大学院 工学研究科
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2027年4月 開設

工学研究科 博士後期課程
先端融合地域共創工学専攻 Doctoral Program, Department of Advanced Interdisciplinary Engineering

機械、モビリティ、建築・環境、電子・情報の専門性を土台に、デジタル技術とグリーン技術を融合。地域の企業・自治体・医療福祉の現場と共に課題を見つけ、研究成果を社会に実装できる博士人材を育てます。

デジタルグリーン地域共創

専攻の概要About

本学は建学の精神「人間味豊かな産業人の育成」のもと、1976年の開学以来、地域産業を支える実践的技術者を育ててきました。1995年の大学院修士課程開設、AI応用研究所(2020年)やインテリジェント・モビリティ研究所(2015年)の設置を経て、2027年4月に博士後期課程を開設します。

本専攻は、福岡県南部で唯一の理工系4年制大学として、久留米・八女・筑後地域が直面する人口減少・高齢化、担い手不足、脱炭素といった複数の課題に、工学から答えを出すための課程です。

デジタル

AI・データサイエンス、センシング、ロボティクス、シミュレーション、デジタルツイン

グリーン

次世代環境エネルギー創生、省エネルギー、脱炭素化、環境調和型設計

地域共創

地域企業・自治体・医療福祉介護機関と課題を定義し、実証から社会実装まで

学位
博士(工学)
入学定員
2 名
標準修業年限
3 年
修了要件
14 単位以上+博士論文

学部から博士まで、9年一貫の教育

本専攻の設置により、工学部・修士課程・博士後期課程が一体となった9年一貫教育が実現します。修士課程3専攻(エネルギーシステム工学/電子情報システム工学/モビリティシステム工学)で培った専門基盤を、博士後期課程では2分野・1専攻に統合し、分野横断の研究へと発展させます。

工学部4年
修士課程2年
博士後期課程3年
研究科工学研究科 Graduate School of Engineering
専攻先端融合地域共創工学専攻 Department of Advanced Interdisciplinary Engineering
学位博士(工学) Doctor of Engineering
キャンパス向野キャンパス(福岡県久留米市)

養成する人材像Goals

RESEARCHER

深い専門性と独創的研究能力を持つ先導者

機械、モビリティ、建築・環境、電子・情報のいずれか、またはその複合領域で世界水準の専門知識を持ち、デジタルとグリーンを融合して独創的な研究を自律的に進める研究者。

PROBLEM SOLVER

異分野連携と地域共創を実践する課題解決者

地域産業の生産性向上、脱炭素化、移動・生活支援、建築設備の省エネ、健康・福祉・介護の課題に対し、企業や自治体と協働して解決策を構想・実証・実装できる産業人。

EDUCATOR

国際的視野と高い倫理観を備えた教育者・研究者

国際会議・査読付き学術誌で成果を発信する英語力と、研究倫理・研究セキュリティ・知的財産への理解を持ち、次世代の技術者・研究者を育てる人材。

3つのポリシーPolicies

DP学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

所定の科目を履修して14単位以上を修得し、博士論文の審査及び試験に合格するとともに、以下の能力・資質を有すると認定した者に博士(工学)の学位を授与します。

1.知識・理解
  • 専門領域またはその複合領域で世界的水準の知識を体系的に修得し、未解決課題を的確に特定できる。
  • デジタル技術とグリーン技術の基礎から応用までを理解し、専門領域と統合して新たな研究領域を創出できる。
  • 国際的な学術活動に必要な専門知識と論理的表現力を身に付けている。
2.技能
  • 社会・技術課題や地域産業課題に対し、独創的な研究テーマを設定し、研究計画を立案・遂行できる。
  • デジタル技術を高度に活用し、持続可能な未来社会に資する成果を創出できる。
  • 研究成果を客観的に検証し、国際会議や査読付き学術誌で英語により発表・議論できる。
  • 地域社会・産業界と協働して課題解決型プロジェクトを主導し、社会実装を推進できる。
3.態度
  • 研究インテグリティや研究セキュリティを保持し、公正かつ誠実に研究を遂行する。
  • 研究成果の地域的・社会的意義を考察し、説明責任を果たす。
  • 未踏領域に挑戦し、困難な課題に粘り強く取り組む。
  • 研究者・教育者・産業人として社会や学術界を牽引する自覚を持つ。
CP教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

専門性の深化、先端融合、地域共創、社会実装、研究倫理、国際発信を柱に、共通科目・専門科目・研究指導科目を配置します。

1.専門性と融合的知の獲得
  • 2分野制(先端環境エネルギー・モビリティ分野/先端電子情報分野)で専門性の深化と分野横断的な知識修得を促します。
  • 共通科目を通じて、デジタル技術とグリーン技術を専門領域に統合する力を養います。
2.独創的研究遂行力と技術活用力の育成
  • 複数教員による指導体制のもと、研究計画立案から博士論文執筆までを体系的に支援します。
3.地域共創と社会実装
  • 地域共創AI実践プロジェクトⅠ・Ⅱを必修とし、課題の発見から実証・社会実装までを体系的に学修します。Ⅲは発展的な選択科目です。
  • 知的財産、技術移転、MOT(技術経営)、起業教育を実施します。
4.国際性と先導的コミュニケーション能力
  • 国際会議発表・査読付き国際誌投稿を奨励・支援し、国際共同研究・研修の機会を設けます。
5.研究倫理と高度専門職としての自覚
  • 社会実装・研究倫理特論を必修とし、研究公正、研究セキュリティ、個人情報保護、AI倫理等を学修します。
6.学修成果の評価
  • シラバスに学修目標と評価方法を明示し、厳格に評価します。博士論文は予備審査・最終審査に加え、研究報告会・中間発表で継続的に評価します。
AP入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
1.知識・理解
  • 工学系分野の修士課程修了者、またはそれと同等の学力を有し、専門分野において高度な知識を有すること。
  • AI・データサイエンス、機械工学、環境エネルギー、モビリティ等のデジタル/グリーン分野に関心と基礎的理解を有すること。
  • 国際的な学術活動に参加するための基礎的英語力を有すること。
2.技能
  • 複雑な問題を論理的に分析・解決する能力を備えていること。
  • 他分野の知見を横断的に捉え、新たな価値創造につなげる視点を備えていること。
3.態度
  • 研究課題を主体的に設定し、自律的に学び続ける姿勢を有すること。
  • 研究倫理・研究公正を遵守し、社会的責任を果たす意識を備えていること。
  • 地域産業の高度化や健康・福祉・介護を含む超高齢社会の課題に関心を持ち、地域社会・産業界と協働して社会実装に取り組む意欲を有すること。
  • 将来、研究者・教育者・産業人として指導的役割を担う強い意志を有すること。

カリキュラムCurriculum

2つの専門分野

先端環境エネルギー・モビリティ分野

機械工学 × モビリティ工学 × 環境エネルギー工学

再生可能エネルギーシステムの最適化、スマートシティ、環境負荷低減型プロセス、省エネルギーデバイスなど、グリーン技術を核に次世代エネルギーと移動体技術を探究します。

  • 熱流体エネルギー
  • 耐震構造
  • 建築環境設備・ZEB
  • 車両運動

先端電子情報分野

電子工学 × 情報工学 × データサイエンス

Society 5.0を見据え、半導体設計、XR・メタバース、感性工学とヒューマンコンピュータインタラクション、医療情報・バイオメカトロニクスなど「人や社会に寄り添う情報工学」を推進します。

  • 計算機アーキテクチャ
  • メディアコンテンツ・XR
  • バイオメカニクス

授業科目一覧

区分授業科目担当教員配当年次単位必修・選択
共通科目 ― 横断的知識・社会実装・研究倫理
共通地域共創AI実践プロジェクトⅠ小田 まり子1年前期2必修
地域共創AI実践プロジェクトⅡ小田 まり子2年前期2必修
地域共創AI実践プロジェクトⅢ小田 まり子3年前期2選択
社会実装・研究倫理特論松本 豊/橋爪 善光/木村 俊二(兼任)1年後期2必修
海外研修実践専任教員12名1〜3年通年1選択
専門科目 ― いずれか1科目(2単位)以上を選択必修
先端環境エネルギー・
モビリティ分野
先端熱流体エネルギー工学特論鳥居 修一1年前期2選択必修
先端耐震構造工学特論松本 豊1年後期2選択必修
先端建築環境設備工学特論金 炫兌1年前期2選択必修
先端車両工学特論吉野 貴彦1年後期2選択必修
先端電子情報分野先端計算機アーキテクチャ工学特論尾知 博1年前期2選択必修
先端メディアコンテンツ特論工藤 達郎1年後期2選択必修
先端バイオメカニクス特論橋爪 善光1年前期2選択必修
研究指導科目 ― 主指導教員・副指導教員による複数指導
研究指導先端融合地域共創工学特別研究専任教員12名(主・副指導)1〜3年通年6必修

※ 講義科目は15時間、演習科目は30時間をもって1単位。2学期制。一部科目はオンライン(リアルタイム/オンデマンド)による遠隔授業を併用します。

修了に必要な単位 14 単位以上
共通科目(必修):AI実践プロジェクトⅠ・Ⅱ、社会実装・研究倫理特論 専門科目(選択必修):特論1科目 研究指導科目(必修):先端融合地域共創工学特別研究

地域共創AI実践プロジェクト ― 3年間で課題発見から社会実装へ

本学が学部・修士課程で展開してきた「地域課題解決型AI教育プログラム」を博士後期課程に発展させた、産学連携の課題解決型PBLです。学部・修士のPBLが技術の習得と既存課題への適用を主眼とするのに対し、博士後期課程では「課題そのものの再定義」「先端研究に基づく独自手法の提案」「企業・自治体を巻き込んだ実証の主導」を重視します。

1年前期|必修 Ⅰ

課題の再定義と概念実証(PoC)

AI応用研究所に寄せられた技術相談や自治体施策を分析し、ステークホルダーと対話して解くべき問いを定義。データ取得計画を立て、初期モデルを試作します。

2年前期|必修 Ⅱ

フィールド実証と評価

PoCを実証用システムへ発展させ、実フィールドで運用。AI倫理・個人情報保護に配慮しながら、利用者評価と運用コストを含めて社会実装計画を練ります。

3年前期|選択 Ⅲ

社会実装の定着と成果発信

持続可能な運用体制を構築し、論文・知財として成果を発信。教員の監督のもと、学部・修士のPBLチームに技術的助言や進捗管理を行い、マネジメント力を養います。

研究指導と学位取得までの流れResearch & Degree

入学時に、志望研究領域と研究計画に基づいて主指導教員1名・副指導教員1名を決定します。研究指導は入学初年度から体系的に行い、研究科委員会による節目ごとの審査を経て博士論文を完成させます。

1年次

  1. 4月入学ガイダンス/指導教員決定
  2. 前期研究構想の策定・研究着手(必要に応じ倫理審査申請)
  3. 2月博士論文研究計画書の審議(研究科委員会)

2年次

  1. 通年実験・解析、学会発表、論文投稿
  2. 8月中間報告会(指導教員以外の教員からも助言)
  3. 後期追加実験・解析、論文原稿の精緻化

3年次

  1. 12月学位論文の提出
  2. 1月学位論文審査会(主査1名・副査2名以上)
  3. 2月公開最終発表会
  4. 3月学位授与 博士(工学)

学位論文の提出要件

審査結果は研究科委員会構成員の5分の3以上が出席する博士論文審査判定会議に諮られ、出席者の過半数の承認をもって学位が授与されます。学位論文は久留米工業大学リポジトリで公表します。

教員紹介Faculty

専任教員12名(教授7名・准教授5名)が担当します。全員が博士の学位を有し、うち5名は産業界での実務経験を持ちます。科学研究費補助金や産学連携プロジェクトの実績、地域企業・自治体との共同研究経験も豊富です。すべての専任教員が「先端融合地域共創工学特別研究」の研究指導と「海外研修実践」を担当します。

兼任 木村 俊二(キムラ シュンジ)博士(工学) 九州大学 システム情報科学研究院 教授/担当:社会実装・研究倫理特論(NTT研究部門での実務経験を活かし、ICT分野の知財戦略・技術の事業化を講義)

修了後の進路Career

大学・公的研究機関の研究職

AI・データサイエンスや環境エネルギーなど国際的関心の高い分野で、国内外の共同研究を担う研究者・大学教員。

先端産業分野の研究開発職

次世代モビリティ、カーボンニュートラル対応技術、AI活用型システム、スマートインフラ、再生可能エネルギーの研究開発。

地域産業の高度化を担う技術指導者

筑後地域をはじめ九州の地場企業・自治体で、先端技術の導入や生産性向上を指導する技術リーダー。

国際機関・企業の技術戦略担当

環境規制対応、持続可能なサプライチェーン、国際標準化活動、環境エネルギー分野の国際協力。

起業・技術ベンチャー創出

AIや再生可能エネルギーを社会実装する大学発ベンチャー・スタートアップの起業家。

学びの環境・社会人への配慮Support

長期履修制度4〜6年

仕事・育児・介護等で3年での修了が難しい方は、修業年限を4〜6年に延長して計画的に履修できます。

遠隔授業・オンライン指導

一部科目でリアルタイム/オンデマンド授業を併用。Zoom・LMS(Moodle)による研究指導や進捗確認にも対応します。

博士後期課程専用研究室60㎡

博士後期課程学生のみが使う独立研究室。最大在籍6名分の固定専用デスクと施錠可能な収納を備えます。

200号館・交流棟

2025年3月竣工。AI応用研究所や研究室、グループワーキングスペースを備え、異分野・企業との共創拠点となります。

学術情報センター(図書館)

電子ジャーナル・文献データベースにVPNで学外から24時間アクセス可能。レファレンス、相互貸借(ILL)にも対応します。

海外研修の費用支援

「海外研修実践」の学会参加費・渡航費・宿泊費を、大学予算や外部資金で支援。希望者全員が履修できる枠を確保します。

入試概要Admission

令和9(2027)年度入学者選抜の募集人員は、一般選抜・社会人選抜あわせて2名です。出願前に、志望する専門領域の教員と研究計画・履修計画・出願資格について相談できます。

令和9(2027)年度 入試日程

選抜区分出願期間試験日合格発表入学手続期間
一般選抜1月15日(金)〜1月27日(水)2月15日(月)3月2日(火)3月3日(水)〜3月15日(月)
社会人選抜1月15日(金)〜1月27日(水)2月15日(月)3月2日(火)3月3日(水)〜3月15日(月)

入学検定料:30,000円

選抜方法

選抜区分試験科目主な出願書類
一般選抜 外国語(英語)
専門科目(筆記)
口述試験(研究計画のプレゼンテーション)
入学願書、履歴書、研究計画書 ほか
社会人選抜
関連領域の実務経験を有する方
外国語(英語)
小論文
口述試験(研究計画のプレゼンテーション)
入学願書、履歴書、業務調書、研究計画書 ほか

※ 英語は、大学が指定する水準以上の4技能英語民間検定試験の成績提出により免除できます。
※ 出願資格:修士の学位を有する者(取得見込みを含む)、外国で修士相当の学位を授与された者、ほか本学大学院が同等以上の学力を認めた者。
※ 出願にあたっては、必ず入学者選抜実施要項をご確認ください。

入試概要・実施要項・出願書類はこちら

お問い合わせ

課程全般:久留米工業大学 総務課
入試・出願:久留米工業大学 入試課 TEL 0942-65-3488 FAX 0942-65-3487 E-mail nyushi@kurume-it.ac.jp
〒830-0052 福岡県久留米市上津町2228-66

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