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- ・2025/04/24 ITエンジニアリングコース千田教授が組込みプログラミングの本を出版しました
- ・2025/03/25 学科イメージのコンセプト画像を更新しました

久留米工業大学工学部 情報ネットワーク工学科
久留米工業大学 工学部
情報ネットワーク工学科
情報工学×ウェルビーイング
ウェルビーイング(Well-being)とは、人が心身ともに健康で幸福である状態を指します。
これから大学に進学する皆さんには、身近な人、地域や世界の人々がウェルビーイングになるために、どのように知識・技術を役立てていくのかについて学ぶ、という視点を持ってほしいと考えています。
そして、その学びにおいて、皆さんが達成感や満足感を感じると同時に、自分の強みや興味を理解し、それを活かす機会を持つことが重要です。
今後、ウェルビーイングの考え方は、様々な技術開発の方向性を決定する上で重要な役割を果たします。
例えば、アプリ開発やウェアラブルデバイスの開発において、ユーザーの在り方を考慮しデザインすることは、より人間中心の技術を生み出すために不可欠です。
そして、情報工学は私たちの生活のあらゆる面に深く組み込まれています。
スマートフォン、インターネット、ソーシャルメディアなどがその例です。
情報工学が提供するツールやサービスをウェルビーイングの考え方のもとで設計・開発・展開することで、私たちはより快適で幸せな生活を送ることができます。
このように、情報工学分野では技術の進歩とともにウェルビーイングに関する要素を統合し、より良い社会を形成することが求められています。そして、情報ネットワーク工学科ではそのための学びのカリキュラムを用意することにしました。
情報ネットワーク工学科の学びの内容、特色
*PBLとは、「Project-Based Learning」の略です。学生が実際のプロジェクトを通じて深い探究を行う教育手法のことで、知識の定着と応用能力を高めることが可能です。
特に、一般的な教養 / 分析力や課題解決能力 / リーダーシップの能力 / 人間関係を構築する能力 / 他の人と協力して物事を遂行する能力 / 異文化の人々と協力する能力 / 地域社会が直面する問題を理解する能力 / 文章表現の能力 / コミュニケーションの能力 / プレゼンテーションの能力 / 時間を効果的に利用する能力 / 卒業後に就職するための準備の度合い の能力が身につくという実績があります。
本学のPBLは、公益社団法人日本工学教育協会より、2024年度「工学教育賞」を受賞致しました。
カリキュラム
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学科共通カリキュラム
大学では必修と選択科目が用意され、学生は自分でどの科目を取得するのか組み立てられる点が高校と異なる点です。情報ネットワーク工学科では、プログラミングやAI教育、コンピュータ関連、就業力育成科目、卒業研究等は全員が学ぶ内容です。これらの共通カリキュラムとは別に、コース系統のカリキュラムが用意されていますので、学びたい科目を3つのコースから選択していきます。
3つのコースのカリキュラムについては、それぞれのコースのページをご覧ください。
授業評価アンケート
授業内容の学生評価
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- プログラミングⅠ
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- 教員
- 工藤 達郎
3.29/4点中
学生からの声
- プログラミング初心者でもわかりやすい授業で、わからないとき先生に聞きやすい
- 毎回の授業で、基礎から応用まで学べるのでとてもいいと思いました。授業終わりに、課題でみんなが理解できているか確認する点もいいと思いました。
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- 2次元コンピュータグラフィックス
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- 教員
- 河野 央
3.08/4点中
学生からの声
- ・ほとんど自分のアイデアで作るというような課題が多く、楽しい講義だった。
- ・CGについて多くの知識を得ることができたのではないかと感じた。
- ・自分が思っていたよりも作品作りが難しく、コンピュータの操作やアイデア、クライアントから求められる条件、時間など有限である条件の中で自分のベストを出せなかったことは悔しいです。ですが、社会に出て要求されることを授業として学べたことは有意義だったと思います。
先輩の声
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山﨑 大輝 さん
- 出身
- 天草高等学校
- 卒業
- 2024年
小さい頃からラジコンなどハードウェアが好きでしたが、自作PCを組んだ際に「ソフトウェアがないと動かない」ことに気づき、ハードウェアとソフトウェアの両方が学べる情報ネットワーク工学科に入学しました。
卒業研究では、ロボットの自動運転制御に取り組みました。具体的にはロボットにカメラを搭載し、ロボットの動きとカメラ画像を学習用の画像データとして収集し、機械学習されたモデル(どの画像の時、どういった動きをすべきかを示す)の構築を行いました。
就職先は、ローム・アポロ株式会社に採用が決まり、そこで半導体関連の業務に就く予定です。希望としては、半導体基板製造機器の制御に関わりたいと思っています。様々な経験を積んだのちは、リーダーとしてものづくりの現場をひっぱっていきたいと考えています。 -
松尾 玲奈 さん
- 出身
- 松山北高等学校
- 入学
- 2021年
最初は漠然とIT系のことを学びたいと考えていました。しかし、わたしが住んでいる愛媛ではハードウェアだけとか、ソフトウェアに限定された進路しかみつかりませんでした。久留米工業大学は、コースが3つに分かれていてハードウェア、ソフトウェア、ビジュアルコンテンツを幅広く学べることからこの大学・学科を選びました。
現在は、WEBデザインの講義を受けてWEBクリエーターの仕事の内容に興味を持っています。3年生になってネットワーク演習Ⅰを受講して、コンテンツだけでなくサーバの仕組みやそのプログラミングについても学ぶ機会を得て、より知識や興味を深めることができました。他には、情報セキュリティなどソフトウェア技術だけではない運用に関する講義もおもしろいと感じています。
将来は、福岡市か北九州市を中心にWEBエンジニアリング系の会社で仕事をすることをめざしています。また、AIの技術がどのように産業界で成熟するかといったことに期待もしています。
新たな学びを身につける3つのコース
情報ネットワーク工学科では、AI・数理データサイエンス技術を活用し、地域課題解決に取り組む「AI・ウェルビーイングコース」、ソフトウェアとハードウェアの知識・技術を学び、社会の情報システム構築の貢献を目指す「ITエンジニアリングコース」、優れたデジタルコンテンツの制作技術を学ぶ「ビジュアルコンテンツコース」の3つのコースを開設しています。
3つのコースのうち、一つを学生の主となる専門分野としつつ、他の2コースの講義も受講することが可能です。融合的な知識・技術を身につけることで、高度化された情報社会で活躍できる技術者として、自分のキャリアをデザインすることができます。
特に「AI・ウェルビーイングコース」に組み込まれたカリキュラムには、情報工学に加えAIも活用し実践する課題解決型学習(PBL)を取り入れています。これらのカリキュラムを通じて身近な社会課題に対して実践的な解決方法を考え、試行錯誤をおこなうことで、課題解決による達成感・満足感を得るとともに、自分自身と他者(課題の関係者)のウェルビーイングに貢献できます。
情報ネットワーク工学科の3つのコース、融合的なカリキュラムによって、自分の強みを発揮できる専門分野を修得しつつ、自分自身・他者・社会のウェルビーイングに貢献できる情報技術人材を目指します。
学生納付金(授業料等)
納期:1年次 | ||||
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入学手続き時 | 後期(10月) | |||
費用 | 学生納入金 | 入学金 | 220,000円 | - |
授業料 | 440,000円 | 440,000円 | ||
教育充実費 | 200,000円 | 200,000円 | ||
小計 | 860,000円 | 640,000円 | ||
委託徴収金 | 後援会費 | 10,000円 | 15,000円 | |
学生教育研究災害傷害保険料 | 3,300円 | - | ||
小計 | 13,300円 | 15,000円 | ||
合計 | 873,300円 | 655,000円 |
資格取得
CGクリエイター検定エキスパート
資格内容
公益財団法人画像情報教育振興協会主催のCGクリエイターのための基礎知識を図る検定試験。デザインや2次元CGの基礎から、構図やカメラワークなどの映像制作の基本、3次元CG制作の手法やワークフローまで、表現に必要な多様な知識を測る。
2024年度に学生が文部科学大臣賞を受賞。
支援のやり方
「2次元コンピュータグラフィックス(2年前期)」、「3次元コンピュータグラフィックスⅠ(2年後期)」、「3次元コンピュータグラフィックスⅡ(3年前期)」などの授業科目で資格取得に必要な専門知識を学ぶことができる。授業の学修により得た知識の範囲で、合格することができる。さらに、「ビジュアルコンテンツ特別講義Ⅰ」を開講し、15回程度の過去問対策を行う。大学を準試験会場として、集団受験できる。
ITパスポート試験
資格内容
経済産業省が認定する、一般的な情報技術に関する基礎的な知識を持つ者に与えられる国家資格。
支援のやり方
「コンピュータシステム概論(1年前期)」、「情報活用基礎(1年前期)」、「システムソフトウェア(2年前期)」などの授業科目で、資格取得に必要な専門知識を広く学ぶことができる。
基本情報技術者試験
資格内容
経済産業省が認定する、専門的で高度な情報技術に関する基本的な知識を持つ者に与えられる国家資格。
支援のやり方
1年次、2年次の「プログラミング基礎」科目のほか、「ネットワーク技術(2年前期)」、「データベース(2年後期)」などの授業科目で、資格取得に必要な専門知識を広く学ぶことができる。さらに、通常の授業科目以外に、対策講座として、集中講義「特別ゼミⅡ(3年前期)」を設けている。本集中講義では、特に、午後の試験(ソフトウェア開発)に関連する演習を行う。
情報セキュリティマネジメント試験
資格内容
経済産業省が実施する、情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する国家試験。
支援のやり方
「ネットワーク技術(2年前期)」、「ネットワーク構築演習(2年後期)」で基礎となる情報ネットワークと情報セキュリティの基本について学び、「情報セキュリティ(3年前期)」で午前の問題の出題範囲について体系的に学べるようにしている。
CompTIA IT Fundamentals(ITF+)
資格内容
PCやスマートフォン、タブレットなどのハードウェアコンポーネントと機能、互換性やネットワーク、セキュリティ、基本的なITリテラシーに関するスキルを評価することを目的とした資格。
支援のやり方
「情報機器(1年後期)」、「ネットワーク技術(2年前期)」、「コンピュータアーキテクチャ(2年後期)」などの授業科目で、資格取得に必要な専門知識を広く学ぶことができる。さらに、通常の授業科目以外に、対策講座として、集中講義「特別ゼミI(2年後期)」を設けている。
G検定
資格内容
AI・ディープラーニングの活⽤リテラシー習得のための検定試験です。ディープラーニングをはじめとする、 AIに関する様々な技術的な⼿法やビジネス活⽤のための基礎知識を有しているかどうかを確認します。
支援のやり方
「AI概論」や「AI活用演習」の授業で基礎知識の習得を行う。また、データサイエンス部での資格取得支援、AI応用研究所では教科書の貸し出し等を行っています。
E資格
資格内容
AIエンジニア向けの資格で、ディープラーニングの実装をリードできる人材を増やすことを目的に設立されました。 E資格では、ディープラーニングの理論を理解し、機械学習やディープラーニングを実装する知識・スキルがあることを認定する世界初のAIエンジニアの認定資格です。
支援のやり方
受験には条件があり、事前に教育プログラムを受講する必要があります。また、受験費用も発生しますが、本学では費用を補助しています。主に大学院進学者や進学を目指すものを対象とした支援となります。
第2種電気工事士
資格内容
一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事可能。就職先企業によっては必須の資格。
支援のやり方
受験希望者には実技試験の個別指導をしている。(授業時間外)また実技試験で必要な工具一式(ワイヤーストリッパ、圧着ペンチ等)の貸出しを行なっている。
学科で取得できる教員免許状
高等学校教諭一種免許状(工業)
資格内容
工業高校の教員免許を取得するための資格である。
支援のやり方
本学科で開設している教職課程において、必要な単位を取得できるよう指導している。
高等学校教諭一種免許状(情報)
資格内容
高校の教員免許を取得するための資格である。
支援のやり方
本学科で開設している教職課程において、必要な単位を取得できるよう指導している。
進路
企業名
- ローム・アポロ(株)
- 日新電子工業(株)
- Modis(株)
- Gcomホールディングス(株)
- (株)Bluememe
- 富士ソフト(株)
- ソレイユ(株)
- (株)ファンタスティックモーション
- (株)キューオキ
- (株)RKKCS
- 九電テクノシステムズ(株)
- ゼネラルアサヒ(株)
- (株)キューオキ
- (株)筑邦銀行
- (株)メイテックフィルダーズ
- (株)CTIグランドプラニング
- (株)ユー・エス・イー
- テクノカルチャーシステム(株)
- 久留米情報システム(株)
- 内藤病院
- アサヒエンジニアリング(株)
- (株)九電工
- (株)イーテック
- (株)三技協イオス
- 協立電子(株)
- (株)イーテック
- 本学大学院
- 国立大学大学院
- 高校教員
団体紹介
学生団体
情報ネットワーク工学科にて活躍している団体を紹介します。
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PICTURE
PictureはCGやプログラムによるゲームやCG作品などの開発を行っている学生団体です。2013年に創立されて以来、10年近くの間、学生から学生に時代の最先端の技術を組み込みながら学生たちによる技術の継承と制作・開発活動を行っております。近年はCG(コンピュータグラフィックス)やゲームなどのコンテンツ開発を通して地域の課題などにも取り組んでおります。
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データサイエンス部
久留米工業大学データサイエンス部では、定期的な勉強会を行いながらデータサイエンスについて基礎から学んでいます。学んだデータサイエンスの知識を生かして分析コンペに出場したり、地域課題の解決に向けた応用を行っています。データサイエンスは様々な分野で期待されているため、情報ネットワーク工学科の学生だけではなく、他学科の学生も所属して学んでいます。
9年一貫教育
情報ネットワーク工学科を中心とした9年一貫教育に関連する組織等(大学院・高校生向け教育プログラム)のご紹介です。
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異年齢・異分野で取り組む地域課題解決型のプロジェクト学修を核とした、高校から大学院までの「9年一貫高度情報専門人材育成プログラム」を開設します。高校生向けには課題発見・解決型高大接続教育プログラムを、大学院では副専攻プログラム「地域課題解決型高度AI教育プログラム」を提供しています。
この他、ビジュアルコンテンツコースではCG制作技術を互いに競い合い、成果を披露する場としてCGデザインコンペを開催。2024年からは高校生部門を新設し、高校生の参加も可能となっています。
アクセス
本学は、九州自動車道(久留米IC~広川IC間)・国道3号線沿いに立地しています。
- 九州新幹線 博多駅より約15分/熊本駅より約30分
- JR久留米駅より/西鉄バス「八女行き(31・32番系統)」および「のぞえの丘病院行き(35番系統)」乗車(30分)工業大学前下車
- 西鉄天神大牟田線久留米駅より/西鉄バス「八女行き(31・32番系統)」および「のぞえの丘病院行き(35番系統)」乗車(20分)工業大学前下車
- 九州自動車道広川インターより/車で5分
- JR博多よりJR久留米まで40分
- 西鉄天神駅より西鉄久留米まで30分
〒830-0052 福岡県久留米市上津町2228-66