臥床患者モニタリングシステム

 現在、働く現場はいつも人手不足になっています。医療現場においても同じであり、さらに24時間体制で動いています。高齢化の現在、年齢を重ねるとどうしても「痴呆症」を患ってしまうことがあります。時間や場所を理解できず、ベッドを離れ、さらに病院の外へ出てしまうことがあります。夜間に外へ出てしまうと、怪我や事故に遭う確率が高くなり、最悪の事態に陥ることがあります。これを防ぐためにも夜間の見回りは大切です。しかしながら人手不足の現場では一人で何役もこなし、時には手が離せないことも多々あります。
 そんな時にセンサを使って患者さんがベッドを離れてしまったとか、寝返りをうってベッドの端に来すぎて落ちそうだといったことを自動で知らせるシステムを作りました。もちろん、機械なので24時間365日ずっと計測することが可能です。
 このベッドはこの機能のほかに、体重を[g]単位で計測することが可能であり、食事の量や排泄の量、体重の管理もすることができます。この機能は集中治療室(ICU)などに大いに役立つと思われます。沢山のセンサやパイプがつながれた患者さんを、毎朝数名のスタッフが抱え上げて体重を計測するのは、大変だし、危険だし、労力の無駄だと思いませんか?
 このシステムが活躍するのは病院の他にも、自宅で介護をされている方たちにも有効です!体重管理はもちろんですが、痴呆症で夜中に外に出てしまう家族を寝ずに見守ることは不可能です。このシステムを利用すれば、機械がちゃんと知らせてくれるので、夜は安心して眠れます。
 現在、さらに機能性をアップするために研究を進めています。

2021年04月27日