僕たちの「移動」手段はどう変わる?2030年までに進化するモビリティー(乗り物)とは

未来の乗り物・ロケット

今、自動車の自動運転技術が大きく進歩しています。ハンドルから手を離しても運転ができるというCMを観て感心を抱いた方も少なくないでしょう。しかし進化しているのは車だけではありません。ロケットや新幹線など、乗り物全体が今後さらに大きな進化を遂げようとしているのです。そこで今回は近い将来実現するかもしれない乗り物の未来と、についてご紹介します。

2030年までに乗り物は劇的に進化する

具体的なイメージを膨らませるため、まずは1つの例として車の進化をご紹介します。

2030年には自動運転が当たり前になる?

あなたもご存知の通り、2020年には東京オリンピックが開催されます。世界中から多くの人が集まるオリンピックは日本の技術力をアピールする絶好のチャンス。現状の技術的にはあと一歩足りないとはいえ、すでにオートパイロットや自動ブレーキといった運転支援システムは開発されています。このまま技術開発が進んでいけば、出発地点から到着地点まで運転手がハンドルに一切を触れなくて済む車をオリンピックまでに披露することになるでしょう。

ただし2020年の段階で披露される車はおそらくまだ限定的な環境下でのみ作動できるもの。自動運転が当たり前になり、一般層でも利用が進むレベルまでには2030年くらいまでかかりそうです。

カーシェア文化が普及する

自動運転が完全に実現すれば、車を持つメリットよりも車を持たないメリットの方が大きくなっていきます。例えば車のレンタル会社から車を呼び出せるようになれば駐車場代や自動車税などの固定費用がかからずに済みますし、車を使うシチュエーションに合わせてさまざまな車を好きに選ぶことができますよね。1つの車を複数人で使うようになれば1人あたりの負担はグッと抑えられます。すでにレンタカーというビジネスはありますが、これからはカーシェアビジネスも含めさらに業界の規模が大きくなっていくでしょう。

自動運転で実現する流通改革

複数の自動車を機械的に制御できるようになれば人間ではできなかった統率をとることが可能になります。例えば車が1つの交通システムで管理されるようになると渋滞が起きないようそれぞれの車に最適なルートが割り当てられるでしょう。また、数十台のトラックの車間距離を一定に保って走らせることができれば流通の効率は格段に上昇します。人が移動する時はもちろん物流にも大きな影響を与えることが予想できるのです。

進化するモビリティー

ここからは車以外の乗り物がどのように進化していくのかについてご紹介します。

都市間ロケット

空を飛んで遠くへ行くための乗り物といえば飛行機ですよね。ですが、もしかすると少し先の未来にはロケットに乗るという選択肢も考えるようになるかもしれません。

アメリカのベンチャー企業、スペースX社は2022年以降にロケットを利用した旅客輸送の計画を発表しています。この計画によると、現在飛行機で15時間ほどかかるニューヨーク・上海間を39分で結べるようになるとのこと。もし実現すれば10倍以上の時間短縮になる革命的な変化です。

宇宙旅行

株式会社ZOZOの前澤友作社長が宇宙旅行に行くと話題になったのは記憶に新しいはず。ちなみにこのプロジェクトを進めているのも先ほど紹介したアメリカのスペースX社です。

一方で日本においても一般の人が宇宙旅行に行けるよう実現させる取り組みを行っています。計画を進めているのは愛知県名古屋市のベンチャー企業、PDエアロスペース。2023年までに1人1,700万円ほどで宇宙旅行に行けるようにするといいます。

リニア新幹線

リニア新幹線は超電導磁石を利用した新幹線のこと。車体を地面から浮かせて運用するため車輪の抵抗がなく、これまでとは比べ物にならない速さでの運用が可能になります。これについてもすでに計画が進んでおり、2027年には東京・名古屋間を40分で結ぶリニア中央新幹線が開通する予定となっています。

ハイパーループ

ハイパーループは真空のチューブの中を走るカプセル状の乗り物。空気抵抗がなくなるため超高速の移動手段になるのではないかと2012年に提唱されたものです。

とはいえ現状はまだ実現できる見込みがありません。技術的な問題があることはもちろんコストの問題も大きく、ひょっとすると実現されるかもしれないという程度にとどまります。

進化するモビリティーで変わる「移動」の概念

乗り物が自動化、高速化することで私たちの移動に対する考え方は変わるでしょう。例えば車の場合、これまで運転手は運転に集中する必要がありました。しかし自分で運動する必要がなくなれば移動中は本を読んだりゲームをしたりする休憩時間と考えるようになるかもしれません。また移動時間が短縮されれば遠くへ出かけることに対する抵抗感も少なくなるでしょう。

まとめ:未来の乗り物(モビリティー)に興味がある方へ

新しい技術を学ぶにはこれまでと違ったことを学ぶ必要があると思うかもしれません。確かにその通りではあるのですが、それは大学に入ってからの話。時代が変わったからといって高校で学ぶ物理や数学が役に立たなくなるわけではありません。まずは高校で学ぶ科目をしっかりと学び、大学は乗り物に関する応用的な学問を学べるところを探すと良いでしょう。

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