これから伸びるAI、IoT分野で活躍が期待される職業とは?

情報技術・AI

テレビや新聞を通して、AIやIoTという言葉を目にする機会が増えたという方も多いでしょう。とはいえAI、IoTの普及はまだ先の話なんじゃないかと思っている方もいるかもしれません。しかし決してAIやIoTは遠い未来の話ではないのです。

スマートフォンがあっという間にガラケーを抜き主流の携帯電話となったように、AIやIoTという分野もこれまでの生活を一変させてしまうだけの力を秘めています。これから工学系の道に進もうと少しでも思っているなら、今のうちにAI、IoTの概要だけでも押さえておきましょう。

AI分野のこれから

これまでは機械と人間の役割分担ができていました。例えば機械は動力さえあれば疲れずに動き続けることができたり大量のデータを保存しておけたりというメリットがある代わりに、人間のような柔軟な判断ができないというデメリットがあります。そのため機械はあくまで人間にコントロールされる存在。人間の力があって初めてその役目を果たすことができるという状態でした。

しかしAI技術の発展により、機械は自ら考えるだけの知能を手にし始めています。となれば当然人間の仕事は減り、機械が担当する仕事の範囲がどんどん増えていきますよね。だからこそ今これだけAIという分野が注目されているのです。現に行政書士や税理士などの職業は将来的にAIに代替される可能性が高い職業といわれています。他にもAIが医師を上回る精度で診療できるのではないか?という話もあるほど。現在考えられているAIの可能性もまだまだ氷山の一角に過ぎないといえるでしょう。しかしそれでもAIを作る人、管理する人がいなくなるわけにはいきません。AI分野についての知識を学ぶことは将来を見据えた良い選択です。

AI関連の職種と主な仕事内容

AIエンジニア

AIエンジニアは簡単に説明するとAIを作り出す職業です。将来的にはAIがAIを作り出すなんてことにもなるかもしれませんが、これについてはまだ実用的な段階ではありません。そこで必要になるのはAIの知識を持った技術者というわけです。AIエンジニアは企業などから「こういうAIが欲しい」という要望を受け、設計・開発を行います。プログラミング技術は当然必要になりますが、電気・電子回路や機械工学などハード面の知識も欠かせません。

データサイエンティスト

データサイエンティストは大量のデータを分析し、その中から必要な情報を取り出す技術者のこと。AIなどのIT技術が成長すると扱うデータの数が増えてきます。ただデータが増えるといっても大量に散らばったままでは意味がありません。データを意味のあるものとするには分析して役立たせなければいけないわけですが、そこで活躍するのがデータサイエンティスト。データサイエンティストになるためには統計学など大学の工学部・理学部などで学ぶような専門的な知識が求められます。

データアナリスト

データアナリストもデータサイエンティスト同様データを分析するのが主な仕事です。データサイエンティストとの違いはかなり曖昧なものではあるのですが、データアナリストはどちらかというと分析すること自体よりも取り出されたデータをもとに何がいえるのか、どう役立てるのかを探るのが主な仕事内容です。

AI営業・活用コンサルタント

AIを導入していない、活用しきれていない企業を見つけ、自社のAI技術を売り込んだりアドバイスをしたりするのがAI営業・活用コンサルタントの仕事。自社サービスや商品を売り込むためには当然売り込むもののメリット・デメリットを理解していなければいけません。営業やコンサルタントというと工学系とは縁がないように思うかもしれませんが、これからはAI分野に精通している人材も営業・コンサルタントに求められるようになるでしょう。

IoT分野のこれから

日本語でモノのインターネットと呼ばれるIoT。パソコンやスマートフォンだけでなく、あらゆる物がインターネットに接続されることを意味する言葉です。外出中にスマートフォンから家電を操作したり、子供に持たせた携帯電話のおかげで居場所が分かったりといった技術がIoTの身近な例。将来的な話をするなら自動車がインターネットに接続されることで渋滞の予測が可能になる、農業をする人が家に居ながらにして農地の温度や湿度を把握できるといった未来が実現するでしょう。セキュリティをどうするかという問題はあるものの、便利になるのは間違いありません。この流れは誰にも覆すことはできないでしょう。

IoT関連の職種と主な仕事内容

ネットワークエンジニア

コンピューターネットワークの構築、管理をするのがネットワークエンジニアの仕事です。IoT分野の発展とともにネットワーク構築の需要は高まり、今以上に仕事が増えていくことが予想されます。例えば工場内のモノ同士をつなぐネットワークを構築する場合。モノの持つ情報は温度や稼働時間などいろいろですが、どの情報が必要なのか、情報はどのように集め同処理するのかを考え実装するのがIoT時代のネットワークエンジニアの仕事となるでしょう。ネットワークエンジニアになるためにはプログラミングやハードの知識だけでなく、ネットワークの仕組みそのものを深く理解していなければいけません。

ロボット工学技術者

文字通りロボットの設計・開発を行うのがロボット工学技術者の仕事。IoT時代にはインターネットに接続されることを前提に設計する機会が増えるため、これから設計するロボットだけでなく他の機械との兼ね合いもよりしっかり考慮する必要が出てくるでしょう。今でも1人でできるような仕事ではありませんが、これまで以上にコミュニケーション能力が求められることになりそうです。

AI・IoT分野のこれからは面白い

2045年には人工知能が人間の知能を超えるという話もあります。これが現実のものとなるかはさておき、それだけ目覚ましく技術が進歩していっていることは誰の目にも疑いようがありません。今から10年後でさえどうなっているか予測するのは困難です。

AI・IoTが主流となる未来に仕事が奪われると考えるか、これまで以上におもしろい時代になると考えるかは人それぞれ。どうせなら上手に使いこなし、新しい技術を生み出す側に回りたいものです。

時代に取り残されないためには基礎を学ぶことが必要不可欠。現在高校生だという方にとっては「勉強はつまらないもの」としか思えないかもしれませんが、その知識は必ず将来の役に立ちます。

もし余裕があるのであれば基本情報技術者試験を受けてみるのも良いでしょう。この試験には年齢などによって受験を制限されないため、普段の勉強がつまらないと感じるなら挑戦してみるのも1つの刺激になるかもしれません。

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