航空宇宙工学を学ぶメリットと卒業後に目指せる職業

未来の乗り物・ロケット

進学先を選ぶ基準は人それぞれですが、さまざまな判断基準の中でも将来性は誰にとっても無視できない基準となるでしょう。今は人手不足で就職しやすくなっているものの、それはあくまで仕事を選ばなければの話。社会から積極的に求められる人材となるためには、やはり専門的な技術・スキルの修得は必須です。

そこで今回紹介するのが航空宇宙工学という分野です。航空宇宙工学ではどのようなことを学ぶのか、なぜ航空宇宙工学に将来性があるかについて解説します。

航空宇宙工学とは?

航空宇宙工学は飛行機やロケットはもちろん、最近ではドローンなどを含む空を飛ぶ機械全般に関する学問です。具体的には機体の設計や製造、保守や整備をする技術の修得を目指します。

単に航空宇宙工学といっても学ぶべき範囲は広く、高校物理の知識に加え流体力学や材料力学など、それぞれの知識を一つひとつ丁寧に積み上げなければいけません。最終的には実践に応用するため各知識を相互に結びつけていく必要もあり、決して簡単な道とは言えないのが正直なところです。

※航空宇宙工学について詳しくはこちらのコンテンツも参考にご覧ください

※動画でも航空中工学の魅力を分かりやすくご紹介しております

航空宇宙工学を学ぶべき3つの理由

楽な道でないとはいえ、航空宇宙工学を学ぶことには苦労する以上のメリットがあります。

1.工学の基礎から応用まで幅広い知識を身につけられる

大学に入学したからといって、いきなり航空宇宙工学の専門的な授業が始まるわけではありません。入学して1年、2年で学ぶのは工学の基礎。航空宇宙工学以外の工学を習得するためにも必須となる機械工学や電子工学といった分野の理解を深めます。

しかし基礎とはいえ大学レベルの基礎は一般の人からすれば相当にレベルが高い内容です。十分な基礎が身につき、かつ自分がその気になりさえすれば他の工学分野にも手を伸ばすことも十分可能。航空宇宙工学を学びたい方だけでなく、まだ専門にしたい分野が決まっていない方にもおすすめできる分野です。

2.乗り物に関する知識を幅広く学べる

航空宇宙工学というと空を飛ぶ乗り物に関する技術しか学べないのでは?と思うかもしれません。しかし、そもそも航空機やロケットは同じ乗り物という意味で車や船と共通する点も多いのです。

例えば航空機の設計で欠かせない流体力学は船舶の設計に必要な知識でもあります。また歴史を考えても空を飛ぶ乗り物は陸上・海上の乗り物の後に誕生したもの。もちろん自動車を専門に学んだ人、船舶を専門に学んだ人との差はありますが、自動車メーカーなどへの就職も十分に考えられるだけの知識が身につきます。

3.政府・内閣も注目

文部科学省は「私立大学研究ブランディング事業」と称し、2016年から全国の私立大学・私立短期大学の中で独自の取り組みを行っている教育機関に対し支援を行っています。その中には航空宇宙工学について学べる大学も含まれており、このことから航空宇宙工学は国が注目している分野だともいえます。

なお、久留米工業大学では、2018年度「私立大学研究ブランディング事業」の支援対象校に選定され、「先進モビリティ技術で多様な人々が能力を発揮できる、Society 5.0に基づく「いきいき地域づくり」」に関する研究プロジェクトが採択されております。

※採択された「私立大学研究ブランディング事業」について詳しくはこちらをご覧ください

https://www.kurume-it.ac.jp/daigaku/branding.html

航空宇宙工学を学ぶ学生が就職に強い理由

幅広い工学知識は幅広い業界で役立つ

先ほども説明した通り、航空宇宙工学を学べば必然的に工学の基礎を学べます。基礎といってもこの知識を持っている人材は今の世の中ではかなり希少な存在。例えば技術系の企業が新卒の学生を採用する際、航空宇宙工学を学んだ学生とそれ以外の学生ではその時点で評価に大きな差がつきます。なぜなら工学の基礎知識が身についている人材には教育コストが少なくて済むからです。

もし航空宇宙工学以外の道に進みたいと思った時でも、大学で得た知識は必ず将来の役に立ちます。転職によるキャリアアップを考えた時にも幅広い分野で求められる人材として活躍できるでしょう。

今は乗り物に関する業界の変革期

今、乗り物関連の業界は大きな変革期に突入しています。その要因の一つが自動運転。車の自動運転についてはすでに一般道でもテストが始まっており、一部の自動運転システムが組み込まれた車はすでに市場へ流通しています。

実は航空機についてはすでに車以上に自動化が進んでおり、これはオートパイロットシステムという名前で知られています。それでもすべてが自動化されているわけではなく、まだまだ完全自動化には至っていないのが現状。つまり、これからさらに発展が予想される自動運転技術に精通していれば、人材としての希少性はさらに高まるといえるのです。

航空宇宙工学を学んでどんな職種に就ける?

自動車・航空機・ロケットの開発・製造

航空宇宙工学で学んだ知識を活かし、機体や部品をコンピュータなどで設計したり耐久性のテストを行ったりする仕事です。設計に携わっていれば完成後の試験に立ち会うことも少なくないでしょう。自分の関わった機体が離陸し、大空へ飛んでいく姿を見られれば、手掛けていたプロジェクトをやり終えた大きな達成感を味わえるはずです。

一等航空整備士

たった一機の飛行機といってもそこに組み込まれる部品は何万種類とさまざま。その一つひとつ、どれが欠けてもいけないもので、たった少しの不備が乗員・乗客の命を左右する責任ある仕事です。

ただでさえ正確性・責任感が求められる整備の仕事ですが、飛行機は絶えず離着陸を繰り返すため時間に追われることも多く、スピードも求められる仕事だともいえます。

自動運転・人工知能に精通したAI/IoTエンジニア

乗り物に関する技術といえば材料や設計などハード面を想像する方が大半でしょうが、そこにソフトウェアの知識が加われば鬼に金棒です。ハードとソフトは決して切り離して考えられるものではなく、それぞれが密接に関わっています。そのためハードに詳しいエンジニアはどんな業界からも求められる存在となるでしょう。もちろん設計や整備を行う上でもソフトに詳しい人材は重宝されます。

※航空宇宙分野の就職についてはこちらのコンテンツも参考にご覧ください

久留米工業大学「先端交通・航空宇宙コース」の特徴

航空宇宙工学を4年間しっかり学べる

工学部や工学科と名のつく教育機関は全国にありますが、航空宇宙工学を集中的に学べる大学はそう多くありません。しかし久留米工業大学の「先端交通・航空宇宙コース」はそれができる数少ない大学。最初から空を飛ぶ乗り物に関心があるのであれば必ず選択肢の一つに加えておくべきです。

先進モビリティ情報技術を学べる

「先端交通・航空宇宙コース」では航空宇宙工学と情報工学、つまりハードとソフトの両面から乗り物に関する知識を深めていきます。開設は2018年と新しく、設立当初から現代の乗り物事情を反映しているのが特徴。もちろん自動運転やIoTを含む最先端技術を学ぶこともできます。

私立大学研究ブランディング事業に採択されている

全国にある私立大学・私立短期大学は合わせて1,000校弱。その中でこの事業の対象となっているのはわずか150校です。久留米工業大学には地域の経済や雇用を発展させる役割が期待されており、こうした支援のおかげで風洞実験室や自動車整備室など、久留米工業大学ならではの環境が整っています。

実践的な授業と豪華な教授陣

実際に人が乗るものを作る以上、実践経験を積むことは必須です。久留米工業大学では実験・実習が充実しているのはもちろん、実際にメーカーで設計に携わっていた人物や大型旅客機を製造しているボーイング社の顧問などが教授として在籍しています。経験に基づく実践的な講義で確かな説得力を感じながら理解を深められるでしょう。

※交通機械工学科「先端交通・航空宇宙コース」について詳しくはこちら

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