
教育創造工学科
在学生向け:学科紹介
理数科目のおもしろさを生徒たちに教えたい。
今、中学・高校の教育現場では「理数離れ」が深刻な問題になっています。これは日々進歩・発展する情報化やテクノロジーの分野で日本が世界に立ち後れることのないよう、早急に手を打たなければいけない重要な課題であり、本学ではその解消に向け2007年4月、理数系教員養成に特化した「教育創造工学科」を新設しました。
本学科では「数学コース」「理科コース」「情報コース」の3コースを設置し、いずれのコースも幅広い工学の基礎知識の上に、生徒たちの理数科目に対する興味を引き出すことのできる「豊かな創造力と応用力」を備えた教員を養成します。卒業時には「数学」と「理科」の中学校教諭一種免許および高等学校教諭一種免許、「情報」の高等学校教諭一種免許が取得できますが、本学科ではさらに「理科と数学」「理科と情報」「数学と情報」など、2教科の教員免許の取得が可能となっています。
コース紹介
研究ピックアップ
☆実践授業の取り組み:理科×ものづくり教材開発!

准教授 中村 美紗
NHKピタゴラスイッチに登場するからくり装置「ピタゴラ装置」を知っていますか?理科教員を目指す学生に理科への興味とものづくり力を養う取り組みとして「化学的ピタゴラ装置の製作」を行っています。ビー玉が転がった先に待ち構えるのは,容器の衝突や回転により水溶液の色が変わる仕掛け,金属やイオン結晶のモデルを使った格子パズル,炎色反応を利用した仕掛け,銀鏡反応を自動で起こす仕掛けなど,様々な化学反応です。単に化学実験するだけではもの足りない!自動で次々に連鎖する「化学的」からくりを作るため,安全性や成功率を高める予備実験を重ねて試行錯誤しています。
天体の不思議 -宇宙(そら)を見ることで感じる天体の多様性-

准教授 野田 常雄
野田研究室では、宇宙物理学の研究をしています。研究対象は地上から肉眼で見ることのできない星ですが、学生に天体や宇宙を身近なものと感じてもらうため、「星を観る会」を不定期に開催しています。何億光年という遠い彼方はさすがに無理ですが、口径10cmの屈折鏡でも太陽系の惑星たちや銀河系内の星雲など、様々な天体を見ることができます。天体の形状や構造は地上と同じ物理法則に支配されています。法則の普遍性と天体の多様性、同じ法則なのに様々な天体がある、この不思議を感じてもらえれば自然への探求心が生まれるものと考えています。学生が将来教員になる時には、教科書に載っていることだけでなく、自然の不思議さ・面白さを伝えられるようになってくれることを期待します。
関連コンテンツ
教育創造工学科 理科×ものづくり教材開発 ピタゴラ装置
教育創造工学科 化学的ピタゴラ装置2016実演編
教育創造工学科 化学的ピタゴラ装置2016解説編
学科オリジナルサイト
教育研究上の目的