プログラマーの仕事内容とは?IT現場で求められている人材、スキルを知ろう

ITエンジニアが人手不足。就職関係の情報を調べると、よく聞く言葉です。

今回ご紹介するプログラマーも、ITエンジニアに分類されます。プログラマーは、一体どんなことをしている仕事なのでしょうか?

プログラマーとは?

プログラマーは、プログラミング言語を用いてシステムやアプリケーションを作る職業です。みなさんが普段使っているLINEやinstagramも、プログラム言語で作られています。

つまり、これらのアプリやソフトウェアを実際に作成しているのがプログラマーなのです。いわば、IT業界のものづくり職人さんですね。

システム開発をする仕事

システム(アプリ)開発と言えば、オフィスでPCの前でカタカタと作業をしているイメージがあるのではないでしょうか?それがプログラマーの仕事スタイルです。

ここで、こう思う人がいるでしょう。「あれ?システムエンジニアもシステム開発しているのでは?何が違うの?」

プログラマーとシステムエンジニアの違い

プログラマーはシステムエンジニアが作った設計図(仕様書と言います)を元に、実際にコードを書き、プログラムを組むのが仕事です。

ピンとこない人のために、少しかみ砕いて説明しましょう。

システムエンジニアとプログラマーの関係は、建築士と大工の関係に似ています。建築士は顧客の希望に沿った家を設計します。大工はその設計図を基に、家を作っていきます。

ただし、小規模のシステムであったり、会社の方針によっては、プログラマーもシステムエンジニアの仕事をすることがあります。基本的にシステムの規模が大きくなればなるほど、プログラマーとシステムエンジニアの仕事内容がきっちり分かれる傾向にあります。

※こちらも参考にご覧ください

具体的な仕事内容

ひとつのシステムを作る場合、大まかに下記の4つの工程で行われます。

  1. 要件定義:ヒアリングをすることで、顧客の要望を引き出します。そして、それを元に、どのようなシステムが必要かを洗い出します
  2. 設計:要件定義を元に、具体的な設計を行います
  3. 製造:設計を元に、プログラムを組んでいきます
  4. テスト:作成したシステムが、正常に稼働するか試験しいます

このうち、要件定義、設計、テストを上流工程と言い、システムエンジニア(SE)が担当します。そして、製造を下流工程と言い、こちらはプログラマーが担当します。

経験が浅いプログラマーや会社の方針などによっては、SEが詳細な設計書を用意して、プログラム言語を打ち込んでいくだけという場合もあります。

しかし、プログラマーとして一人前になると、プログラマーが「実際にどう作るか」を考える場面が多くなります。また、SEが複数のプロジェクトを担当する場合も多いため、プログラマーがプロジェクトチームのスケジュールや工程を管理し、プログラマーの代表者としてSEと打ち合わせながら、仕事を進めていく形態も多くあります。

ですから、下流工程担当と言っても、プログラマーはSEの部下というわけではありません。あくまで実際に作る人という風に役割が分かれているイメージです。

プログラマーはどんな人が向いている?

数学が得意な方はもちろん向いていますが、数学が苦手という方でも問題はありません。プログラマーに必要なのは正確性と新しい技術を学習し続ける好奇心です。

文系出身のプログラマーもたくさんいますし、理系の大学などでプログラミングを学び、そのまま即戦力として働いている人もいます。

こつこつ丁寧にできる人

コンピューターは人間よりはるかに計算が早いですが、融通が利かないという弱点があります。そのためプログラマーは正確にプログラム言語を使ってプログラムを作る必要があります。

プログラムの文字が1文字間違えているだけ、命令のしかたがすこしおかしいだけで、全く動かなかったりおかしな結果を出力する欠陥アプリが出来上がってしまいます。

そのため、プログラマーにはなによりも一つ一つ丁寧に、おかしな部分がないかしっかり確認できる正確性が必要とされます。

新しいことを学ぶことが好きな人

IT業界は変化がとても激しい業界です。その中でも、プログラミング言語は最先端で、環境は常にバージョンアップされています。旧バージョンでは正しかったことが新バージョンでは間違いになったり、開発環境も年単位で大きく変化します。

そのため、プログラマーは常に新しい環境を学び続け、最新技術に詳しい状態をキープする必要があります。また、作るプログラムによっては用いるプログラム言語が異なるため、様々なプログラム言語を覚えなければなりません。

先ほどの大工さんの例で言うと、優れた新素材や工具がどんどん開発されてる中、いつまでも昔ながらの作り方や道具でしか仕事ができない大工さんでは、優れた家を作るのは難しくなってくるのと同じです。

プログラマーは働き方が選びやすい

プログラマーは、独立して組織に縛られずに働いたり、起業して自分の理想を社会で実現することがやりやすい職業です。

なによりも技術力と問題解決力が重視される職業です。それらを身につけた一人前のプログラマーであれば、会社に所属しているという看板がなくても、実績や実力さえ示すことが出来れば大きな需要があるためです。

また、IT業界は現在も深刻な人手不足です。そして、将来は需要に供給が追い付かないと予想されるほどの成長産業です。これらの要因も、独立のしやすさを後押ししています。

女性の場合も、出産や育児でフルタイムで働き続けるのが難しくなっても、フリーランスとして週3日だけ働く、在宅で仕事を請け負う、育児が一息ついたタイミングで現場に復帰する、といったことが他の職種よりも容易です。

まとめ

自分がプログラミングしたアプリやソフトウェアが、実際人に利用され、世の中の役に立っていると実感できるのがプログラマーです。「こんなアプリつくりたいな」と思ったものを、実際に自分で手を動かすことで形できたときは、とてもうれしいものです。

もしもプログラマーに興味が湧いたのであれば、大学からしっかり学ぶというのも一つの手です。情報科学系の大学を調べてみたり、オープンキャンパスに参加することをおすすめします。

よろしければ、久留米工業大学の情報ネットワーク工学科も参考にしてください。

久留米工業大学 情報ネットワーク工学科 ソフトウェアコース