電気工学とはどのようなことを学ぶ?学ぶメリットや電子工学との違い、進路としての就職先などを解説!

工学教育 機械・ロボット

これから大学受験を控えている方や将来大学への進学を考えている方にとって、どの学問を専攻するかはとても大切な選択ですよね。

今回は数ある学問の中から「電気工学」について解説します。電気工学がどのような学問なのか、また学ぶメリットや就職事情についても詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

電気工学とはどのような学問?

電気工学とは、電気にまつわる様々なことを研究する総合的な学問です。その中でも、特にエネルギーとしての電気に注目し、電気の発生などの性質を学び、応用させていきます。

電気工学には、大きく分けて2つの分野があります。一つは、効率のよい発電方法や電気の輸送方法、電動機や電気による機械制御など、規模の大きなシステムの利用に関する「重電」と呼ばれる分野。もう一つは、光通信や半導体などを取り扱う「弱電」と呼ばれる分野です。

電気工学は、電気をより安全に、かつ効率的に利用するために欠かすことのできない学問です。そのため、現代社会を生きる私たちになくてはならない存在といえるでしょう。

電気工学と電子工学の違いとは?

工学系に分類される学問は数多くあり、電気工学とよく比較される学問に「電子工学」があります。ここからは、名前もとても似ている2つの学問の違いについて詳しくみてきましょう。

まずは、学問の成り立ちから2つの学問の違いについて解説します。最初に生まれたのが「電気工学」です。電気エネルギーの発生・輸送・制御、そして電子応用機器の開発などを学ぶための学問として誕生しました。

その後、時代は変化し電話やインターネット、衛星などの電気通信機器や半導体、集積回路、コンピューターなどの分野に関わる開発・発展が目まぐるしく進みました。そのため、これらのエレクトロニクス分野の研究に特化した学問として「電子工学」が誕生したのです。

電気工学は、電気システムや電気エネルギーに関するハードウェアに関する研究です。対して電子工学は、エレクトロニクスやコンピューター通信など、ソフトウェアに関する研究を行う学問と捉えると理解しやすいでしょう。

学校によっては、電気工学の分野で電子工学に関わる内容を取り扱う場合もあります。そのため、学校を選ぶ際にその学部や学科が主にどのような分野を研究するのかを事前にリサーチすることが重要です。

Point|電気工学と電子工学の違い

  • 電気工学…電気の仕組みについて学ぶ=ハードウェア
  • 電子工学…回路や電子制御、電波通信などについて学ぶ=ソフトウェア

電気工学ではどのようなことを学ぶのか

通信や電力、情報処理、制御など電気にまつわるあらゆる分野を研究する電気工学では、具体的にどのようなことを学ぶのでしょうか?電気工学では、大きく分けると次の5つの専門領域があります。

  • 電力・エネルギー系
  • 電子・材料・エレクトロニクス系
  • 情報通信系
  • 計測・制御系
  • 計算機系

電力・エネルギー系は、電気をエネルギーとしてどのように活用するかについて学ぶ分野です。電子・材料・エレクトロニクス系では、半導体や電子回路について、情報通信系では、電気信号や記憶媒体、有線や無線通信に関する研究を中心に行なっています。

また、計測・制御系では電気や電子の制御方法、計測機器に関して、そして計算機系では、コンピューターを活用したシステム設計や最新のハードウェアの開発について研究します。それぞれで研究内容が異なるため、自分がより興味のある分野を選択していきましょう。

このように電気工学は、ハードウェアだけでなくソフトウェアに関する専門領域で研究を進めていくケースもあるのです。

基礎課程として物理や電磁気、電子回路について学んだのちに、それぞれの専門領域に関する研究を進めていくのが一般的です。

電気工学は難しい学問って本当?

電気工学はとても難しい学問という噂を聞いたことがある方や、難しいイメージをお持ちの方もいると思います。

電気工学の難しさを表現すると、数学と物理を一緒に使って問題を解くというイメージです。そのため、自分の持っている知識をフル活用しながら課題や研究に取り組まなければなりません。課題や研究を進めるにあたり、基礎的な知識がないと理解しにくいことがたくさんあるため、高校で学習する内容をきちんと理解しておく必要もあります。

また、電気工学を学ぶ上で実験は欠かせません。授業時間以外でも実験に取り組まなければならない場合もあるため、ハードな学問といっても過言ではないでしょう。実験以外にも、レポートや試験勉強もこなさなければならず、体力も精神力も必要といえます。

電気工学はどこで学ぶ?

電気工学がどのような学問であるかが理解できたところで、ここからは電気工学をどこで学べばいいかについて解説していきます。電気工学を独学する方も中にはいるようですが、あまりおすすめはできません。電気工学は専門的な分野であるため、きちんと指導してもらいながら学ぶことで理解が深められるからです。

ここからは、電気工学を学べる学校についてご紹介します。

工業高校

工業高校の中には電気工学科を設置している学校もあり、高校に在学しながら学ぶことができます。しかし、工業高校の学生の多くは卒業後就職するケースがほとんどです。中には大学に進学をする人もいますが、人数がかなり限られます。

学ぶ内容も短大や大学に比べるとかなり範囲が狭いため、より知識を深めたい方は進学をおすすめします。

短大・専門学校

短大や専門学校でも、電気工学を学べます。短大は全国で6校、専門学校の場合はおよそ90校の学校があり、その多くが2年制です。大学と比較すると広く浅く学ぶ傾向にあるので、より専門的な領域に特化した研究をしたい方へは4年制大学への進学をおすすめします。

大学

電気工学を学ぶ上で一番おすすめしたいのが、4年制大学への進学です。現在、全国にあるおよそ160校以上の大学で電気工学を学べます。

1〜2年次に基礎的な知識を学び、その後自分の極めたい専門領域の研究を進めていくため、しっかりとした知識を得ながら経験を積むことができます。

卒業後の進路の幅も広がるため、電気工学に興味のある方はぜひ4年制の大学への進学を検討してください。

大学院

電気工学を含む工学科の大学を卒業した方のおよそ30%が大学院へと進学しています。特に国公立大学からの進学率は40%を超えており、専門領域に関する研究をより深めたいという方たちが進学を希望しているようです。また、博士前期課程修了者は大企業への内定率も高く、より専門的な職業に就く傾向にあります。

電気工学科で学ぶメリットとは?

ここからは、電気工学を学ぶ3つのメリットについて詳しく解説します。

大企業や優良企業への就職がしやすい

電気工学系の学科に進学する最大のメリットは、卒業後の内定率の高さと内定先の豊富さです。特に大企業や優良企業への就職がしやすい学科として知られています。

大学によっても様々ですが、学生数の3〜5倍ほどの求人が集まることも珍しくありません。そして、校内推薦で大企業への内定がもらえることもあります。このように電気工学科の学生は、様々な業界から引く手あまたな人材なのです。

技術者として手に職がつく

終身雇用が当たり前の時代が終わろうとしている現代において、手に職を持っていることがとても有利に働きます。企業で働くことで、給与をもらうだけでなく技術力やスキルを向上できるのはとても大きなメリットといえるでしょう。学生時代には身につけられなかった技術を習得していくことが働く意欲につながります。

あらゆる業界において需要のある学問である

電気工学は、製造業だけでなく様々な業界で必要とされている学問です。他の学科と比べて異業界への転職もしやすいため、時代の流れに合わせて流動的に動けるのもポイントです。

電気工学を学んで取得できる資格は?

電気工学を学ぶことで、様々な資格を取得できます。就職する際にもかなり有利に働くので、興味のある資格があるかをチェックしながら読み進めていきましょう。

電気主任技術者(1種〜3種)

電気主任技術者とは、発電所や変電所、工場やビルの受電設備や配線など、電気設備の保安監督として必要な資格です。電気設備を設けている事業者は、電気主任技術者を設置しなければならないと法律で定められています。

技術士(電気電子部門)

技術士の資格を保有することで、企業経営や行政活動にも携わることのできる技術コンサルタントとして働くことができます。業界を問わず活躍できるとても権威のある資格です。

エネルギー管理士

経済産業省が認定する国家資格のひとつ。燃料や電力消費の多い工場などで、エネルギー消費設備の点検・維持、使用方法の確認や改善指導など、エネルギー使用の合理化を図ることが求められる職種です。

電気工事施工管理技士(1級・2級)

国土交通省が定める電気工事を監督する技術者のための資格です。工事計画や施工図の作成、工程・品質管理などの業務を行うために必要で、建設工事現場に必ず設置しなければならない資格者です。

電気工事士(第一種・第二種)

電気設備の工事や点検をする際の安全を守るために設置された資格です。照明器具の取り付けやエアコンの設置、配線工事など、電気を使用する設備に関する工事をする際に必要とされています。

電気工学を学んだ先の進路とは?

電気工学を学んだ学生たちは、電気系の業界に限らず、様々な業種において需要があります。そこでここからは電気工学を学んだ後の進路について詳しく解説します。

電気工学の学生の主な就職先や業界

電気工学科を卒業した学生さんたちの主な就職先や業界は次の通りです。

  • 電子・電気機器
  • 電力・ガス・運輸
  • 情報通信
  • 機械
  • 大学・公的研究機関
  • 自動車・オートバイ
  • 建設

私たちの生活に欠かすことのできない電気は、電気系の業界に関わらず様々な業界で必要とされています。そのため、電気工学を学んだ先の進路も、機械系などのものづくりやIT系から電力・ガス・運輸業といったインフラ系、建設業まで幅広い業界へと就職しています。

職種としては、技術者が圧倒的に多いのが特徴です。電気工学で学んだ知識を活かして、開発や研究に携わる人がほとんど。そのほかに、品質管理や生産管理、機械機器の設計やエンジニア、営業など多方面での活躍も期待されています。

最近の就職事情は?

電気工学科で身につけた専門性の高い知識は、各業界や企業で必要とされています。電気系に限らず様々な業界において需要が高いことから、これからしばらくの間は売り手市場が続くと予想されます。

また、文系出身者が多く内定を獲得する金融系や商社、コンサルティング業界などでも、電気工学で培った論理的思考を生かして就職・転職できるでしょう。

電気工学の知識はどのように活用できる?求められる役割とは?

地球温暖化が進む中、電気をいかに効率よく使い続けていくかがとても大きな課題となっています。その課題を解決するためには、電気工学の知識やノウハウが不可欠です。省エネ、蓄エネ、創エネなど、電気工学による技術革新が大きく期待されています。

地球環境を守りながら人々の生活を支える役割を担う学問として、これからも注目されていくことでしょう。

まとめ

電気工学がどのような学問なのか、学ぶことのメリットや学んだ後の進路や就職先について詳しく解説しました。

電気工学をおすすめする人

  • 数学や物理学に興味のある
  • 電気のしくみに興味がある
  • ものづくり、街づくり、環境など幅広い分野に興味がある

このような方たちは、ぜひ電気工学を学んで将来活躍できる分野への進学・就職を検討してみましょう。

電気工学を学べる学科

  • 資料請求はこちら
  • 受験生対象 久留米工業大学 LINE@ 受験情報を発信!

  • 受験生対象 久留米工業大学 LINE@ 受験情報を発信!
  • 資料請求はこちら

最新の記事


よく読まれているページ