IT業界の将来性は?今からIT系の仕事を目指しても大丈夫?

情報技術・AI

IT業界の将来性は?今からIT系の仕事を目指しても本当に大丈夫?

IT(インフォメーションテクノロジー)という言葉がニュースや新聞でおなじみの言葉になってからずいぶんたちました。みなさんの中にも、ITが社会で重要な役割を果たしており、多くのお金や人が集まっているというのはなんとなく感じている方が多いのではないでしょうか。

ただ、「今からIT業界を目指して、自分が働くころにも勢いは続いてるの?」「ITに変わる新しい技術が出て衰退したりしないの?」と不安を持つ方もいると思います。

今回の記事ではIT業界の将来性について、様々な角度から「本当に将来も大丈夫?」かを解説していきたいと思います。

IT業界の将来性は?今から目指しても大丈夫?

IT企業を高校生のみなさんが今から目指すと働きだすのは4年以上先。さらにそこから定年まで働くとなると、50年近く先までIT業界が存続してくれないと困ってしまいますね。

IT業界は本当にそんなに長い間発展する業界なのでしょうか?企業や国のITへの取り組みを中心に考えてみましょう。

IT業界の今

IT業界は今、どういう状況にあるのでしょう?今回は最もわかりやすい成長の指標である、企業とお金を中心に解説していきたいと思います。

世界中の大企業が軒を連ねるIT業界

2019年5月、世界の時価総額トップ10ランキングにはIT企業が8社もランクインしています。

時価総額とは、会社の発行している株の合計金額です。株の値段が高いというのは今の業績がいいだけでなく、これからの成長にも期待されている証拠でもあります。IT企業がいかに世界で高い評価を得ているかがわかりますね。

過去にも目を向けてみましょう。1992年、約30年前の時点で世界の時価総額ランキングには31位にIBM、42位にマイクロソフトがランクインしています。

日本でもパソコン旋風を巻き起こしたWindows95は1995年の発売。それ以前からすでにIT企業は世界のトップレベルに成長していたことがわかります。

そこから30年。IT業界は衰えることなく、むしろランキング上位をほとんど独占するほど成長してきたのです。

新しい企業もどんどん成長している

ランクインしている8社の中にはITトップランナーのアメリカ企業だけでなく、中国企業も2社ランクインしています。アメリカのITだけが強いのではなく、IT業界そのものが高い業績と期待を集めていることがわかります。

成長しているのは大企業だけの話ではありません。小さな会社や個人が大きく成長するのにもIT技術が活用されています。

「クラウドファンディング」という言葉を聞いたことはありますか?小さな会社や個人がインターネットの専用サイト上で「こんなモノやサービスを作りたいです!お金を投資してくれた人達には優先して商品を提供しますよ!」と呼びかけることで事業に必要なお金を集める方式のことです。提案される商品は様々なジャンルがありますが、IT技術を利用したものが特に多くのお金を集めています。

日本でも最近クラウドファンディングによって新しい商品を作り出し、急成長している中小企業が多く出現してきています。IT技術は大企業だけでなく、新しい企業にとっても大きなチャンスを生む土台になっています。

あとどのくらいIT業界の勢いは続く?

かつてはソフトウェアやシステムの提供がほとんどだったIT企業。今ではアマゾンのようなITを利用した小売りサービスや、フェイスブックのようなコミュニケーションサービスなど幅広い業界がIT技術によって成長しています。

すでに存在するサービスをIT技術を使って進化させることが今のビジネスの基本になっています。

みなさんの身近なものだとゲームがいい例です。かつてゲームはその場にいる人たちでしか一緒に楽しめないものでしたが、今ではネットを通じた対戦や協力機能が当たり前のように搭載されていますよね。

この機能もGoogleやアマゾンのようなIT企業が開発したり、販売環境や通信サーバーなどを提供したりすることで成り立っています。

「今後、ゲームが昔のようにオンライン要素のないものが主流になる可能性があると思いますか?」と聞かれたら、「それはなさそう…」と思いませんか?

少し乱暴な言い方ですが、「IT業界が今後衰退すると思いますか?」という質問は、「ゲームにオンライン要素がなくなると思いますか?」と同じようなものと言えます。

多くの産業がどんどんIT化を進めることで発展しつづけている中、これからIT技術のスキルを持つことが無駄になることはまずないと言えるでしょう。

国は子供のIT教育に力を入れている

すでに社会の基礎技術となったITに対して国も教育に本格的に力を入れ始めています。すでに多くの国で「STEM(ステム)教育」と呼ばれる新しい教育が導入され始めているのがいい例です。

STEM教育とは、

  • S:Science(化学)
  • T:Technology(技術)
  • E:Engineering(工学)
  • M:Mathematics(数学)

の4つの教育分野の頭文字をとった言葉で、IT技術と関連の深い、化学・技術・工学・数学の4つの学問に力を入れて教育することで、今後さらに発展するIT社会で国際的に活躍できる人材を生み出そうという取り組みです。

STEM教育が提案されたきっかけはIT分野の人材不足の深刻化です。アメリカでは2020年時点で100万人以上のIT技術者が不足すると言われており、その後も人材不足は深刻化していくと試算されました。

※参考記事

そのため、子供のうちからIT技術に関連する教育を重点的に行うことで長期的に人材不足を解消しようとしているのです。

日本でも、2020年から小学校でのプログラミング教育を本格導入すると発表されています。どの国も子供の頃から教育してでもIT分野の人手不足を解消するべきだと考えていることがよくわかります。

これは言い換えると、国もIT技術は10年や20年で廃れるものだとは考えていないということでもあります。「小学生にIT技術を学ばせても大学を出るころには就職できないかも…」と考えていたら予算を出して教育する意味はないですからね。

IT業界は将来性あり

今回の解説をまとめると、ITとは「30年近くトップレベルで成長し続け」、「今も新しい企業がどんどん生まれ」、「様々な業界の基盤となって発展を手助けし」、「多くの国が今後も長く発展すると予測している」技術と言えます。

もちろん将来のことは誰にも正確には予測できません。ですが、今判断できる材料からは「IT技術には将来性が十分ある」と考えられます。

お金や就職の安心面だけでなく、社会の基盤として多くの人に必要とされるやりがいのある業界でもあります。興味のある方は、是非一度チャレンジしてみるのをオススメします。

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※こちらの記事も参考になりますのでぜひご覧ください

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