AI人材が求められている理由とAI人材を目指すために必要なこととは

情報技術・AI

シンギュラリティという言葉をご存知でしょうか?シンギュラリティとは、人工知能が高度に発達し人間の知性を超える瞬間を意味する概念。実際、AI(人工知能)技術は今急速に進歩しており、2030年にはAIが人間に並び、2045年にはこのレベルのAIが今のパソコンほどの値段で手に入るといわれているほど。

いずれはAIがAIを開発するなんてこともあるかもしれませんが、今はまだ人間がAI技術を開発していかなければいけません。そこで求められているのがAI人材。今回はAI人材とは何か、またその将来性などについてご紹介します。

AI人材とは

AI人材とは文字通りAIに関わる深い知識を持つ人材のこと。具体的には以下のような能力を持った人のことを指しています。

  • AIを開発する人材
  • AIを運用する人材

AIを開発する人材

これまで培ってきたIT技術のおかげでコンピュータは人間を遥かに超える計算能力を獲得しました。しかしそれでは人間のような知性を持っているとはいえません。AIを開発する人材には、この問題をクリアして実用できるレベルの技術を生み出す役目があります。後ほどもご紹介しますが、AIを開発する人材にはプログラミングや機械学習のほか、基礎数学や統計学に関する素養も求められます。

AIを運用する人材

AIが技術的に確立されれば次に待っているのは応用です。AIを運用する人材に求められるのは各種研究やビジネスに役立てていく役割。そもそもAIを問題解決に使えるのか検討するところから、実装や運用、保守などを行う上で発生する問題を解決します。

政府のAI戦略

国内海外を問わず世界の名立たる企業が注目しているAIですが、それは国・政府も例外ではありません。日本では未来に通用するAI人材を増やすため、以下のような取り組みを行っています。

AI人材を年間25万人育成する

AIに注目が集まっているとはいえ、研究や業務をこなせる人材はまだまだ足りていません。そこで政府は年間25万人のAI人材を生み出すものとしてAI戦略を打ち出しました。具体的には社会人へスキル習得の機会を与える、IT関連資格のさらなる活用を進めるなどの取り組みを行っています。

教育改革でAI人材を発掘

人材育成の基本は小さい頃からの教育です。そこで政府は将来を見据え、小学校~大学のカリキュラムの中でAIに関する教育を施す計画を立てました。具体的には小学校からのプログラミング教育、高校での情報科目必修化、大学では文理を問わずAIリテラシーを高めるための講義を受けさせるなどの取り組みを進めています。

AI人材になるため知っておくべきこと

プログラミング

人とコミュニケーションを取るには言葉が不可欠であるように、AIに指示を出したいならプログラミング言語を学ぶことが必須です。AI人材にならなかったとしても今はどこにでもコンピュータがある時代。これからを生きるあなたたちにとってプログラミング技術は基礎教養といえるかもしれません。

ビッグデータ分析

ビッグデータとは通常扱うことができないほど膨大な情報のこと。IT技術が発展したおかげで大量の情報を集めることが可能となりましたが、大量のデータも記録しているだけでは意味がありません。これらを分析し、それを実用に活かすための知識もAI人材には求められます。

機械学習

文字通り機械が学習し、判断力を人間に近づけさせるための分野。AIに関する話題で「機械学習」という言葉が出てくる時は「ディープラーニング」と同列で語られることもありますが、正確にはディープラーニングは機械学習の一部でしかありません。

AI倫理

AI技術がさらに進歩すれば、「AIが人間のように意志を持ち始めたら人権を与えるべきなのか?」「AIが人間と同じ空間で共存することになればどう関わっていくのか?」といった問題も発生します。技術の進歩には関係ないように思えますが、このような問題にどう向き合っていくのかもAI人材に求められる能力なのです。

AI人材が求められている業界

IT

AI技術はIT技術の一分野。当然ながらIT業界でもAI人材が求められます。自社でAIを利用したサービスを開発することもあれば、取引先からの要望を受けて開発・運用することもあるでしょう。

自動車

今の段階でも人間のミスを防止する、代わりに運転を行うなどAIの導入が進んでいます。とはいえ、それも特定の状況下でしか使えないなどまだまだ発展途上。今後もAI人材は自動車業界で引く手数多の存在となるでしょう。

医療

脳神経外科、耳鼻科、眼科、循環器内科、歯科、心療内科など、医療は分野によってさまざまな専門医に分かれています。時には受診する専門医を間違え、病気の原因が特定できないこともあるでしょう。そこで活躍を期待されているのがAI。患者の症状から原因を大まかに予想し、適切な専門医に紹介するというツールはすでに開発が進んでいます。

AI人材に興味がある方へ

AI人材育成について政府の主導があるとはいえ、社会で通用するAI人材になろうとするのであればそれではまだまだ不十分。もちろん学校での授業も抜かりなく取り組む必要はありますが、もし余裕があるのであれば自主的にプログラミングから始めてみるのも良いでしょう。わざわざ高いスペックのパソコンを用意する必要はありません。学習のためであればノートパソコンでも十分です。

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