中止いたしました。ウイルスとの戦いは医療の場だけでなく、経済やその他もろもろの面で出口の見えない苦境に立たされていますが、白旗はあげられません。大学には、克服する力になる知恵も勇気もあります。皆さんの門出を祝う入学式の中止は痛恨の極みではありましたが、学部入学生405名、大学院修士課程入学生16名、3年次編入学生3名、このうち外国人留学生7名を受け入れることができたことは、本学教職員一同、心からの慶びとするところであります。

 本学は「人間味豊かな産業人の育成」を建学の精神として、1966年に創立されました。教育の基本理念は「知を磨き、情を育み、意を鍛える」ことです。深い知に加え、豊かな情、そして強い意を育むことによって「人間味豊かな産業人の育成」が行えると考えています。これまでに20,123人が本学を巣立ち、社会の様々な分野で活躍をしておられます。皆さんも誇らかな一員として、ここに加わっていただくことになります。

 本学は、2016年に策定した「大学が目指すべき姿2021年ビジョン」で「一人ひとりの学生の才能を伸ばし、グローバルな視点を持つものづくり産業人を育成し、地域の産業界から頼りにされる」という大学像を掲げました。北部九州における小規模な工学系単科大学である本学は、小規模大学だからこそ可能な学生個々人の才能を伸ばすきめ細やかな教育、地場企業や地域の方を人材育成パートナーとして迎え、学生が成長を実感できる課題解決型教育を実施する柔軟性、持続可能な社会へ貢献できる創造力(ものづくり)の醸成等を基盤に、地域の産業界から頼りにされる大学像の確立を目指しています。

 さて、これからの大学生活について考えてみましょう。皆さん自身が意識する、しないに関わらず皆さんは、日々着実に成長を重ねています。これから更に大学という場でその成長は加速するはずです。なぜなら、自分とは異なる環境で生まれ育った人たち、自分とは違った能力や経験を持った人たちとの出会いの機会が高校時代に比して格段に増え、加えて豊富な専門知識を有する教員との出会いは、必ずや良い刺激になるからです。また、大学外での活動も多くなり、皆さんの周りには、一段と多様性を増した世界が広がります。どうか多くの友人を持って下さい。こうした環境で日々を送ることは、間違いなく人間を成長させるからです。しかし、忘れてはなりません。皆さんが、この世界に前向きな姿勢で取り組むことが必要になります。自ら行動しなければ果実を手にすることはできません。あっという間に、そしてなんとなく4年間は過ぎてしまいます。大学での知的生活、社会的な生活を積極的、能動的に行って下さい。

 高校では、限られた範囲内の授業科目の学びでしたが、大学、特に本学の授業では、ものづくりに基づいた学問の世界が展開されます。入学初年次の授業から専門課程の授業へスムーズに乗り移れるように、基幹教育センターが皆さんを助けます。このセンターは、特に物理と数学の基礎学力の修得に工夫を凝らしていますので、利用者が増加しており、利用した学生の成績推移を分析した結果、着実に成績が向上していることが確認できました。いろいろな角度から皆さんの学修を支援する組織です。どうか、学修に悩みが生じた時は、臆することなくセンターを訪ねて下さい。学生表彰と言う制度もあります。毎年「学業、課外活動、社会活動において特に顕著な業績を挙げ、他の学生の範となり、本学の名誉を高める学生」を表彰しています。皆さんも学年が進行すれば、こうした成果を挙げられるまでに成長するでしょう。そうした可能性を大いに楽しみにさせていただきます。

 最後に、皆さんに伝えたいこと、これまでの自分に囚われずに、自身の持っている能力を信じて、本学の教育が基本理念とする"知を磨き、情を育み、意を鍛え"存分に力を蓄えて下さい。ただ、甚大な災害とも言える今回の新型コロナウイルス感染拡大は、雄飛するためには、時を待つことも必要であると言うことを皆さんに教えています。どうか、これからの大学生活が実り多いものとなりますように、心から願ってお祝いの言葉といたします。

                                                  

                                                       令和2年4月5日

                                                        久留米工業大学 
                                                          学長 今泉 勝己

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