ロボット業界へ就職するには?業界の将来性やロボットに関わる仕事内容について

機械・ロボット

高校生にとって、どの大学に進学するのかというのは人生で初めての大きな決断。この選択は今後の人生を大きく左右します。とはいえ、これまで将来を真剣に考えていなかったという人も多いでしょう。無数の可能性の中からどの進路を選ぶべきか迷ってしまう方も多いはずです。

もしあなたが理系の科目が好き、得意だと感じているなら、ロボット業界に目を向けてみてはいかがでしょうか。ロボットは今ニュースでも頻繁に取り上げられている熱い分野。アニメや映画でしかありえなかったような世界が、最新の技術によって実現しようとしているのです。

そこで今回はロボット業界の魅力や将来性、仕事の内容や就職するための方法についてご紹介します。

なぜロボット業界が注目されているのか?

将来的にはロボットや機械が今以上に普及し、人の仕事がなくなるのでは……という話を聞いたことがありませんか?これは決して遠い未来の話ではありません。技術の進歩は急速に進んでおり、これまで人間にしかできないと思われていたことがロボットにもできるようになってきているのです。

まだロボットにあまり馴染みがなく、社会人でさえ自分には関係ないと思っている人も少なくありません。ですがロボットが人間の代わりになりつつあるのは紛れもない事実。分かりやすいところでいえば、工場ではかなり以前から機械化が進み、人の仕事が減っています。

まだロボットが登場していない場面にもさまざまな兆候が現れています。例えば、最近は飲食店でタブレットを使った注文をする場面を目にするようになりました。この店舗ではすでに注文を取りに行く人の仕事が機械に代わられていることになります。今はまだ料理を運んでくるのは人間ですが、将来的にロボットが運んでくることになってもおかしくないでしょう。飲食店のホールスタッフはいなくなってしまうかもしれません。

人間の代わりにロボットや機械を導入すれば、人件費を大きく抑えることができます。メンテナンスなどの費用を除けば必要なのは電気代だけ。さらに疲れることなく延々と働き続けることが可能で、その上ミスをすることも人間とは比較にならないほど少なくて済みます。

少し前、英国オックスフォード大学の准教授がコンピューターや人工知能によってこれからなくなってしまう可能性の高い仕事についての論文を公開しました。この論文によると、今存在している職業のおよそ半分が今後10年~20年で失われるだろうと予測されています。この論文は米国労働省のデータを元にしたものですが、だからといって日本には当てはまらないと考えるべきではないでしょう。近年はロボット技術だけでなくAIやIoTといった分野の発展も目覚ましく、これらの技術は世の中を一新する可能性を秘めています。そこで必要になるのがロボットなどに知見のある技術者。ロボット業界は将来性があり、就職を考える上でも良い選択だといえます。

ロボット業界ではどのような仕事をするのか?

それではロボット業界に進んだとき、具体的にどのような仕事をするのか見ていきましょう。

ロボット設計

工場で使用する産業用のロボットはもちろん、最近では介護用のロボットやドローンの設計に携わることもあるでしょう。ロボットの設計には工学の広い知識が要求されるのはもちろん、独創的な発想力が求められます。大規模な設計の場合は一人ではなく複数人のチームで設計することもあるため、協調性も求められることを覚えておきましょう。また、設計のチームが日本人だけとは限りません。世界に出ても通用する英語力も必要になります。

プログラミング

ロボットが動作するにはソフトウェアの開発も必要です。すでに趣味でプログラミングをしている方もいるかも知れませんが、ロボット設計におけるプログラミングでは材料工学などハード面の特性もよく理解しておかなければいけません。ハード面の設計に負けず劣らず幅広い知識が要求されます。

ロボットの管理

工場などで運用するロボットにはメンテナンスが必要不可欠。正常に稼働しているか、効率的な運用ができているかをチェックする管理者も重要な役目を担っています。

これから生まれるかもしれない仕事

働く環境が変われば仕事にも変化が出てきます。例えばロボットの運用を専門にするコンサルタント、働く人とロボットの間に生じる倫理的な問題を解決するアドバイザーなどの職業も生まれてくるでしょう。

ロボット業界へ就職する方法

それではロボット業界に就職するためにはどうすれば良いのか?工学を学べる大学に進学することは大前提として、具体的に入学後どのようなことをするのかご紹介します。

工学の基礎を学ぶ

入学直後はまず工学の基礎となる科目を学びます。例えば電気・電子回路や材料工学、線形代数など。直接ロボットに関係する内容でないものもあり退屈に感じるかもしれませんが、基礎を疎かにすると応用を学ぶ段階で話を理解できなくなってしまいます。ここが踏ん張りどころと考えて力を抜かずに頑張りましょう。

ロボット工学を学ぶ

基礎を学べば次はいよいよ応用。大学によって名称は異なりますが「ロボット工学概論」や「ロボット工学基礎」といった講義を受講することになります。ロボットに関する専門的な講義があるかはカリキュラムに影響されるところでもありますので、学科やコースによってはロボット工学を学べない可能性もあります。大学選びの際はどのような講義が受けられるのかをある程度調べておきましょう。

将来ロボット業界に携わるため、今からできること

あなたがロボット業界に携わるための知識のほとんどは大学で手にすることになるでしょう。しかし、大学に入らなければ何もできないのかといえばそんなことはありません。今すぐにでもロボット業界に向けて動き出したいというあなたのために、今からできることについてご紹介します。

勉強に取り組む

当然と思われるかもしれませんが、大学へ入学するには入試を通過する必要があります。すでに十分合格できるレベルだったとしても、高校で学ぶ内容をより完璧に仕上げておくことは決して無駄になりません。学んだことが直接役に立っているようには思えないかもしれませんが、やはり基礎がしっかりできあがっていれば大学で学ぶ内容の理解も深まります。

プログラミング・電子工作に挑戦してみる

プログラミングはパソコンさえあれば挑戦できます。複雑なものでなければノートパソコンでも十分動作するので、今のうちに挑戦してみてはいかがでしょうか。入門書は本屋に行けばたくさん見つかるはずです。また電子工作をしておくのも電気・電子回路の知識を体で覚えることができるのでおすすめしたいところです。難しそうと感じるかもしれませんが最近は電子工作キットといった入門用のセットも販売されています。早いうちに専門的な内容に触れておくことによって大学で本格的に学ぶ段階になったとき、スムーズに理解が進みます。

ニュースに目を通す

ロボットに限らず技術は日進月歩。今常識であることも1年後にどうなっているかは分かりません。これから大学に進学するあなたが大学を卒業するまでには最低4年間はかかるわけですから、常に最新の動向を追い、企業が求めるものを把握しておくことは重要です。

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