久留米工業大学
新着情報
2025.07.18【イベントレポート】28組の親子が建築科の学生と一緒にダンボールでお店作りに挑戦!お金の使い方も学びました|デザイン集団「ASURA」とキッズマネースクールによる親子イベント
2025年7月12日(日)、久留米工業大学では、「おみせやさんごっこ」という子供向けのイベントが開催され、28組90名が参加する国内最大のおみせやさんごっことなりました。
本学のデザイン集団「ASURA」と「福岡キッズマネースクールLino校」が共同で開催したイベントです。
※ASURA(アシュラ)は、学生たちが主体となり、地方公共団体や民間企業と連携して実践的な共同プロジェクトに取り組む本学の建築サークルのことです。詳しくは、ASURAのホームページもご参照ください。
https://asura2023.wixsite.com/asura-official
このおみせやさんごっこの対象者は、幼稚園・保育園の年長さんから小学校低学年の児童が目安でした。
中には年長よりもっと小さい子や、小学校の高学年の子たちも、数名参加していました。
午前中、子どもたちは、ダンボールを使って、おもちゃ屋さんやケーキ屋さんといった、「おみせやさん」を自由に作ることにチャレンジしました。その際、ASURAの学生たちが、見回りながらダンボールのお店づくりの手伝いをしたり、「こうじょう」と名付けた場所では、子供たちだけでは作ることが難しい、細かいパーツを作るお手伝いをしていました。
こちらが「こうじょう」です。子供たちは「はっちゅうしょ」に絵をかいて、どのような部品が何個必要なのかを大学生たちに説明しなくてはいけません。普段話したことが無い人達とのコミュニケーションが重要です。「こうじょう」には沢山の「はっちゅう」が舞い込んで1日中大忙しでした。
おみせやさんの屋根や壁の色塗りには、大きなチューブに入った絵の具が与えられます。この絵の具をお皿に取り分けて、大きなはけを使って色を塗っていきます。
その他、ダンボールを繋ぐガムテープや、マジックインキやサインペンなどは自由に使えるようになっています。
色とりどりの画用紙も使えます。こちらも、おみせの様々なところに、切り貼りして使うことができます。ダンボールを切るナイフですが、こちらも、先っぽが丸くて、比較的幼稚園・保育園児や小学校低学年生でも安全なナイフが使われています。切る時の指導や、より安全に切るコツなどを、ASURAの学生たちが行っていました。
この女の子が持っているのがはけです。はけをつかって上手に壁を塗っていきます。
屋根の部分を作っているところです。ガムテープで接合部分を補強していくことで、立派な屋根が出来上がります。このように、屋根や、柱といった、実際のお家にもあるものを作っていくことで、建物についても興味がわくだけでなく、作りたいものを自分でつくるという意思が産まれ、創造性が養われます。
午前中の2時間をかけて子どもたちが作った力作を紹介します ↓↓
午後は、各自が作ったお店を使って、実際にお店屋さんごっこが始まりました。
「福岡キッズマネースクールLino校」の認定講師であり、ファイナンシャルプランナーとしても活動されている草野仁志先生からルールの説明があった後、保護者達がおもちゃのお金を使って、子どもたちがつくった街に出て、いろんなお店でお買い物をします。どのお店の子供たちも元気な声で「いらっしゃいませー!いらっしゃいませー!」と、一生懸命作った商品を販売していました。中には、他のお店に仕入れに出かけて、商品を高く売る見事な商売上手なお子さんも。こちらはケーキ屋さん。このケーキのそれぞれに値段をつけて、売っていきます。
こちらは、売り上げたお金を計算する子どもたち。
おみせで買い物をする成田聖建築・設備工学科准教授。今回の「おみせやさんごっこ」の企画を行った学生グループASURAの顧問でもあります。
成田先生 「お店屋さん。
子供達 「1,
成田先生 「高くないですかねぇ・・
子供 「なりません」
買い物が一通り落ち着いた後、キッズ・マネースクールの草野仁志さんより、お金に関する3つの大切なことについてプレゼンテーションがありました。
①「おかねはおしごとをして、もらえるもの」
②「おかねには限りがある」
③「お金を使うときは考えるようになろう」
実際にお店を作ってみて、お店のものを売ってみて、また、それで得たお金で他のお店の物を買ってみたりすることで、お金に関する大切なことについて子どもたちは学ぶことができた様子でした。
成田聖建築・設備工学科准教授にも、この「おみせやさんごっこ」について伺ってみました。
子どもたちがこのイベントを体験することで、想像力が鍛えられたり、手先が器用になったりすることも大切であるが、同時にまちづくりが体験できることを感じてほしい、と考えているそうです。
今回は久留米工業大学の100号館9階の多目的ホールにて15組程度の親子ペアで実施されましたが、今後は体育館やもっと広いスペースでの実施も検討をしているとのこと。
より現実世界に近い、良い意味で「カオスな」まちで生きて、自分たちの手で良くしていくことを体験してほしいとのことでした。
地域の子どもたちにとって、「久留米工業大学」という場所が、ものづくりやまちづくりを体験できる場であり、想像性をはぐくむことができる面白い場ということを知ってもらうことができ、とても良い機会となりました!
▼参考
福岡キッズマネースクール
(発信元:建築・設備工学科 成田聖准教授、事業戦略課)