久留米工業大学

久留米工業大学

お知らせ

平成20年度久留米工業大学学位記・修了証書授与式

ホーム 新着情報 お知らせ 平成20年度久留米工業大学学位記・修了証書授与式

久留米工業大学

新着情報

2009.03.18

平成20年度久留米工業大学学位記・修了証書授与式

3月18日(水)、本学体育館において、平成20年度の学位記・修了証書授与式が挙行されました。本年度の卒業生総勢329名は尾崎学長の告辞を受けて、卒業生・修了生を代表し、交通機械工学科の扇稔喜さんが代表答辞を述べました。
また、学業優秀賞や課外活動や社会的に顕著な成績を修めた特別賞として学長賞が授与されました。さらに、卒業生からの記念品の贈呈があり、久留米工業大学の学園歌を出席者一同で斉唱し、久留米工業大学との絆をさらに深めて、本式典は終了しました。
最後になりましたが、このたび卒業されました本学学生に対してお祝いを申し上げるとともに、今後のさらなる活躍を祈念します。

【学長告辞】  

 本日ここに、ご来賓各位並びに保護者の皆様のご臨席のもと、久留米工業大学平成20年度学位記・修了証書授与式を執り行い、301名の学部卒業生、 10名の大学院修士課程修了生、並びに18名の別科課程修了生をそれぞれの道に送りだすことが出来ますのは、本学教職員一同の心から喜びとするところであります。
 ご多忙の中をご来臨下さり、卒業生、修了生達の門出を祝福、激励賜りましたご来賓の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、ご臨席の保護者の皆様に心からお慶びを申し上げます。
 卒業生、修了生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さん方の多くは、本学での勉学を終え、実社会へ巣立つと言う人生の大切な節目を迎え、決意を新たにしていることと思います。
 さて、昨年は4名の日本人科学者がノーベル賞を受賞し、わが国の科学技術の水準の高さを裏付けることになるとともに、我々に大きな勇気を与えてくれました。また、昨年の始め頃までは、日本の自動車メーカーの生産台数が世界一になるなど、明るい話題が数多くありました。しかし、その後一転して現在は、アメリカのサブプライムローン問題から始まった金融危機により世界は百年に一度とも言われる経済不況に陥っています。自動車関連企業を始め、電気関連企業、鉄鋼業など製造業、とりわけ輸出型産業が甚大な影響を受け、わが国においては戦後最大の経済危機とも言われています。それに加え、地球温暖化による環境問題、資源枯渇化によるエネルギー問題、食品偽装発覚による食の安全性の問題など多くの深刻な課題が山積しています。
 皆さんは、このように極めて厳しい経済、社会状況の中に、門出をするわけですから、これからは苦労することも多いと思います。しかし、見方を変えれば、大きなチャンスに出会えるかも知れないと言うこともできます。この不況がどれ程の期間続くのかは分かりませんが、わが国は、過去幾度となく、厳しい苦難に耐えながら、創意工夫して不況や苦境を克服して参りました。前例や既成観念に捉われることの少ない、新しい発想ができる皆さんのような若者に寄せる期待は大きいものがあります。まずは、謙虚に、仕事ができると言うことに感謝の気持ちを忘れずに、回りの人々と力を合わせて、誠実に仕事に取り組んで下さい。人々の信頼を勝ち取ることが大切です。皆さんが進む道は、自分が望んだ道であることもあれば、必ずしも自分が望んだ道ではないこともあるでしょう。いずれの場合においても、自分が選んだ、あるいは自分に与えられた仕事に全力で取り組み、この仕事は自分にしかできない、この仕事で世のため、人のために役に立つのだと言う熱い気持ちを持ち、苦労は多いけれども、その仕事は楽しいと言えるようになって欲しいと思います。そのためには、先輩や上司の指導にただ従うだけではなく、自ら考え、自ら物事を決めるように日頃から心がけることが求められます。社会の変化に対応するためには、新しい知識を吸収し、学び取ること、周りの人々と良い人間関係を築き上げることが必要です。まさに、本学の建学の理念である 知・情・意を備えた「人間味豊かな産業人」たることが求められるのです。どうか、本学の卒業生、修了生としての誇りと責任感を持って、これからの人生を一歩一歩着実に歩いて行かれることを願ってやみません。
 最後に、皆さんが、本日めでたく卒業式を迎えられたのは、皆さん自身の努力の賜物ではありますが、これまで限りない愛情をもって、見守り支えてこられたご家族の方々、時には厳しく、時には暖かく指導された教職員、共に学んだ先輩・後輩・友人達のお力によるものでもあることを思い、感謝の気持ちを忘れずに、それぞれの分野で元気に活躍されるよう祈って告示とします。

 平成21年3月18日

                   久留米工業大学学長

                         尾崎 龍夫

新着情報

資料請求
工学を学ぶことは「ものづくり」の楽しさを学ぶこと。
先人たちの「ものづくり」の魂を受け継ぎながら、明るい未来へとつないでいく、
久留米工業大学についての詳しい資料をお送り致します。
資料請求する