活動報告

車いす⇔ベッドの移乗補助装置を作りました。

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 ここでは、車いす⇔ベッドの移乗動作を補助する装置を作りました。
車いすを利用されている方は移動するたびに移乗動作をするのですが、このときにはほとんどの方は介助を必要とします。そのことに心苦しさを持っている方も多く、なるべく介助者の世話にならないように・・・と外出や家庭内での移動を我慢しているそうです。
 そんな時、だれの手も借りず自分自身の力で移乗動作を出来たら、もっと自由に外出したり家庭内での行動をできるのではないでしょうか?同時にそれは介助者の仕事を軽くしてくれることにもなります。
 そんな想いから「移乗補助装置」を開発しました。

2021年04月27日

小型浚渫(しゅんせつ)機械

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 河川や溝に溜まった土砂を取り除く作業を浚渫(しゅんせつ)と言います。ここでは田んぼに水を供給する小さな水路のための浚渫機械を作りました。米は私たちの主食であり、欠かせないものです。それにもかかわらず、現在の農業従事者の平均年齢は67歳を超え、高齢化が進んでいます。このような状況でも2,3年に一度は田んぼの溝は浚渫作業をしないと詰まってしまいます。それを実際に作業しているのは高齢者と言われる方々です。このような現状をどうにかしようと小型浚渫機械を作りました。
 単に専用品を作るのではなく、ほとんどの農家の人たちが所有してるだろうと思われる「小型管理機(耕運機)」に、取り外し可能なアタッチメント形式で作りました。そうすることで、所有機械の有効活用になるうえ、価格を抑えることが可能になります。
 作業時は下に向いていますが、移動の時には跳ね上げられた状態になり、移動が簡単にできるようになります。

2021年04月27日

竹林被害を食い止める一環として・・・あと一歩

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 九州のみならず、全国で竹林被害が出ています。竹は成長スピードが他の植物に比べ圧倒的に早く、あっという間に他の樹木よりも高いところに葉を広げ、成長を妨げます。また、地表から1メートル程度の深さで山肌の一面に根を張ってしまい、大雨が降った時に土砂崩れを起こす原因になっています。また一方で、山を管理する人の平均年齢は高齢者と言われる現状です。竹の消費は筍(タケノコ)や民芸品、割り箸など、あまり大量に消費されず、大きな利益にはなりません。これが原因で放置竹林の被害が広まっています。
 しかしながら竹は、成長作用があったり、防虫に適している成分があったりと、どうにかすれば良い原料になる可能性もあります。そこでこの竹を利用して、産業の一つにできないか?という研究を行いました。もし成功すれば、今まで悪者扱いされていた竹(竹林)が経済発展に寄与できるものに変身できます。そうなったら若者でも山を管理する仕事に就くことを考えるのではないでしょうか!?
 詳しい内容な諸事情で公開できませんが、もう一歩のところまで来ています。

2021年04月27日

臥床患者モニタリングシステム

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 現在、働く現場はいつも人手不足になっています。医療現場においても同じであり、さらに24時間体制で動いています。高齢化の現在、年齢を重ねるとどうしても「痴呆症」を患ってしまうことがあります。時間や場所を理解できず、ベッドを離れ、さらに病院の外へ出てしまうことがあります。夜間に外へ出てしまうと、怪我や事故に遭う確率が高くなり、最悪の事態に陥ることがあります。これを防ぐためにも夜間の見回りは大切です。しかしながら人手不足の現場では一人で何役もこなし、時には手が離せないことも多々あります。
 そんな時にセンサを使って患者さんがベッドを離れてしまったとか、寝返りをうってベッドの端に来すぎて落ちそうだといったことを自動で知らせるシステムを作りました。もちろん、機械なので24時間365日ずっと計測することが可能です。
 このベッドはこの機能のほかに、体重を[g]単位で計測することが可能であり、食事の量や排泄の量、体重の管理もすることができます。この機能は集中治療室(ICU)などに大いに役立つと思われます。沢山のセンサやパイプがつながれた患者さんを、毎朝数名のスタッフが抱え上げて体重を計測するのは、大変だし、危険だし、労力の無駄だと思いませんか?
 このシステムが活躍するのは病院の他にも、自宅で介護をされている方たちにも有効です!体重管理はもちろんですが、痴呆症で夜中に外に出てしまう家族を寝ずに見守ることは不可能です。このシステムを利用すれば、機械がちゃんと知らせてくれるので、夜は安心して眠れます。
 現在、さらに機能性をアップするために研究を進めています。

2021年04月27日