中学生・高校生が将来なりたい職業の人気第1位は理系のあの仕事!

中学生・高校生がなりたい職業のランキング2017年度版が発表されました。(ソニー生命保険株式会社調べ)

今年はユーチューバーが男子中高生、女子中学生と多くの学生の間で人気の職業にランクインしたことから、IT技術によって個人の力で世間に発信できるようになったSNS時代を反映している、と話題になりました。

最近の中高生はみんな将来どんな職業に就きたいと思っているのでしょうか?そして、それぞれの職業はどんな内容でどこに魅力があるのか?をみてみましょう。

中学生・高校生がなりたい職業は?

下記がソニー生命保険株式会社から発表された職業ランキングです。

中高生が思い描く将来についての意識調査2017

  • 男子中学生がなりたい職業
1位ITエンジニア・プログラマー24.0
2位ゲームクリエイター20.0
3位YouTuberなどの動画投稿者17.0
4位プロスポーツ選手16.0
5位ものづくりエンジニア(自動車の設計や開発など)13.0
6位公務員11.0
7位学者・研究者10.0
7位社長などの会社経営者・企業家10.0
9位教師・教員9.0
9位医師9.0
  • 女子中学生がなりたい職業
1位歌手・俳優・声優などの芸能人19.0
2位絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)14.0
3位医師13.0
4位公務員11.0
5位文章を書く職業(作家・ライターなど)10.0
6位保育士・幼稚園教諭9.0
7位教師・教員8.0
7位ゲームクリエイター8.0
9位デザイナー(ファッション・インテリアなど)7.0
10位YouTuberなどの動画投稿者6.0
10位マスコミ関係(記者・TV局スタッフなど)6.0
  • 男子高校生がなりたい職業
1位ITエンジニア・プログラマー20.8
2位ものづくりエンジニア(自動車の設計や開発など)13.3
3位ゲームクリエイター12.5
4位公務員11.8
5位学者・研究者9.5
5位運転手・パイロット9.5
7位教師・教員7.8
7位会社員7.8
9位プロスポーツ選手7.3
10位YouTuberなどの動画投稿者6.8
  • 女子高校生がなりたい職業
1位公務員18.8
2位看護師12.8
3位歌手・俳優・声優などの芸能人12.5
4位教師・教員10.8
5位絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)9.8
6位保育士・幼稚園教諭9.0
7位カウンセラーや臨床心理士8.5
8位デザイナー(ファッション・インテリアなど)7.5
9位学者・研究者5.8
9位会社員5.8

2009年との比較

なりたい職業の変化(ベネッセ教育総合研究所調べ)

男子学生は理系職の人気が上がったことが顕著に出ています。

年齢的に現実的な職業を上げるようになる高校生だけでなく、中学生においても1位ITエンジニア・プログラマー、2位ゲームクリエイター、5位ものづくりエンジニアなど「不景気だから地に足をつけて」という考えだけではなく、理系職自体が憧れや人気の対象になっていることが読み取れます。(むしろ2009年の方が公務員や警察官など、収入の安定を意識した回答が多いです)

女子学生においては、薬剤師、理学療法士・臨床検査技師・歯科衛生士、医師など資格取得が前提となっている職業中心だったものが、カウンセラー・心理療法士、学者・研究者など、資格が前提ではない職業がランクインしています。

これは、女性の社会進出が浸透してきたため、「資格職しか女性は雇ってもらえない」という考えから、「女性も社会進出しやすくなった」という意識の変化が表れているためだと思われます。

理系に進むとなれる人気の職業

ITエンジニア、プログラマー

仕事内容

コンピュータやスマートフォンで利用されるITシステムの構築がお仕事です。銀行や政府の大規模システムの開発から、ネットショップのWEBサイト作成まで、その仕事の幅は多岐に渡ります。大学などで勉強していく中で、自分に合った分野を見つけてスキルを磨いていく事が大事です。

魅力・やりがい

まさに現代版職人です。自分のスキルがそのまま仕事の評価につながります。

IT産業はまだまだ若く、成長を続けている産業。先進的な考えを持つ人が多い業界なので、一つの会社に縛られる事なくより自分に合った働き方(週三日出勤や自宅勤務、フリーランスなど)を選択しやすい面もあります。

なので、一人前のエンジニアになれば子供を産んだ後の仕事復帰がしやすかったり、主夫をしながら働いたりなど、家庭を大事にしながら一生自分のスキルを頼りに生きていく事が出来るのも大きな魅力です。もちろん、企業の綺麗なオフィスで大規模チームの一員として開発業務に就く事も出来ます。

久留米工業大学の学科

情報ネットワーク工学科

ゲームクリエイター

仕事内容

ゲーム製作のお仕事です。プログラミング、グラフィックデザインといった開発のお仕事から、ゲームデザインの構築、ゲームバランスの調整といった企画のお仕事も行います。大企業の場合は完全な分業制が多いですが、インディーズメーカーなどの小規模な企業の場合は一人が複数を担当することもあります。世界中で大人気のマインクラフトというゲームは代表的なインディーズゲームの一つです。

魅力・やりがい

人を楽しませるお仕事です。最大の魅力は、楽しいものを作るお仕事だということです。自分が考える楽しさを形にして世界中の人に共有してもらえることが醍醐味です。小規模企業や個人でも作品を発表する場が整っているので、独立しやすいことも魅力の一つです。

変化が激しく忙しい業界ではありますが、やりがいという点ではずば抜けているお仕事かもしれません。また、ゲームは今や映画を超える一大エンターテインメント産業です。将来性の面でも明るいといえるでしょう。

久留米工業大学の学科

情報ネットワーク工学科

デザイナー(インテリア)

仕事内容

内装の企画と設計のお仕事です。デザインコンセプトに沿って全体の色味、造作、トーン、灯り、音、温度まで、トータルで監修し室内を演出します。

デザイン事務所、設計事務所、ハウスメーカー、家具メーカーなど勤務先によって担当する仕事内容は大きく分かれます。家具メーカーなどの場合は、家具や什器といったデザインに使われる「モノ」の方を担当する事もあります。

自分が内装の中で何をデザインしたいのか?によって就職先をよく吟味する必要があります。

魅力・やりがい

センスを生かすお仕事です。お客様の漠然としたイメージを自分のセンスと経験・知識によってカタチにしていく所に魅力があります。

デザインの対象も、オフィスや店舗から、ホテル、美術館、病院、学校、住宅と幅広く、ときには空港や船室といったものまで担当する事もあります。自分が手掛けたデザイン空間を沢山の人々が利用してくれる事は大きなやりがいに繋がるでしょう。

久留米工業大学の学科

建築・設備工学科

ものづくりエンジニア

仕事内容

電気や電子、自動車、ロボットなど、機械に関わるものを作る仕事です。スマートフォンで言えば、ソフトではなく、基板や電池、液晶パネルといった機械部品や、それを生産するロボットの設計・開発を担当します。コンピュータが小さくパワフルになり、とうとうスマートフォンにまで進化したのは、ものづくりエンジニア達の努力のたまものです。

魅力・やりがい

世の中を便利にするお仕事です。自分が設計・開発したものを元に新しい製品が世の中に生まれていきます。それによって社会がより便利で豊かになっていくという、スケールの大きな貢献が出来ることが魅力です。ものづくり大国日本を支える縁の下の力持ちとして、社会に必要とされていることは大きなやりがいに繋がると語るエンジニアは多いです。

久留米工業大学の学科

機械システム工学科交通機械工学科

学者・研究者

仕事内容

世の中の「どうして?ナゼ?」を深く学術的に探求・解明するお仕事です。理科や数学などの教科書に載っている内容も、過去の学者・研究者が発見したものです。歴史の中で、彼らが発見した法則等は世の中を大きく変えてきました。

魅力・やりがい

とことん真理や謎を追求できるところが魅力と言えます。また、自分が発見したことが、社会を大きく変えることができます。すばらしい発見をした人にはノーベル賞が与えられる程、人類の発展にとってとても重要な職業の1つといえます。

久留米工業大学の学科

全学科

教師・教員

仕事内容

人を教え、導くお仕事です。勤め先としては、小学校から大学、高専や専門学校など多くの教育機関が世界中に存在します。ただ単に知識を教えるだけではなく、生徒の人間性や将来の希望などについても考慮し、立派な社会人や、より魅力的な人間になれるように導いていく役割を担っています。

魅力・やりがい

直接人間を相手にする仕事なので、意図がうまく伝わらずに思わぬトラブルが起きたり、教育方針に悩んだりすることも少なくありません。ですが、それだけに生徒が成長する手助けができた時のやりがいは計り知れないものがあります。トライアンドエラーの中で生徒と共に自らも成長していけることも大きな魅力といえます。

久留米工業大学の学科

教育創造工学科

まとめ:人気の職業が理系にはたくさんある!

いかがでしたでしょうか?気になる職業はありましたか?

今、学生に人気の職業が理系に多くなってきていること、それらの職業には多種多様な仕事内容と魅力があることを実感していただけたのではないかと思います。また、理系から進むことができる職業は今回紹介した以外にもまだまだ存在し、新たな産業が次々と生まれてくることも間違いありません。

今回の記事をきっかけに少しでも理系に興味を持った方や元々理系に興味があった方は、幅広い選択肢から自分のやりたいお仕事を探すためにも理系大学への進学を考えてみてはいかがでしょうか?