理系男子・女子の結婚事情!理系は結婚できないって本当?!結婚生活はどうなる?

大学に行ったら、素敵な恋愛がしたいな、そしてその先に結婚があったらいいなと、夢を見つつ受験勉強に励んでいた理系女子(リケジョ)です。でも、心の奥底で少し不安でした。恋愛はパートナーがいてこそ成り立つもの。そんな相手を見つけられるのだろうか……と。工学部を志望していましたので、男性が多く、女性が少ない世界、恋愛をするにはバランスが悪すぎます。おまけに忙しいとなれば、理系に進学するイコール結婚できない可能性もあるかもと、少々悩みました。そこで、今回は経験談も交えつつ、理系男子、理系女子の結婚事情をご紹介します。

理系に対する世間のイメージ

数学や理科を得意とする理系。文系の人から見ると、特に「頭が良さそう」という印象を持たれることが多いようです。その中でも工学部や理学部は、研究やモノ作りにかかわることが多く、「好きなことに熱中し、それ以外は驚くほど無関心」「理屈っぽい」というイメージを持たれる傾向にあります。

見た目だと「メガネをかけていそう」「オシャレに無頓着」「女性はノーメイクが多そう」という声を聞きます。恋ダンスがブームになったテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でシステムエンジニアの津崎平匡や、「人は見た目が100パーセント」のリケジョ3人の印象が強く残っている方もいらっしゃることでしょう。

当然、理系の中にも、さまざまなタイプがいます。だから「当てはまっているな」と思うものもあれば、「そんなことはないな」と思う部分もあるでしょう。もし、あなたが理系のナマの声を知りたいということであれば、「人は見た目が100パーセント」のウェブサイト内にある「理系あるある 」は、確かにと思うものもあり、興味深くご覧いただけると思います。

世間のイメージとは違う?!理系女子あるある!リケジョと文系女子の違いなどをご紹介

2018.04.09

理系の結婚事情

総務省発表の「平成29年就業構造基本調査 」をもとに、職業別の未婚率を算出したのが次の表です。一般に、生涯未婚率というと、50歳時点の未婚率を指します。

そこで、今回は45~49歳の未婚率、50~54歳の未婚率をまとめました。職業については、理系出身者が多いものを上げています。また今回は特に触れませんが、参考までに教員のデータも入れました。こちらの表を元に男女別に結婚事情を見ていきましょう。

理系男子

45~49歳の男性の平均未婚率は22.8%。未婚率が平均より低い職業は、「機械整備・修理従事者」の21.1%、「建設・採掘従事者」の21.1%でした。他の職業は、平均よりも未婚率が高く、「食料品製造従事者」に至っては36.2%。50~54歳の男性の未婚率を見ると、45~49歳では30%を超えていた「製品製造・加工処理従事者」や「食料品製造従事者」も25%程度まで下がっています。

理系が多い職業の中でも平均より未婚率が低い職業がある一方で、高い職業が多いのも事実。男性が多い分、女性と出会う機会が少ないというのもあると思いますが、専門性が要求される業務が多い分、仕事に熱中していて気付いたら結婚が遅くなった、一人前になってから結婚を考えようと思っていたなど、理系ならではの理由も考えられそうです。

筆者の周囲を見ると、理系男子は学生時代から相手がいる場合、社会に出て早い段階で結婚する人が多いです。一方で、フリーのまま卒業した人は、結婚年齢に幅がある印象。社会に出てから出会うと、10歳以上年齢が離れているなんてケースも珍しくありません。

インターネットで検索をしてみると、婚活市場では、理系男子が狙い目という声も多いようです。専門性が高い分、高収入であったり、転職がしやすかったりするのは事実。収入面の安定性を期待しやすいという点で人気があるのでしょう。また、仕事に熱心に取り組むがゆえに結婚が遅くなるケースも多く、真面目な人が多いというのもありそうです。

理系女子

理系女子の場合は、表のデータを見るときに、特に少し注意が必要です。今は、結婚をしても退職する人は減ってきていますが、以前は結婚退職が一般的でした。未婚率は、その職業に就いている人の中で未婚の人の割合ですから、結婚退職をする人が多い職業だと、結婚した人から辞めてしまうため、未婚率が上がる傾向にあります。例えば、「研究者」は、45~49歳の女性の場合、未婚率が21.4%で、50~54歳になると、35.7%まで上昇します。45~49歳の女性研究者の総数は、2,800人(未婚者は600人)なのに対して、50~54歳の総数は1,400人(未婚者は500人)と母数が半減しているのです。この点を踏まえてご覧ください。ご自身が目指す職業が決まっている方は、総務省発表の「平成29年就業構造基本調査」を実際にご覧になることをおすすめします。

リケジョ(理系女子)の場合、出会いは多そうですが、職業により未婚率に大きく差があることが分かります。なんと、45~49歳の場合、「情報処理技術者」と「建設・採掘従事者の未婚率の差は5.5倍です。

45~49歳の女性の平均未婚率は16.8%。未婚率が低い職業は、「建設・採掘従事者」の6.4%、「製品検査従事者」の9.5%でした。一方で、未婚率が高い職業は、「情報処理技術者」の35.1%、「研究者」の21.4%で、50~54歳と年齢が上がっても同様の傾向です。

女性の職業別の未婚率は、結婚のしやすさ以上に結婚後の続けやすさも大きく影響するため、結婚後も仕事を続けたいと思ったら、職場選びや結婚するパートナーの理解なども大事になってくるでしょう。

筆者の周りのリケジョは、早婚派と晩婚派に分かれました。独身の友人は、結婚したいと言いつつも、一人で十分に生活できるだけの収入があり、仕事が充実していると無理をしてまで今の環境を変えたくない気持ちもあるようです。

結婚生活はどうなる?

理系の人の結婚生活は、どのような感じなのでしょうか。一つだけ大きな特徴をあげるなら結婚生活も「理論的」な家庭が多い印象です。

夫が理系の場合

関心があることには、とことん追求する理系男子。うまくいっているご夫婦は、何に関心が強いのか、しっかりと理解し臨機応変に分担しています。日々の掃除には全く関心がなくても、大掃除などに使う特別な洗剤選びには強い関心を示したり、家計管理に絶大な力を発揮したり、料理の調味料に凝ったり……。逆に関心がないことには無頓着。そんな夫を否定せずに、頼りにしつつ、しっかりと手綱を握っているのが、妻です。感情に流されにくい理系の夫に物事を理論的に的確に伝え、良い関係を築いています。

妻が理系の場合

妻が理系の場合は、お互いに仕事のことを理解しているご夫婦が多い印象です。家事や子育てを分担し、柔軟に動ける夫の存在が必要不可欠。妻が要領よく、物事を進め、細かいフォローを男性が行っているケースもよく見かけます。エネルギッシュな女性と穏やかな男性など、一見すると別のタイプと思われるご夫婦もいますよ。

夫婦ともに理系の場合

リケジョの場合、理系男子をパートナーに選ぶ人が少なくありません。身近な出会いというのもあるでしょうし、理論的な考え方をするもの同士、理解しやすいのでしょう。「言わなくても分ってほしい」ではなく、筋道を立てて話をすることで、理解を深めているのが理系夫婦。ただし、お互いが無関心なことには、距離を置きがちです。そういった点をうまくフォローし合えると、より良い結婚生活を送れると思います。

まとめ:大学卒業後にも結婚につながる出会いはある!

国立社会保障・人口問題研究所が発表している「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査・2015年) 」に興味深いデータがあります。夫婦が初めて出会った時の平均年齢は、夫26.3歳、妻24.8歳であり、夫婦が25歳までに出会う割合は、夫46.5%、妻53.9%とのこと。つまり、大学を卒業してから出会っても遅くはないのです。

高校生の皆さんは、あまり将来に悲観しすぎず、ぜひ今をエンジョイしてください!その気になれば、出会いはあるものです。