
交通機械工学科
在学生向け コース紹介:先端交通・航空宇宙コース

令和2年度入学者まで対象となります。
ノリモノの本質を理解して、開発のステージへ。
自動車、航空機、船舶、鉄道、バイクなどの構造、性能、デザイン、IT技術に関わる科目を通じて、輸送機器の設計開発技術や製造技術などを学びます。最先端の機械工学技術を身に付け、わが国の基幹産業である輸送機器産業の明日を担う、創造力にあふれた設計開発者を目指します。
学びの特徴
自動車、航空機、船舶などの開発に関する技術をトータルに修得します。また、インテリジェント・モビリティ研究所の研究プロジェクトへの参加や、近隣の自動車メーカーなどとの共同研究や教育連携を通じて、メーカーや研究所での実機開発の経験が豊富な教員が実社会で役立つ技術を指導します。
主要な科目
- 機械力学
- 自動車、航空機、船舶などのノリモノを構成する各種装置や部品のしくみ、性能を学ぶために必要な機械の動力学や振動に関する基礎知識を習得します。
- プロダクトデザイン
- モビリティの造形意匠、デザインの企画・開発について学修し、提案実習を通じてその重要性を理解します。
学びのポイント:先端交通機械領域
先進技術を搭載した交通機械(自動車や航空機)の運動は高度な情報技術で制御される時代です。また、今後は自動運転や対話システム、人工知能を搭載したインエリジェントなモビリティ(交通機械)も増えてくると考えられ、先進交通機械領域ではセンサーや制御システムを統合したメカトロニクスをしっかりと学びます。また、先進的な自動車技術の融合体であるレース車両やスポーツカーの技術も実際に開発に関わった教授陣から学ぶことができます。高度に知能化された交通機械の設計・開発エンジニアを目指します。
研究テーマ例
- 介助者なしで移動できる自動運転福祉車両の開発
- 高速コーナリングを可能にするレース用空力デバイスの研究 等
学びのポイント:航空宇宙開発領域
今後、航空機や宇宙機を設計・製造する人材が益々必要とされています。航空機・宇宙機(ロケットや人工衛星)を設計・製造するために必要な科目や設計開発技術などを学びます。航空宇宙工学の知識・技術を身につけ、これから大きな発展が見込める航空宇宙産業の将来を支える航空宇宙機設計・製造技術者を目指します。
研究テーマ例
- 宇宙往還機の離着陸性能を高める空力デバイス
- 地面効果を利用した次世代航空機のデザイン
- 低コスト、低環境負荷ハイブリッドロケット
学びのポイント:航空機整備領域
国土交通省資料によるとアジア・太平洋地域では2030年には現在の約3.5倍の整備士が必要とされています。この領域では、航空機を飛ばすために必要な整備に関する知識や技術を学びます。航空機の知識・技術を身につけ、これから大きな発展が見込める航空輸送産業の将来を支える航空整備士などを目指します。
・航空整備士の資格取得には、実務経験(3年程度)を経て、学科試験と実地試験に合格することが必要となります。
本学では航空分野の工学知識しっかりと修得することに注力し、在学中の資格取得ではなく、整備技術を指導して学科試験に合格する実力を身に付けさせ、日本航空やANA等のエアライン会社への就職を目指す指導をいたします。
研究テーマ例
- 低環境負荷小型電動飛行機の開発研究 等
将来の進路
自動車メーカーおよび自動車部品メーカー、航空機や船舶などの輸送機器開発企業、機械系開発設計エンジニアリング企業、教員、公務員、大学院進学