大学院 工学研究科 電子情報システム工学専攻

大学院 工学研究科

電子情報システム工学専攻

奨学金

在学生向け奨学金

3年前期終了時点の当該学科での成績(GPA評価)に応じて給付します。

GPA 上位5%以内

第1種特別奨学生。授業料70%給付

GPA 上位15%以内

第2種特別奨学生。授業料30%給付

3年次編入生向け

3年次の取得単位および成績に応じて給付します。

3年次の取得単位40単位以上でかつ 秀・優の単位が32単位以上 第1種特別奨学生。授業料70%給付 1名
秀・優の単位が28単位以上 第2種特別奨学生。授業料30%給付 1名

在学生向けの新たな奨学金制度 ~特別奨学生(業績)~

以下の業績による評価基準による得点上位者、または、学科長からの推薦に基づき専攻長が認めるもの若干名を対象とします。
特別奨学生(業績)は、年間授業料の50%を給付します。また、第2種特別奨学生にも該当する場合は、こちらの奨学金を適用します。

  • 学位論文その他の研究論文(学会発表や学術雑誌への掲載、学会からの表彰など)
  • AI教育プログラムにおける実績(修了証のグレードによる評価)
  • 大学院入学試験における評価(プレゼン・面接における評価)
  • 出願時の研究計画書における評価(出願時の書類評価)
  • 授業科目の成績(累計GPAによる評価)
  • 資格取得による評価(単位認定資格)

電子情報システム工学専攻の養成する人材像

電子回路・知能制御工学、情報・計算機システム工学に関わる研究、開発、設計及び生産技術などに対応できる高度電子情報専門技術者を育成します。

ディプロマ・ポリシー(修士の学位授与方針)は、

  • (1)電子・情報工学分野における高度な専門知識と問題・課題発見能力および解決能力を身に付けている。
  • (2)研究者や技術者に必要な倫理観と国際性を備え、協働して社会の課題に取り組める。
  • (3)論理的な記述、プレゼンテーション、コミュニケーションによりチームで仕事ができる。
  • (4)電子・情報工学分野においてリーダーシップを取り、指導的役割を担える。

となっています。

電子情報システム工学専攻の特色

AI・データサイエンスをはじめとする実践的な教育

  • 副専攻プログラム「地域課題解決型高度 AI教育プログラム」を設けています。データサイエンス・AI・統計分析・ビッグデータ応用に関する講義が用意されています。また、本プログラムの修了証を授与します。
  • 地域課題解決型PBLにより、企業とともにAIを用いた実践的な課題解決に取り組めます。
  • 企業の方々によるAI導入事例の講義があり、それらを学ぶことができ、業務に応用できます。
  • 電子・情報工学分野の教員だけでなく、数学・理学の教員、実務家教員など、多様な専門性を有する教員から学び、研究指導を受けることができます。

充実した研究教育環境

  • 令和7年度に完成予定の新棟に電子情報システム工学専攻大学院生専用スペースが設置予定です。そこには最先端の教育システム等が導入され、自由に活用できる環境で研究・学修が可能です。
  • 大学院生一人ひとりに高性能ノートPCを貸与します。

在学生向けの特色

  • 大学院科目履修制度を利用し、学部4年次に大学院の科目を無料で受講できます。大学院での研究時間の確保がしやすくなり、その結果、学会発表や研究業績の増加やそれに伴う奨学金返還免除(令和6年度より学部生の修士課程進学者にむけた返還免除内定制度にも対応)も見込めます。
  • 有償コーオプ制度を利用することで、有償で高度コーオプ実践科目に取り組むことができます。つまり、授業を受けながら人件費を受け取ることができます。(一定の条件が必要)

卒業生・社会人向けの特色

  • 社会人コースを用意しています。土曜日は演習科目の受講や指導教員の研究指導を受けられ、在職しながら修士号を取得することができます。
  • 全国でも唯一のMDASHリテラシープラス・応用基礎プラスのW認定の私立大学(2023年度時点)です。AIを学んでいなくとも、学部の授業も無償で受講できるため、基礎から応用まで学べます。

9年一貫教育について

異年齢・異分野で取り組む地域課題解決型のプロジェクト学修を核とした、高校から大学院までの「9年一貫高度情報専門人材育成プログラム」を開設します。高校生向けには課題発見・解決型高大接続教育プログラムを、学部では「地域課題解決型AI教育プログラムを、大学院では副専攻プログラム「地域課題解決型高度AI教育プログラム」および学部4年生が一部の大学院の授業を先取り受講できる制度を設け、高度情報専門人材の9年一貫教育を実施します。

進路

企業の開発部門への就職や他大学大学院博士後期課程への進学が考えられます。近年の実績は次の通りです。

企業名

  • ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
  • 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
  • ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社
  • 九電ビジネスソリューションズ(株)
  • 株式会社 sumco
  • ディップ株式会社
  • ヤマトシステム開発株式会社

博士後期課程

  • 九州大学 大学院芸術工学研究府 博士後期課程
  • 佐賀大学 大学院工学系研究科 博士後期課程

主な指導教員及び研究テーマ

  • 江藤 信一

    研究テーマ

    感性情報学、電子デバイス

  • 尾知 博

    研究テーマ

    無線通信、デジタル信号処理、電子デバイス

  • 吉田 清明

    研究テーマ

    情報学基礎論

  • 千田 陽介

    研究テーマ

    センサ工学、電子制御

  • 小田 まり子

    研究テーマ

    ヒューマンインタフェース、インタラクション

  • 河野 央

    研究テーマ

    エンタテインメント、ゲーム情報学、感性情報学

  • 工藤 達郎

    研究テーマ

    メディアアート、ヒューマンインタフェース

  • 馬場 隆寛

    研究テーマ

    知能情報学、健康・医療情報学

  • 橋爪 善光

    研究テーマ

    医療情報学、スポーツ科学、バイオメカトロニクス

授業科目

大学院の授業を幾つか紹介します。また、これ以外にも修士研究論文のためのセミナーがあります。

地域課題解決型 高度AI教育プログラム特別講義

実務経験を有する学外専門家・学術有識者を招聘し、様々な分野におけるAI・数理・データサイエンスなどの高度先端技術を応用した課題解決例について紹介する。幅広い分野(ロボット、Salesforce、経営・ビジネス、スポーツ解析、IoTエコシステム、CG・ゲームなど)での課題解決に活用される高度な技術、様々な角度から数理・データサイエンス・AIを生かす視点を修得する。

高度AIコーオプ実践I~IV

久留米市内外の中小企業が行う新製品・新技術の開発に連携し、地域企業の課題発見、課題解決に取り組みながら、AI・数理・データサイエンスの最先端技術について実践的に学ぶ。

データサイエンス特論

データサイエンスの中でも特に機械学習について、プログラムを実装しつつ、特徴量の作成の仕方、モデルの作成方法、チューニングについて理解を深める。最終的には作成したモデルの評価も受講者自身で行えるような知識を修得する。

生体システム工学特論

センサ工学を基本として、人間の五感とそれに対応したセンサの構造、応用について学ぶ。五感は、人間が外界から情報を得る重要な入力装置であり優れたセンサである。五感とセンサの関係性を学び、様々な応用を検討する。

計算機システム工学特論I

Unreal Engine5を用いて、C++等による高速・高精度でのソフトウェア・コンテンツ構築法を学ぶ。その後、応用として高精細デジタルヒューマンの生成とコントロールについて学び、最後にグループ演習としてゲーム制作・発表を行う。

情報システム工学特論II

画像生成AIやVRによる感覚誘発の2つのトピックスについて研究論文を参考に学ぶ。生成AIでは、アーキテクチャの理解や実装を行う。VRでは、応用の事例と人間の心理や感覚の定量化に対する手法について理解を深める。

論文テーマ表

修了年度 論文題目 指導教員
令和6年度 バーチャルアバターとボイスチェンジャーの融合が自己開示に与える影響 河野 央 教授
令和6年度 骨格検出技術を用いた特別支援学校のための職業訓練支援システムの開発 小田 まり子 教授
令和6年度 Minecraft Educationを用いた高校教科「情報」の教材としての効果検証 工藤 達郎 准教授
令和6年度 実践的屋外作業ロボットの開発 千田 陽介 教授
令和6年度 ミストスクリーンを用いた霧の楽器「Mistic Organ」の制作と視・聴・触覚による感情変化の分析 工藤 達郎 准教授
令和5年度 環境変化に強いカメラ画像による機械学習を用いた自動車検出に関する研究 千田 陽介 教授
令和5年度 単一入力が複数のアクションを引き起こすマルチプログレスゲームの制作 工藤 達郎 准教授
令和5年度 AIを用いた久留米絣の品質評価と模様ずれ予測に関する研究 小田 まり子 教授
令和5年度 深層学習を用いたプログラム自動翻訳アプリの開発 工藤 達郎 准教授
令和5年度 AI技術を応用した障碍児学習支援システムの開発 小田 まり子 教授

学生納付金(授業料等)

  • 入学金 110,000円(本学卒業生は免除されます。)
  • 年間学納金等 総額 846,750円(内訳は下表をご参照ください。)

なお、学生納付金は、長期履修制度を利用する場合、3年または4年で分納可能です。

授業料 教育充実費 実験実習費 委託徴収費(注)
前期 300,000円 50,000円 60,000円 11,750円 421,750円
後期 300,000円 50,000円 60,000円 15,000円 425,000円

(注)後援会費や学生教育研究災害傷害保険料の委託徴収費(年次、期により金額が異なる)は、学納金と併せて徴収します。

入試制度

AO入学試験
学部の成績を評価します。面接において、自己表現力を重視します。卒業研究内容についてのプレゼンテーション能力を評価します。
推薦入学試験
学部の成績を評価します。学部での研究内容の継続性を考慮し、学科長および卒業研究指導教員の推薦を重視します。面接において、自己表現力を重視します。
一般入学試験
専門知識および基礎的英語力を評価します。面接において、自己表現力を重視した評価をします。
社会人特別選抜入学試験
これまでの社会経験に基づく自己表現力を重視した評価を行います。学習・研究に対する意欲・能力を重視した評価を行います。コミュニケーションおよびプレゼンテーション能力を評価します。
外国人留学生入学試験
日本語能力およびコミュニケーション能力を評価します。専門的な学習・研究に対する意欲を評価します。自己表現力を重視した評価を行います。

大学院社会人コースについて

在職のまま入学を希望する者に対する教育制度です。原則、職場等の所属長の推薦が必要となります。

※就職先が内定している学部4年生が在職のまま入学し本制度を利用する場合、大学院受験前に必ず内定先企業の承諾を得てください。内定先企業の承諾を得ていない場合、本コースは利用できません。

  • 論文指導教員及び専攻の承認のもと、修士課程修了に必要な単位修得のための履修計画を柔軟に運用でき、標準年限(2年)以上(最長在学年数4年)にわたる修士の学位取得を可能としております。
  • 論文指導教員の承認のもと、修士論文に相当する内容であれば企業等における研究も修士論文テーマとして認め、学外(勤務先の設備等を利用)でも研究を行うことができます。
  • 講義を原則オンデマンドで提供し、土曜日は演習科目の受講や指導教員の研究指導を受けることができます。

有償コーオプ制度について

高度AIコーオプ実践I・II・III・IVにおいて、久留米市内の中小企業が行う新製品・新技術の開発に連携し、「久留米市ものづくり支援事業」における研究、要素技術の連携開発、新製品、新技術の実用化開発を企業と協働で行う場合、大学院生に人件費を支給します。実践的に学びながらアルバイト代を得られるような仕組みです。

アドミッションポリシー

久留米工業大学は「人間味豊かな産業人の育成」を建学の精神とし、これに基づいて「知・情・意の調和のとれた実践的教育を行う」としています。本学大学院では、学部における一般的並びに専門的な学力を持つ人に、広い視野に立って深い学識を授け、専攻分野における研究能力または高度の専門性を要する職業等に必要な高度な能力を養うことを目的としています。本学大学院は、ものづくりに強い興味を持ち、さらに高度の技術力を身につけて、社会において活躍したいという強い意志を持った人を求めています。

電子情報システム工学専攻では、電子・情報工学の分野における基礎的な専門知識および技術者として必要な倫理観、コミュニケーション能力を持つ人に、更に広い視点に立って深い学識を授け、電子回路、知能制御工学、情報・計算機システム工学に関わる研究、開発、設計および生産技術などに対応できる高度の専門能力を身につけた電子情報専門技術者を育成することを目的としています。そのため本専攻では、電子・情報工学の分野に興味を持ち、この分野の高度な専門知識を身につけて、将来の情報化社会を担いたいという意欲のある人を求めています。

求める学生像

  • ものづくりに強い興味を持ち、新技術を開拓しようとする意欲のある人
  • 高度の専門知識を身につけ、将来工学の分野で社会に貢献しようとする人
  • 広範な工学や理学の知識を身につけ、技術者や研究者として活躍したいと意欲のある人

求める資質

  • 工学の分野で十分な基礎的・専門的知識を身につけ、さらに高度の専門知識を修得しようとする人
  • 高度にして専門的な研究にあたり、高い研究意欲を有する人
  • 自らの考えを理論的に表現できること

本学は、昭和41(1966)年の建学以来、「人間味豊かな産業人の育成」を建学の精神として掲げています。

建学の精神を実現するために「知・情・意」、すなわち「知を磨き、情を育み、意を鍛える」ことを教育の基本理念としています。

特に、本学大学院は、「学部における一般的並びに専門的な学識経験の基礎の上に、広い視野に立って精深な学識を授け、専攻分野における研究能力又は高度の専門性を要する職業等に必要な高度の能力を養うこと」を目的としています。

アクセス

本学は、九州自動車道(久留米IC~広川IC間)・国道3号線沿いに立地しています。

  • 九州新幹線 博多駅より約15分/熊本駅より約30分
  • JR久留米駅より/西鉄バス「八女行き(31・32番系統)」および「のぞえの丘病院行き(35番系統)」乗車(30分)工業大学前下車
  • 西鉄天神大牟田線久留米駅より/西鉄バス「八女行き(31・32番系統)」および「のぞえの丘病院行き(35番系統)」乗車(20分)工業大学前下車
  • 九州自動車道広川インターより/車で5分
  • JR博多よりJR久留米まで40分
  • 西鉄天神駅より西鉄久留米まで30分

〒830-0052 福岡県久留米市上津町2228-66