AI(人工知能)が発達するとなくなる仕事は?長く働き続けられる人材になるために

情報技術・AI

「AI」、「人工知能」という言葉をよく耳にするようになりました。かの有名なGoogleはAIの開発のために多額の研究費を投じています。少し前の話になりますが、Googleの子会社が開発したコンピュータ囲碁プログラムがプロ囲碁棋士を破ったというニュースが話題になりましたね。

AI(人工知能)は、ロボットのように指示通りに動くのではなく、人工的に作られた知能です。ビッグデータをもとに、さまざまな答えを導き出します。場合によっては、人間が判断した答えよりも、膨大なデータをもとに分析したAIの方が正確な答えを示すこともあるでしょう。そんなこともあり、私たちは今後のAIの発展に期待する一方で、想像できない未来へ不安も感じるのです。AIに人間が使われるようになるのではないか……、そんな声も聞きますね。

そこで今回は、AIの発達でなくなる仕事について取り上げるとともに、将来、長く働き続けるために、何を考え仕事を選ぶといいのかまとめました。高校生の皆さんの職業選択の参考になればうれしく思います。

AIの登場でなくなる仕事はある?

「今後は多くの仕事がAIに置き換えられる」といった話を聞いたことがある方も多いことと思います。これから大学に行き、将来どういう職業に就こうか考えている学生の皆さんにとって、未知の世界へ進む世の中の変化に戸惑いや不安もあるでしょう。こうした不安を解消するためには、まずはしっかりとした知識を持つことが大切です。

AIは何も人間の敵ではありません。人間の生活をより便利にしてくれる存在であるということも頭の片隅に置いておいてください。

AIの登場でなくなると言われている仕事の主な特徴は、「AIだけで完結する仕事」、「高度な知識をもとにした仕事」、「長時間継続して行わないといけない仕事」の3つです。

AIだけで完結する仕事というのは、パソコンひとつあれば完結するような仕事を想像していただくと分かりやすいでしょう。そして、意外だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、高度な知識をもとにした仕事もなくなると言われています。具体的には弁護士や会計士といった職業が考えられます。AIは必要な知識を蓄えるとともに、ビッグデータなどの情報分析も可能ですから、人間以上にこうした業務が得意なのです。また、人間と比較してAIは疲れないという特徴を持っています。このため24時間稼働することも可能ですし、疲れから作業効率が落ちることもありません。

AIの登場でなくなる仕事

ここからは具体的に、AIの登場でなくなる仕事・職業を見ていきましょう。

さまざまな媒体でAIの登場でなくなる仕事について取り上げられていますが、必ずといっていいほどランクインしているのが事務職。入力作業などの単純な作業は、コンピュータによる処理と相性が良い分野です。すでに何かしらのソフトを使っているケースも多いことでしょう。ただし、事務職の業務は多岐にわたっており、そのすべてがAIにとってかわるということもありません。例えばホスピラリティが求められるような秘書的な業務やクレームの対応などは残るでしょう。

一見するとコンピュータとの関連性があまりないように見えるタクシーやトラックの運転手も仕事がなくなる可能性があります。自動車メーカーで研究が進められている自動運転。ここにも、周囲の状況を判断して安全に走行できるようAIが搭載されています。自動運転が実現すればタクシーの運転手はいらなくなりますし、さらにドローンなども活用することで荷物の運搬が不要になれば、配送を担う運転手という職業もなくなる可能性があります。

その他には、すぐにではないにしても、将来的には接客業や製造業もなくなる仕事と言われています。今でも製造業は機械化、ロボット化が進んでおり、さらに普及しAIの技術が生かされると、必要な人材は限られるでしょう。接客業については、ネットショップの普及もありますし、ロボットによる接客を実験的に取り入れているところもありますので、皆さんもなくなることが想像しやすいと思います。飲食店ではタブレットなどでの注文方式を取り入れるところも増えていますので、働く人の数は今後減ってくるでしょう。

今回ご紹介したような職業であっても、全員が職を失うわけではないので、本気でスペシャリストの道を目指して努力を続ければ活躍する道も残されています。

AIが発展してもなくならない仕事

ビッグデータを用いて分析を行えば、何でもできてしまいそうなAIですが、決してそんなことはなく、現時点では苦手なこと、できないこともあります。それは、クリエイティブな仕事や、人の気持ちを汲み取ることが必要な仕事です。

AIは、クリエイティブな仕事が全くできないということはありませんが、即戦力になるというほどではありません。以前、テレビで、AIを活用して新メニューの開発を行う様子が紹介されていました。ビッグデータをもとにAIが相性のいい食材の組み合わせを考えます。そして、その組み合わせをもとに人間が新メニューを考え、最後は試食してメニュー化するか検討をしていました。つまり、AIと人間が協力することで、良い結果を導き出そうとしており、ここで働く人材は必要不可欠です。

人の気持ちには正解も不正解もありません。Aさんにとっては喜ばしいことも、Bさんにとっては不快に感じることもありますね。そこで適切な判断ができるのは、今のところAIではなく人間でしょう。

その他、もう少し具体的にAIが発展してもなくならない仕事をみていきましょう。

AIは、まだまだ発展段階であり、今後ますますの発展が期待される分野です。そういった意味でAIに関連した仕事は増えていくと考えられています。具体的には、AIを作り出す「AIエンジニア」、大量のデータを分析し、活用できる形にまとめる「データサイエンティスト」、データの分析を行う「データアナリスト」、AIの活用をサポートする「AI活用コンサルタント」などがあるでしょう。

またAIと関連してIoT分野も発展していくと思われます。そうなると、ネットワークエンジニアやロボット工学技術者の需要も増えることと思います。

AIが発展しても働ける人であるために

大きく時代が変わろうとしている現在。残念ながら、この分野なら絶対に働き続けられるという職業はありません。働き続けたいと思うのであれば、自分が一生懸命に取り組める分野を選び、その分野で突き抜けられる存在になることです。

たとえAIによりなくなると言われる職業であっても、そこで誰にも負けないスキルを身に付けた人は、強いでしょう。突き抜けた存在の人は、幅広い知識が身に付いており、それは他の業界にうつっても生かされ、適応できます。

好きなこと、やりたい仕事が見つかったら、どうしたらAIの活用が進んでも生き残っていけるのかを、ぜひ考えてみてください。それを考えるためには、AIに関する知識が必要不可欠です。ぜひ多くの人の意見に耳を傾け、自分なりの考えを持つことをおすすめします。

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