理系学生もインターンは参加したほうがよい?理系向けインターンシップの特徴やメリットなどを紹介

工学教育

近年では専門職だけでなく、理系学生に人気のインターンシップに参加する人が増えています。

文系と比べて選択肢は少ないものの、理系学生を対象としたインターンシップは少なくありません。本記事では、理系学生対象のインターンシップの特徴などについて詳しく解説します。

本格的な就活を始める前に、理系向けインターンシップへの参加を検討してみましょう。

理系のインターンシップとは?知っておきたい特徴

多くの企業では文系理系に関係なくインターンの参加者を募りますが、中には理系向けのインターンもあります。理系インターンにはどのような特徴があるのでしょうか。

理系学生限定のインターンシップがある

理系学生は、他の学部生と比べて研究や実験などで時間を作りにくい傾向にあります。そのため企業は、文系学生と時期をずらしてインターンが募集するなど、理系学生が参加しやすい条件で実施しています。

理系学生向けのインターンシップは大きく分けて、6月〜9月頃に実施される「サマーインターン」と1月〜3月頃に実施される「ウィンターインターン」の2種類があります。

サマーインターンは5月頃から、ウィンターインターンは12月頃から準備を始めるのが良いでしょう。

推薦型のインターンシップがある

基本的には自分で応募する形が多いインターンシップですが、学校や研究室からの推薦でインターンシップへの参加が決定するケースもあります。

推薦型インターンシップの場合、選考を受けずに応募するだけで参加できることも少なくありません。研究や実験などで忙しい理系学生には、参加しやすいタイプのインターンシップです。

なお、推薦型インターンシップは大学の代表として参加するものです。そのため、大学全体の印象が悪くならないように、マナーを守ってインターンに参加しましょう。

理系のインターンシップの種類

ここからは、理系インターンシップの種類についてご紹介します。

短期インターンシップ

短期インターンシップとは、数日〜2週間程度の短期間で行われるインターンシップのことです。

短期インターンシップは比較的拘束時間が短いので、学業やバイトなどで忙しい学生に向いています。短期インターンシップは、企業への理解度を高めるために実施される場合が多いです。

そのため、実際の業務に携わるのではなく、職場の見学や就活生同士のグループワーク、グループディスカッションなどが行われます。

短期インターンシップには、

  • エクスターンシップ
  • 1日単位のインターンシップ
  • オンラインインターンシップ

などがあります。エクスターンシップは学生が企業に一定期間派遣され、実際の業務を体験するプログラムのことです。

大学生の学びの延長として行われることが多く、大学の教育プログラムの一環として実施されています。

長期インターンシップ

長期インターンシップとは、1ヵ月以上の長い期間で実施されるインターンシップのことです。

短期とは異なり、長期インターンシップでは実務に携わるため、より実践的な知識やスキルを身につけられます。

企業が入社選考の一環として行うこともあり、即戦力として活躍してほしいという意図があります。仕事に関する理解が深まることはもちろんのこと、社員と一緒に働くことで会社の雰囲気を感じることができるでしょう。

長期インターンシップに向いているのは、社会で役に立つスキルを身につけたいと考えている人や、早めに内定が欲しい人です。

理系はインターンシップに行くべき?知っておきたいメリットデメリット

毎日忙しい日々を送っていると、インターンに参加するべきか悩む方が多いのではないでしょうか。

ここではインターンシップに行くべきか悩む理系学生に向けて、メリットとデメリットについてご紹介します。

メリット

まずは理系インターンシップのメリットを解説します。

就活で有利になる

インターンシップに参加すると、就活で有利になる可能性があります。

インターンシップに参加して頑張れば実績がつきますし、新たなスキルを身につけられます。インターンシップでの経験を就活でしっかりアピールできるようになれば、他の同期と差が出るというメリットもあります。

インターンシップ参加者は採用選考の一部が免除になるケースもありますので、気になる企業があれば積極的に参加しましょう。

最新の技術について学べる

インターンシップを通して、最新の技術や研究について学べるというメリットもあります。

理系のインターンシップに参加すれば、大学の講義とはまた違った実際の現場で活用されている技術を学べる可能性があります。

例えば、本田技研工業株式会社では、最前線で活躍するエンジニアのもとで最先端技術を学べる理系学生向けのインターンシップが実施されています。

参考:https://www.honda-recruit.jp/internship/rd/index.html

就活仲間・ネットワークができる

インターンシップには、さまざまな大学や大学院で学ぶ学生がたくさん参加します。普段の大学生活で出会えない学生と知り合うことで、新しい就活仲間やネットワークができて人脈が広がります。

就活生同士で繋がりができると、自分の知らない就活情報を得られるかもしれません。情報交換ができることに加えて、同じように就活を頑張る仲間同士で励まし合えるのも魅力です。

視野が広がる

専門分野がはっきりと分かれている理系は、教授や研究室からの推薦で就職先を決めてしまう方も少なくありません。

企業についてあまり知らないまま就職すると、自分がイメージしていた職場ではないと感じる可能性があります。インターンで実際の業務を体験することで、自分の適正や志向に合う企業・仕事が選びやすくなるでしょう。

インターンシップに参加して企業や仕事に対する理解を深めれば、それまでイメージしていた職種の見方が変わるかもしれません。

デメリット

インターンシップに応募する前に、メリットだけでなくデメリットについても理解しておきましょう。

学業との両立が難しい

理系学生は実験や研究などが多く、学業が忙しいと言われています。インターンシップや就活に時間をかけすぎると大学生活がおろそかになり、単位がもらえなくなる可能性も考えられます。

特に拘束時間の長い長期インターンに参加する場合は学業とインターンの両立が難しいので、バランスを考えながらどのインターンシップに参加するか決めることが大切です。

高倍率で応募が難しい企業もある

人気企業や有名企業のインターンシップは倍率が高く、インターンシップに参加するのは困難です。希望のインターンシップに参加したい場合は、しっかり事前準備をしてから応募することをおすすめします。

企業がインターンシップを実施する時期を調べて、なるべく早いうちから準備を進めると良いでしょう。インターンの参加経験がある先輩がいれば、どのように対策すれば良いか確認しておくと安心です。

理系のインターンシップの参加方法

ここでは、理系インターンシップへの参加方法をご紹介します。

いつから参加できるか調べておく

理系学生の場合、大学3年または修士1年でインターンシップに参加するのがおすすめです。6月〜9月頃に実施されるサマーインターンシップであれば、卒業研究が始まる前のスケジュールに余裕がある時期に参加できるでしょう。

また、サマーインターンシップは募集件数も多いため、参加できる確率が高まります。インターンシップに合格するか不安な方は、数多くの企業がインターンを実施する夏に参加しましょう。

どこで応募するか調べておく

インターンシップに応募する場合は、次のような方法があります。

  • 企業のホームページや就活情報サイトなどから応募する
  • 大学のキャリアセンターで相談する
  • 大学のOBやOGから紹介してもらう

インターンシップに参加したい企業が決まっている場合は、企業のホームページから応募しましょう。ホームページにインターンシップに関する記載がないときは、電話やメールで直接問い合わせます。

参加したいインターンが決まっていない場合は、就活情報サイトなどで探してみましょう。
条件を絞って検索できますし、気になるインターンシップが見つかったらそのまま申し込めるので効率的です。

また、インターンシップの推薦枠を持っている大学もあるので、各大学のキャリアセンターに相談するのもおすすめです。大学によっては、学校のOBやOGから紹介してもらえる場合もあります。

理系のインターンシップで選ばれている業界

ここからは、理系のインターンシップでよく選ばれている業界についてご紹介します。

情報通信

情報通信業界やIT企業のインターンを選ぶ理系学生は多いです。情報通信やIT系企業の場合、エンジニアの業務を体験できるプログラムが多い傾向にあります。

NTTデータでは、実際の現場プロジェクトに配属され、業務を体験できるインターンシップが実施されています。

社員がどのように仕事しているのか間近で見られますので、現場の雰囲気を体感したい方におすすめです。

参考:https://nttdata-recruit.com/event/internship.html

金融

近年では、金融業界でも理系学生のインターンシップを実施しています。金融業界ではデータサイエンティストやコンサルタントなどの職種で、理系学生が求められているからです。

例えば、三菱UFJ銀行ではシステム・デジタルやサイバーセキュリティなどの分野で理系向けのインターンに参加可能です。AI・データ分析をどのように銀行業務に活用していくかなど、実践的なプロジェクトが行われています。

参考:https://www.saiyo.bk.mufg.jp/internship/

メーカー

理系学生がインターンで選ぶ業界の一つはメーカー系です。一口にメーカーといっても、さまざまな種類の企業があります。

  • 化学
  • 電子部品
  • 重工
  • 自動車

幅広い分野のメーカーがありますので、自分の学業に関係する企業のインターンシップに参加してみましょう。

理系学生向けのインターンシップの場合、研究所を訪れて研究者から話を聞けるなど貴重な機会を得られるのも魅力です。

旭化成のインターンシップでは、ワークを通じて製品や技術に対する理解を深めるプログラムを実施しています。

参考:https://job.rikunabi.com/2024/company/r964200097/internship/

理系学生におすすめのインターンシップの職種

理系インターンシップに参加する前に、どのような職種に応募できるのか確認することが大切です。文系が応募できる職種だとしても、理系の強みを活かせる場合もあります。

ここからは、理系学生におすすめのインターンシップの職種をご紹介します。

エンジニア

理系インターンに参加するなら、エンジニア職がおすすめです。エンジニアは論理的に物事を考える力が必要ですので、理系学生に適しています。

エンジニアの需要は年々高まっており、今後も重宝される職種と言われている点もエンジニアをおすすめする理由の一つです。

なお、エンジニア職といってもたくさんの職種があり、業界や働き方もさまざまです。自分の興味がある業界に絞ってインターンを探すと良いでしょう。未経験でもインターンシップに参加できる企業が多いため、専門知識がなくても気軽に参加できます。

SE(システムエンジニア)

SEは、システムの提案・設計から構築まで幅広い業務に携わる職種です。SEの中でも今後市場が拡大すると予測されているクラウドサービスやIoT分野のSEは、将来性が高いと言われています。

プログラミングの知識が必要なSEのインターンシップも、論理的思考力が備わっている理系学生におすすめです。

クライアントへの提案やチームの管理などコミュニケーションスキルも求められますので、人と関わることが好きな方に向いています。

コンサル

コンサルとは、クライアントの課題を分析して解決案を提案する職種です。データ分析力や論理的思考力などが求められる仕事で、理系学生の強みを活かして働けますのでおすすめです。

IT業界や金融などさまざまな業界でコンサルが必要とされているため、将来性のある職種だと言えるでしょう。

特にコミュニケーション力に自信がある学生は、コンサルのインターンシップに参加してみることをおすすめします。

MR(医薬情報担当者)

MRとは、病院などで自社の薬の情報について説明し、販売を行う職種のことです。MRは文系が活躍できる職種ではありますが、化学や物理などの専門知識を持っている理系学生にもおすすめです。

MRの採用人数は激しく増加する訳ではないものの、新しい医薬品が開発される限り需要はなくならないでしょう。

理系の学生がインターンシップに参加する上での注意点

理系の学生がインターンに参加する際は、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。具体的に見ていきます。

自分なりの目標と目的を決める

目標や目的がないと、時間が過ぎるだけで自分のためになりません。何となく参加して終わりではなく、何を成し遂げたいか、就職にどう役立つのかなどを参加前に考えておきましょう。

特に長期インターンシップに参加する場合は、目標や目的がないと途中で逃げ出したくなるかもしれません。目標を持ってインターンシップに参加することで、より有意義な時間を過ごすことができます。

興味がある企業があれば積極的に参加をする

少しでも興味がある企業があれば、積極的にインターンに参加することをおすすめします。参加できるか自信がなくても、まずはインターンシップに応募してみましょう。

さまざまな職種のインターンシップに参加すれば、自分に合う企業や仕事に出会える可能性が高まります。

勇気を出してインターンシップに参加した結果、第一希望が変わるほどいい企業に出会えることもあります。

まとめ

理系インターンシップは企業や職種の理解度の向上に加え、実務で使えるスキルを磨ける場合もあります。

そのため、就活にも役に立つケースが多く、インターンシップの取り組み次第では採用選考を有利に進められるかもしれません。

インターンシップに興味がある学生は、ぜひ積極的に参加してみてはいかがでしょうか。早めにインターンシップの情報収集を行い、事前準備に取り組みましょう。

 

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